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2004年9月の3件の記事

2004年9月28日 (火)

近況

CDの購入。●中古書店で10枚組1000円のマイナーな演奏家による作曲家別名曲集を購入。バッハ、ヘンデル、ベートーヴェン、チャイコフスキー、グリーグなど。 ●2枚組パノラマシリーズで R.シュトラウスの作品集を購入。カラヤンのツァラトストラ、英雄の生涯、ベームのティル、ドンファンなど。1000円●バーンスタインNYPのマーチ集が150円。●HMVでフランソワの6枚組 ドビュッシーとラヴェル ピアノ作品集を注文したが、発売遅延とかで、半月たっても配送されない。

読書 ●ハリポタ第5巻、妻が日本語版を買ってしまったが、まだ原書で読んでいる。一晩に一章のペースも保てずようやく半分くらい。細部やニュアンスが分からないが筋は追えている。

詩の思い出  丸山薫 http://www.geocities.co.jp/HeartLand/3919/shijin/maruyama_kaoru.htm#sono-02

汽車に乗って
    汽車に乗って
     あいるらんどのような田舎へ行こう
     ひとびとが祭りの日傘をくるくるまわし
     日が照りながら雨のふる
     あいるらんどのような田舎へゆこう
     車窓(まど)に映った自分の顔を道ずれにして
     湖水をわたり 隧道(とんねる)をくぐり
     珍しい少女や牛の歩いている
     あいるらんどのような田舎へゆこう

中学生向けの合唱曲でこの詩に曲をつけたものがあるらしい。メロディーも少し覚えている。この曲がなぜか何かのアニメーションのエンディグテーマだった記憶があるのだが、ネットで検索しても出てこない。

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2004年9月 5日 (日)

CD購入

2004年 9月 5日(日)
◎ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団 
1983年11月7日 バイエルン国立歌劇場 ライヴ録音 
(ORFEO C 600 031 B MADE IN GERMANY 2003年初出) \1324(税抜き)
 今から20年前の録音。リリアン・クライバー(カルロスの娘)のライナーノートによると、この演奏は、カルロスのキャリアで唯一の「田園」の指揮だという。このオーケストラのアーカイブによってその際ライヴ録音され保管されていたが、長年の保管のため、音楽は聞き取れるがステレオ効果や雰囲気が失われてしまっていた。しかし、カルロスの息子のために録音されたカセットテープがあり、注意深く保管されたマスターテープより音質が優れていたため、カセットテープを元にこのCDが作成されたという。

C.クライバー Ⅰ 8'16 Ⅱ 12'02 Ⅲ 2'48 Ⅳ3'30 Ⅴ8'26

2004年7月 カルロス・クライバー逝去。このCDは昨年HMVなどのネット情報では話題になっていたのだが、昨日9月4日 久しぶりに横浜駅周辺にCDなどを買出しに出たおりに、購入した。音質は、カセットテープから起こしたとは思えないほどバランスが取れている。少々気になるのは、音質に多少潤いが欠けることくらいか。演奏は、カルロスの唯一の指揮というのが惜しいほどの出来栄えだ。みずみずしい表情、感情が汲み取れる。木管や金管のソロの音色、表現が多彩で巧みだ。そのため、全体に室内オーケストラ的な軽やかさが感じられる。ただ、レコ芸の海外レコード評などにもあったが、第3楽章のスケルツォが反復を省略しているためあまりにも短過ぎる。農民たちの喜びの踊りがまるで序奏部であるかのようにあっけなく、凄まじい雷雨に襲われてしまうのは、違和感を覚えた。また小さい傷だが感謝の歌の冒頭、ホルンのエコー音型の出が少し遅れたのにはドキっとさせられた。

◎ブラームス 交響曲第2番ニ長調 Op.73 同第3番へ長調 Op.90
ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団
No.2 1967年1月6日、No.3 1964年10月16日・17日
(SONY CLASSICAL SBK91170  MADE IN AUSTRIA 2002年)\1390(税抜き)

長い間の念願だった セルのブラ3をようやく聞くことができた。何と言っても各パートが克明に誠実に演奏され、非常に透明であることに満足する。また、ブラ1で感じたテンポの揺れの違和感はなかった。第3番が名盤とされているが、第2番の演奏、特に第1楽章のモットーを克明に生かしながら伸びやかで平和な音楽になっているのが非常に気に入った。ステレオとしての広がりは、No.3の方が大きい。

◎バルトーク ピアノ作品集
 ミシェル・ベロフ 1976年4月,6月
 (EMI CLASSICS TOCE-3525 MADE IN JAPAN) \1650(税抜き)
愛読書の吉田秀和「私の好きな曲」にバルトークの「夜の音楽」があり、それを聞きたくて購入。ちょうど、吉田氏推薦のベロフ盤が購入できた。すでにNAXOS盤のソコライの演奏で、15のハンガリー農民歌と6つのブルガリア舞曲は所有しているが、この「夜の音楽」を含む「戸外にて」とソナタ、ポピュラーの6つのルーマニア民族舞曲が収録されている。ベロフの演奏は、非常にクリアな音色とわかりやすい解釈で、ソコライのものより聞きやすい。「夜の音楽」は、本当に不思議な音楽である。虫や鳥の鳴き声、聖歌?が交錯する。

◎シゲティ&バルトーク ライヴ・リサイタル
 ヨゼフ・シゲティ(Vn)、ベラ・バルトーク(Pf) 1940年4月13日、ワシントン国会図書館でのライヴ録音 (VANGUARD CLASSICS COCQ-83796 MADE IN JAPAN) \1200(税抜き)
 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
 バルトーク ラプソディ第1番 Sz.86
 ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ
 バルトーク ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Sz.76

バルトークのピアニストとしてのぬきんでた実力を実証する貴重なライヴ録音で、盟友シゲティとのデュオというのも凄い。これは以前参加していたBBSで話題になっていたもの。「夜の音楽」のCDを探していて偶然見つけた。ライナーノートによると、バルトークがファシズムを避けてヨーロッパからアメリカに亡命する直前の慌しい時期に訪米した際のリサイタルの記録だという。アセテート盤録音からの復刻だが、雑音も少なく、シゲティとバルトークの緊張感に満ちた音楽を味わうことができる。聞きなれた「クロイツェル」やドビュッシーのソナタで比較すると、バルトークの腕の冴えがよく分かる。シゲティも壮年期であり、技術的にも間然とするところが無い。ラプソディはハンガリー風の聞きやすい曲。バルトークの2番のソナタは相当の難曲。

◎ドヴォルザーク、エルガー チェロ協奏曲
 ピエール・フルニエ(Vc)、ジョージ・セル指揮(ドヴォルザーク)、アルフレド・ウォーレンスタイン指揮(エルガー)ベルリン・フィルハーモニック管弦楽団
 ドヴォルザーク:1962年? エルガー:1967年?
(DEUTSCHE GRAMMOPHON 423881-2 MADE IN FRANCE, PRINTED IN WEST GERMANY)
以前から名盤の誉れの高かったもの。セルは戦前、チェコフィルを指揮して、あのカザルスと同じ曲を録音しており、その録音は以前エアチェックしたことがあった。LPではロストロポーヴィチとジュリーニ指揮、CDではロストロポーヴィチと小澤指揮のものを所有しているが、どちらもあまり感心したことがなかったが、このCDの録音は凄い。誠実、克明な演奏であり、オーケストラの充実度が比べ物にならない。これまで聞こえなかったような細かく微妙なフレーズがオーケストラから聞こえてくる。木管の冴え(ニコレやコッホ、ライスター達だろうか)も素晴らしい。このセルとベルリンフィルの細密で充実した造型と競うように、フルニエの雄弁で美しいソロがドヴォルザークを歌う。ちょうどフルニエ、セルの「ドン・キホーテ」に驚愕したときに、それまで聞いていたマと小澤のそれがすっかり影を薄くしたのと同じだ。

エルガーの曲は、あのジャクリーヌ・デュプレの名前と一心同体のように語られ、他の演奏家の影が薄い。この曲をじっくり聞くのはこれが初めて。20世紀初め第一次大戦後に作曲されたものだが、ロマン派に分類される曲だろう。(そう言えば、吉田秀和氏の「LP300選」には、エルガーやディーリアス、ブリテン等英国人は無視されているようだ)。やはり同時代のラフマニノフと同様、こなれたロマン派の音楽として人気があるのも分かる気がした。

◎ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番(ピアノとトランペット、弦のための)Op.35
同第2番ヘ長調Op.102
交響曲第1番Op.10
ミハイル・ルディ(Pf)、マリス・ヤンソンス指揮ベルリンフィル、ロンドン・フィル(ピアノ協奏曲第2番のみ)
ピアノ協奏曲No.1&交響曲No.1:1994年6月、ピアノ協奏曲No.2:1997年4月
(EMI CLASSICS 7243 5 75886 2 MADE IN THE EU) \990(税抜き)

ディズニー映画「ファンタジア2000」の中でアンデルセン原作の「錫の兵隊」がアニメーション化されており、その音楽がショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番だということで、子ども達が原曲を聞きたがり、廉価盤を探して購入した。ただ、指揮者はマリス・ヤンソンス、オケはベルリンフィルで、おまけに交響曲の第1番もついており、お徳盤だった。ルディ(ラディ?)は、ソ連生まれで、ロンティボーで優勝したのち、フランスに亡命したのだという。アニメ化された曲は耳馴染みになったが、ピアノ協奏曲はこれからだ。交響曲第1番は、バルシャイ盤との比較をしてみよう。

◎DVD モーツァルト 「魔笛」K.620
ジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場、バトル(パミーナ)、セッラ(夜の女王)、タミーノ(アライサ)、ザラストロ(モル)など。1991年2月ライヴ
(DEUTSCHE GRAMMOPHON UCBG-9008 072 524-9 MADE IN JAPAN 日本市場向け 日本語字幕)
\2800(税抜き)

レヴァインとメトロポリタンの公演のDVDが廉価でいくつか出ているがそのうちの1枚。以前朝の教育テレビで子供向けに「魔笛」のお話を音楽付きで放送しており、子どもたちも馴染めるかと思い、購入。舞台美術はホックニーという著名な美術家らしいが、キッチュというのだろうか、横尾忠則を連想させる少々素人的な色使いなどはあまり感心しなかった。着ぐるみの動物たちも、これがメルヒェンだということを理解していても、少々チープだ。衣装はそれなりに見られるが、タミーノが日本の狩衣でないのは残念だ。

追記2008/03/28  

 電脳郊外散歩道さんの バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」を聴くにトラックバックさせてもらった。

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2004年9月 2日 (木)

音と言葉、クライバー父子、レコ芸

8/29(日)「音と言葉」を読みながら、フルトヴェングラーのバイロイトの第九を聞いた。そのすばらしい解釈は別にしてオーケストラの出来についてはホームページで不満を漏らしていた私だが、ホルンのソロのミスもあまり気にならず、モノの音声も気にならず、表情、音色の移り変わり、テンポの伸び縮みに感心、感動することしきりだった。

[音楽の茶の間]からの引用
【フルトヴェングラー/バイロイト祝祭管弦楽団
 このライブ録音に前後してこの組み合わせでは数年間第9を演奏したらしい。そのうちの最後の一回を吉田秀和氏が幸運にも聞くことができたと自慢話を書かれていた。自慢するのは無理ないだろう。それこそ一期一会である。丸山眞男氏の「音楽ノート」という本には、フルトヴェングラーの生演奏を聞けなかったのが生涯の悔いだと書かれていた。この録音は多くの評者が決定盤扱いして、細かい傷などには触れないのがマナーのようだが、第三楽章のホルンのソロがめろめろなのはどうしても気になってしまう。このようなネガティブな点にも評論家は触れておくべきではないか? ただこの演奏を聞くたびこの交響曲が非常に巨大な伽藍または高峰であり、多くのヒューマニズムの思念がその中で展開されているのが実感される。その他の整った演奏では、このような超絶感は味わえないことは確かだ。超絶的な指揮者が一期一会の機会に成し遂げた稀有の演奏なのであろう。】

レコ芸に、カルロス・クライバーが、名指揮者の父エーリヒからの厳しい批評ゆえに、自信喪失的な性格だったという指摘があった。エーリヒはなぜそのような態度を示したのか?中野雄氏の文春新書の指摘では、エーリヒはリハーサルこそがすばらしく本番は集中力が削がれてしまいそれほどの出来ではなかったということが書かれていたが、エーリヒの性格には少々弱さがあったのだろうか?それが息子への態度に表われたのか?父子ともども一流指揮者(音楽家)という例は少ないので興味があるケースだ。カルロスはそれでも父の使っていたスコアを愛用していたらしいし、父の解釈(ピツィカートなど)も踏襲しているという。父を憎み父を頼りというのは息子の典型的な ambivalence だからだ。

ところで、レコ芸の黒田恭一氏はなぜああも変わっているのだろうか?バイエルンのシュターツ・オーパーのことを、わざわざナショナルオペラなどと書いているのが非常に気になった。大物音楽評論家が次々に逝去、引退していき、あまり知性面が優れていない宇野氏とか黒田氏が重鎮面してテレビや雑誌などのマスメディアに登場している現状は、音楽評論界のボトムを象徴するかのようだ。

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