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2004年11月25日 (木)

ロシアの交響曲

最近、ボロディンの交響曲第2番のCDを入手したのをきっかけに、手持ちのロシア生まれの交響曲を続けて聞いている。といっても、チャイコフスキー、カリンニコフ、スクリャービン、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチあたりしかないのだが。グラズノフ、リムスキー=コルサコフなどの交響曲は聞いたことがない。

チャイコフスキーの交響曲第4番から第6番までのムラヴィンスキーのDG盤は、名演奏、名録音の誉れ高いものだが、なぜか管楽器も弦楽器も平面的に鳴っており、奥行きが感じられない。もともとチャイコフスキーの曲は、オーケストラの鳴りが良すぎるので、レニングラードの団員も慣れない会場で懸命に演奏している分、抑制が効かないのではないかと思えるほどだ。


こんなところから、ロシアの交響曲は全体的に風通しが悪いと感じるようになった。いわゆる室内楽的なアンサンブルが聞こえてこない。昨夜聞いたプロコフィエフの第五番(古典交響曲は非常に風通しがよいのに)は、特に第一楽章が非常におかしな音楽だ。あのセルとクリーブランドのコンビで風通し悪く感じるというのは信じがたい。

カリンニコフのCDはナクソスでもベストセラーとなったものだが、こちらは、透明なアンサンブルが聞くことができる。オーケストレーションは非常に洗練されていて、線は細いが聞き応えがある。

ただ、ショスタコーヴィチでも室内楽的な楽章は多いのだから、ロシアの交響曲の風通しの悪さとは一概にはいえない。まったく、何を言っているのか分からなくなった。

風通しの悪さ、プロコフィエフ、チャイコフスキー、スクリャービン、ラフマニノフというところか?

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