山下洋輔を見直す
もう旧聞に属するが、正月番組で、ワールドスーパーオーケストラなる団体が、カンゼルの指揮で、ポップスコンサートを開いたのを見た。冬ソナの関係で、韓国の歌手が歌ったり、ウォルトンのスピットファイアなる珍しいそしてオーケストラがよく鳴る序曲が演奏されたりしたが、中で、フリージャズの山下洋輔が ガーシュインのラプソディー・イン・ブルーを弾くのを聞いて驚いた。
フリージャズということで、テクニックとか楽譜読みとかそのような素養なしにやっているという先入観があったのだが、オーケストラとの共演でもまずは楽譜通りに間然とするところがない演奏を聞かせてくれた。また、コンチェルトのカデンツァにあたる部分ではフリージャズの実力を発揮して、即興的で非常にエネルギッシュなパッセージを汗を流しながら力演した。おこがましい書き方だが、山下洋輔を見直した次第だ。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 小林秀雄「モオツァルト」(2020.08.02)
- 「コンサートは始まる」を20数年ぶりに再読(2015.10.01)
- Harmoniemusik (管楽アンサンブル)というもの(2015.03.22)
- モーツァルト全集(小学館, 別巻含み190枚)のリッピング完了(2015.03.21)
- 第5回音楽大学オーケストラフェスティバル 第2日 ミューザ川崎(2014.11.26)
コメント