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2005年2月17日 (木)

「のだめカンタービレ」を読み始める

2/9にこのコミックの記事をアップしたが、まだブックオフなどには出ていないので、やむを得ず普通の書店で、第1巻を購入した。税抜き390円、税込410円也。

女性向けのコミックとは言え、絵柄は結構力の抜けたもので、男性にも読みやすいかも知れない。またジャンル的には、お笑い系(ラブコメ系)に入るのだろうか。取材は、音大生に対して行なったようで(「のだめ」さんというモデルが存在する?)、この点「動物のお医者さん」的なリアリティがある。「のだめ」の部屋の乱雑さは片付けられない症候群ではあるまいか?

なお、千秋と「のだめ」らの登場人物が演奏するわけではないが、このコミックで目についた曲をいくつか。

扉の「のだめ」?がアコーディオンを弾いている絵のバックの楽譜は、ラヴェルのボレロ。旋律と小太鼓のパートだけのシンプルなものだが、何用?

P.4 千秋が幼少の頃から私淑しているヴィエラという指揮者の演目として、ヴェルディの歌劇「マクベス」が挙げられていた。これは相当渋い。検索したら、オペラについてまとめたすばらしいHPを発見した。この中にマクベスの解説もある。このページは、下手な書籍よりも充実している。

P.9 で千秋が選抜学生のコンチェルト用にレッスンを受けている曲(楽譜)は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調のピアノ練習用だ。ただ、P.12でその楽譜の下にあるシャープ3つで4分の2拍子のは、ピアノパートもないし(調性的にも)この曲のスコアだとは思えない。何の曲だろう?

回答(クイズ付きだが)がこの有名なホームページにあった。スコアからみて楽器数が少ないので、古典派だと見当をつけたが、結構難しかった。ただ、曲名は分からなかった。(なお、このページはジンマンのベーレンライター版問題で以前から知っていたが、私があれこれ推測した「2001年宇宙の旅」のツァラトストラの冒頭部分の演奏についても誠実な調査により相当納得のいく推測が述べられていたのを発見。感心した旨送信した。なお、「あら捜しをしてネットで得意気に発表する」という指摘は耳が痛かった。)

P.18 ヴィエラと幼い千秋が「モーツァルとのスカトロ」を話題にしている小さい楽譜は何の曲か?ピアノ譜ではあるようだが。

P.50 千秋がCDをぶちまける。その中にモーツァルトの交響曲第40、41番の曲名が。

P.103「のだめ」がヴァイオリン科の峰龍太郎の延長コードに躓いたときの楽譜はショパンの有名なノクターン作品9-2だった(ただ、普通は夜想曲がまとまった曲集の楽譜のはずで、この曲一曲の場合、立派な装丁にはなっていないと思うけど)。

P.120ヴィエラ指揮のCD(LONDONレーベル、デジタル・マスタード!)の曲目は、ベートーヴェンの交響曲第1番だった。渋い。しかし、CD1枚にこの曲一曲の収録は贅沢といえよう。

演奏曲のモーツァルトの2台のピアノは、野口悠紀夫著「超勉強法」でも取り上げられたが、アメリカの学者がこの曲をサンプルとして学生に聞かせたところ、「頭がよくなる」という効果があったという少々眉唾な実験で有名になったもの。私がNifty FCLA デビューのときに投稿したことがあり、それに対するFCLAのコメントレスのほとんどは「対照実験が行なわれていないので、その結果自体がいかがわしい」というようなものだったことを思い出す。このコミックの作者は、「超勉強法」の記事を知っていたのかどうか分からないが、いろいろな意味でなかなかナイスな選曲ではあると思う。連弾曲(2台ピアノ曲)のスタンダードとして、リスト、ブラームスが挙げられていたが、リストの連弾と言えばどんな曲だろうか? この曲を選択して二人に弾かせたピアノ講師は、実は見かけによらぬ傑物という設定。

P.135~P.136、千秋の「モトカノ」的な声楽科の彩子が、「魔笛」の夜の女王の役をライバルに奪われ、その娘(パミーナ)役に回され、荒れた様相を呈するシーンがある。コロラトゥーラの夜の女王と、リリックなパミーナとは、声質や音域も違うので、彩子がコロラトゥーラだとすれば少々疑問の残る配役ではある。(ただ、あのルチア・ポップがコロラトゥーラからリリックまでレパートリーを広げたという実例があるようだ。)

結構突込みどころもあるけれど、確かに中年男性にとっても面白い。結構はまりそうだ。

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コメント

「ジュラシック・ページ」へのアンケート、ありがとうございました。「のだめ」の曲名当ては、他のブログでも話題になっていて、なかなか盛り上がっています。
「2001年」の「ツァラ」については、いまだに「ベーム盤」と信じている人が沢山いますね。
今後とも、よろしくお願いします。

投稿: jurassic | 2005年2月18日 (金) 20:33

jurassicさん、コメントありがとうございました。これからも貴ページにときどきお邪魔すると思いますが、よろしくお願いします。

投稿: 望 岳人 | 2005年2月19日 (土) 22:15

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