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2005年2月20日 (日)

CDデータ、ライナーの誤記(ラフマニノフ 2番)

「のだめ」関連で、変なことに気がついてしまった。ラフマニノフの第2協奏曲が、千秋とシュトレーゼマンの子弟関係の山場の曲として描かれているため、いつのまにか集まった(妻が好んでいるということもあるが)この曲のCDの聴き比べをしたのだが、その中で、アシュケナージとプレヴィンによる1971年録音の定評のあるCD(95.10.25の表示だからちょうどその頃買ったもの、POCL-9652 44 793-2)のデータとライナーノート両方の情報が誤っているのだ。何度も再発を繰り返しているだろうから、すでに訂正されているとは思うが、こんな具合。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
第1楽章 Vivace 13:22
第2楽章 Andante 6:54
第3楽章 Allegro vivace 7:49

そして宇野功芳氏による楽曲解説でも、解説内容や調性、拍子は第2番のものなのは間違いないが、テンポに関する発想表示がCDのデータのままになっている。これは明らかに他のCDの表記とは違う。

このテンポ表記と所要時間を元に、これが何のものかを探してみた。

ツィメルマン、小澤による第1協奏曲のものが

第1楽章 Vivace - Moderato - Vivace 12:22
第2楽章 Andante 6:42
第3楽章 Allegro vivace 7:28

となっていたので、恐らくアシュケナージ、プレヴィンのCDを再発する際、全集の第1番のデータを間違って使ったのだろう。しかし、宇野氏のライナーまでがそれと同じく間違っているというのはどういうことか?

実家にはLPで、同じアシュケナージ盤があるはずなので、確かめてみよう。宇野氏の情緒纏綿とした解説が読めるはずだ。

さて、CDで確かめたアシュケナージ盤のタイミングは下記の通り。

アシュケナージ プレヴィン/LSO 1971         Ⅰ11:09, Ⅱ11:57, Ⅲ 11:43

ちなみに
ラフマニノフ ストコフスキー/フィラデルフィアO 1929 Ⅰ09:46, Ⅱ10:49, Ⅲ 11:00
キーシン ゲルギエフ/LSO            1988 Ⅰ11:25, Ⅱ11:46, Ⅲ 11:19
ツィメルマン 小澤/BSO              2000 Ⅰ11:46, Ⅱ12:15, Ⅲ 11:34

作曲者自作自演盤は、各楽章とも若干速いが特に第1楽章が速い。しかし、他の三録音は、三楽章それぞれがほとんど同じタイミングというのには驚いた。

第3番
ラフマニノフ オーマンディ/フィラデルフィアO 1939 1940Ⅰ13:56, Ⅱ08:41, Ⅲ 11:26
キーシン 小澤/BSO              1993   Ⅰ18:29, Ⅱ10:30, Ⅲ 15:15

 自作自演盤を改めて聴きなおしたが、そのヴィルトゥオージティは呆れるほどだ。急緩急の古典的な速度感で演奏している。それに対してキーシンは大切に丁寧に弾いているのだろうが、50%近くも遅いテンポというのはどういうものなのだろうか?

追加記事: このラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のことを深く研究しているサイトがあり、それによると、作曲者自身による、カットがあるらしい。また、カデンツァも難しいのと比較的簡単なものがあるようだ。それらも時間には影響している。

なお、ミケランジェリの言葉で「ラフマニノフの2,3番をどうして弾かないのかということだが、作曲者自身の名演があるので自分で弾く意味を感じない。4番については、作曲者自身の演奏が満足いくものではないので、私自身が演奏している」という嘘とも冗談とも付かないものがあるそうだ。

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