ルーヴル美術館展 横浜美術館
最寄の駅に4月から横浜美術館で開催されるルーヴル美術館展のチラシがおいてあった。
展示予定の絵画の中におやっというものがあった。アングルの「泉」である。これは確かオルセーで見たはず。いつからルーヴルの所蔵品になったのだろうか?パンフレットをよく読んでも、今回のルーヴル美術館展のホームページを読んでもとくに「泉」がルーヴルの所蔵品ではなくオルセーから借りたものだということは書かれていない。
まあもともとオルセー美術館自体、「館の方針としては、原則として1848年から1914年までの作品を展示することになっている」とのことで、アングル『泉』(1820年-1856年)は完成年代が1848年を過ぎているので、他の多くのアングル作品(「グランド・オダリスクやトルコ風呂、入浴する女など」はルーヴルに展示されているが、これは元々ルーヴル所蔵だったが例外的にオルセーに移されたのかも知れない。そこで、横浜美術館のご意見箱に下記の投稿をした次第。(もしそうだとすればフランスの美術行政も結構杓子定規では?)
ルーヴル美術館展の「泉」について アングルの「泉」は、オルセー美術館に展示してあるのを実際に見たことがありますし、各種資料でもオルセー美術館所蔵とされていますが、今回の展覧会のチラシ、ホームページでは特にそのようなコメントがないようです。 むしろ「19世紀前半のフランス絵画を、その最も優れたコレクションを有するルーヴル美術館の所蔵品により構成し、・・・」とあたかもルーブルの所蔵品であるかのような書かれ方です。 ルーヴルとオルセーの間の貸し借りとか、所有権の移転とか何か背景があるのでしょうか。差し支えなければご教示ください。
なお面白いページを見つけた。山形大学の阿部助教授のページ。
--------------これについての続報
2/3付けで美術館より 質問を受け付け、回答をおり返し送る旨のメールが届いた。
2/8付けで美術館 学芸部より、回答が届いた。
これによると
作品の所蔵者はルーヴル美術館であり、ルーヴルがオルセーに寄託するかたちをとっております。従いまして、本展の準備にあたり、日仏双方で出品作について見当する中で、《泉》はあくまでルーヴルの所蔵品として選択され、オルセーの許可も最終的に得て出品される次第です。
ということで、納得できた。お礼のメールを返信した。
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コメント
Garbageさん TBありがとうございます。
別の博物館ではメールを出しても梨のつぶてでしたが、横浜美術館は記事のように丁寧なメールで回答してくれました。
投稿: 望 岳人 | 2005年3月29日 (火) 16:50