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2005年3月 3日 (木)

ロッシーニの序曲集

1792年の閏日2月29日がロッシーニの誕生日だと「中年会社員の観察日記」の記事で教えてもらったのがきっかけで、昨晩は、手持ちのCDでロッシーニの序曲集を聞いてみた。カラヤン/BPOの1971年の録音で「絹のはしご」、「アルジェのイタリア女」「セビリアの理髪師」「ウィリアム・テル」の4曲。スッペの序曲集とのカップリングのもの。

父の影響でクラシック音楽の聞き始めからいわゆる「本格」志向だったので、ホームミュージック選集などに含まれるような「通俗」(嫌な言葉だ)名曲の音盤(LP,CD)をあまり保有していなかったのだが、幼い子どもたちにはやはりその時期に合った音楽を聞かせたいのと、中古店などで廉価で入手できるようになったので、いままで買わなかったCDも揃い始めた。(ショスタコーヴィチは最後の交響曲である第15番で、少年時代に聞いた「ウィリアムテル序曲」の騎行の部分を引用している)

ロッシーニの序曲集は、別にジェルメッティ指揮のシュツットガルト(Stuttgart)放送響のCDを持っているが、いわゆるロッシーニ指揮者のジェルメッティの演奏よりもカラヤンの演奏の方が楽しい。録音のせいかホールの特徴かジェルメッティの解釈か、低音が重くもったりとしていて、輝かしさ軽快さが不足している。「ドイツ小僧」と呼ばれたというロッシーニだから、このような重い演奏もありなのだろうが。そういえば、ジェルメッティは10数年前のシュヴェツィンゲン音楽祭での「後宮からの誘拐」がテレビ放映されヴィデオ録画して鑑賞しその演奏に感心したことがあるが、最近あまり名前を聞かない。

さて、カラヤンは、1960年代の「悲愴」を愛聴していたが、それ以外のベートーヴェン、ブラームス、モーツァルトなど存命中も積極的に聞きたい指揮者ではなく、積極的にフルプライスで買うことはなかったが、このCDなどの演奏を聞くと、オケの合奏も充実しているし、木管や金管のアンサンブル、ソロもうまく、ロッシーニクレッシェンドの演出も巧みでさすがだと思わざるを得ない。まさに昇り盛りの覇気も感じられる。先日ハイドンの「天地創造」もそうだったが、1960年代ながら鮮明な録音で聴けるこの頃のカラヤンの音盤を聞いてみたくなった。

このほかに、テスタメント盤で、カンテルリの「どろぼうカササギ」序曲があるが、これはモノ録音だが、爽快なすばらしい演奏だと思う。(併録の「イタリア」は響きが拡散していてあまり好きではない。第一楽章を欠く「運命」も収録されている。)

いわゆる本場のトスカニーニ、アバド、ムーティ、シャイーなどの録音は未聴。

【2005.05.03追記】
トスカニーニアバドのロッシーニについては、この記事にトラックバックを送ってくれた webernさんの"blogout"の記事が参考になる。

【2006.06.27追記】narkejpさんの「電網郊外散歩道」の記事へトラックバック。

【2006.11.14追記】 mozart1889さんのクラシック音楽のひとりごとの記事へトラックバック。

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コメント

シュヴェツィンゲン音楽祭での「後宮からの誘拐」のテレビ放送は、もしかしてモーツァルト没後200年の年、1991年12月のBS放送ですか。
それでしたら、私も録画しました。いまだに持っていて、最近PCに落としました。
スルタンの下男役のバスの人、印象深いです。

投稿: sakaiy22 | 2005年3月 5日 (土) 21:19

「中年会社員の観察日記」の sakaiy22さん、いつもどうもありがとうございます。

録り貯めたビデオは実家の段ボール箱の中なので今は確認できないのですが、もしかしたら同じものかも知れません。私はコンスタンツェ役の歌手の見事なプロポーションが印象に残っています(^_^;)

シュヴェツィンゲンの歌劇場は18世紀の宮殿内のオペラ劇場で、規模が小さいものの、非常に美しいロココ風の装飾で、当時のモーツァルトのオペラの鑑賞には最適のようですね。是非いつか行ってみたいものです。

投稿: 望 岳人 | 2005年3月 5日 (土) 22:04

BlogOutの管理人です。当方のブログへのブログへのコメントありがとうこざいました。
文中のからカラヤンの「悲愴」ですが、ワタシも好きです。覇気ありますよね。DGに録音した78年頃のヤツも美しい演奏ですが、完璧過ぎて息が詰まりそう(笑)。その中間のをいった71年のEMI盤は、低域がもりもりしていて、これもまた好きです。
こちらはデータ的にも豊富なので、ちょくちょく読ませていただいておるところですが、これからも関連作品があればTBさせていただきますので、よろしくお願いします。

投稿: webern | 2005年5月 3日 (火) 18:50

貴BLOGにリンクを貼らせてもらいました。よろしくお願いします。

さて、こちらこそコメントありがとうございます。60年代のカラヤンを見直して機会があれば(中古CDなどで安く入手できれば)聴いてみたいと思っているところです。

貴ブログで話題のハイドンの交響曲全集は、格安のがブリリアントから出ています(アダム・フィッシャー指揮)が、演奏も録音もイマイチ気に入らず、まだ全曲制覇していません。初期の曲でも、曲そのものは面白いのですが。

投稿: 望 岳人 | 2005年5月 6日 (金) 01:02

望さん、今晩は。TBありがとうございました。
カラヤン/BPOの「ウィリアム・テル」序曲、スカッと気持ちよく、聴かせ上手でもあります。
こういう小品、名曲集などでもカラヤンは一生懸命です。そこが彼のいいところかもしれませんね。

投稿: mozart1889 | 2006年11月14日 (火) 21:01

mozart1889さん、コメントありがとうございました。私も『のだめ』を読んで早速、このカラヤン盤を聞いたクチです(^_^)

ロッシーニの序曲は、どれも効果的に書かれていて面白いです。それをまたカラヤン/BPOは巧妙にかつゴージャスに描き分けているのが素晴らしい。シリアスな曲もいいけれど、たまにはロッシーニクレッシェンドで盛り上がってスカッとするのもいいですね。

以前、マリナー指揮アカデミー室内管のコンサートで、『どろぼうカササギ』序曲を聴きましたが、小気味良い演奏でそれも素晴らしかったです。

投稿: 望 岳人 | 2006年11月14日 (火) 22:30

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