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2005年4月20日 (水)

ベネディクト16世

システィーナ礼拝堂でのコンクラーベにより、新法王が選出された。ドイツ人のラツィンガー枢機卿78歳。ベネディクト16世を名乗る。

前法王 ヨハネ・パウロ2世を長年支えてきた人物で、前法王の葬儀のミサも取り仕切り、枢機卿会の会長という実力者だという。教義的には前法王同様「超保守」とされるようだ。78歳と高齢であること、人間の生死に関する教義解釈の点で「超保守」であることが注目されるという。この二点がつとに指摘されていたので、コンクラーベ2日目という比較的早い時期での選出には、意外感を抱く向きもあるようだ。ドイツ人法王は1000年振りだという。

ドイツのプロテスタントによるナチズムへの抵抗はよく知られているが、カトリックの側はどうだったのか。ヒトラーユーゲントであり、ドイツ軍に徴兵されアメリカ軍の捕虜になった経歴は、同年代のドイツ人としては決して異例なものではないだろう。ただ、同じく「超保守」とされるが、前法王のようにナチスによるユダヤ人・ロマ・スラブ民族への迫害をローマ教会が看過したことなど、率直に罪の許しを請う「謝罪外交」的な寛容さを発揮できるか、注目される。

ドイツは、ルターによる宗教改革の総本山として新教の勢力が強いような印象があるが、悲惨な宗教戦争の30年戦争を戦った地域でもあり、特に南ドイツでは旧教徒が多く、人口比率はそれぞれ3割でほぼ同じだという。新法王はミュンヘン大学出身とのこと。

(ちなみにW.A.モーツァルトの父レオポルトはバイエルンのアウグスブルクの出身で、大司教領のザルツブルクには法律を学ぶために遊学したが、音楽家として一家をなした。従姉妹ベーズレなどバイエルン地方には親戚縁者が多かった。オーストリア西部とドイツ南部は人の交流も多く、文化・宗教的な一体感は強いという)

夜のニュースで、ドイツでの人々の反応が伝えられたが、中には、今回彼が法王に就任したことで、カトリックから離れるかもしれないと語っていた人(翻訳テロップだが)がいたのには驚いた。ここが、神の代理人を介するカトリックと、直接神と向き合うプロテスタントの違いなのだろうか?

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