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2005年5月 3日 (火)

ギャラリーフェイク完結

アイルワース版のモナリザについて2度ほど書いた(*)が、もう一枚のモナリザの発見をライフワークにしていた贋物画商藤田玲司が主人公の「ギャラリー・フェイク」がとうとう完結になった。先日、コンビニで分厚い最終巻を目にして購入、一気に読んだ。

(*) 2005年4月20日 (水)もう一枚のモナリザ発見についてのまとめ記事

2005年3月31日 (木)「もう一枚のモナ・リザ」

ネタバレになるのであまり詳しくは書かないが、レオナルドの弟子で小間使い兼、稚児のサライ(小悪魔)の描いたモナリザの模写?が鍵になっている。

細野不二彦の絵柄はこの作品を通して、相当ころころ変化したが、最後はさすがに気合を入れて描いたように感じた。

それにしても「アイルワース版」の若きエリザベッタ夫人は美しい。ルーブル版の謎めいた微笑はないが。

isleworth "mona lisa" で google って見た結果。 いくつかのサイトで Isleworth 版 Mona Lisa を確認できる

このサイトでは、レオナルドの文献がリストアップされているが、この中に

Eyre, J. R. (1923). The two Mona Lisas : which was Giacondo's picture? : ten direct, distinct, and decisive data in favour of the Isleworth version, and some recent Italian expert opinions on it. London, J.M. Ouseley & son ltd.

Eyre, J. R. (1924). The two Mona Lisas; which was Giocondo's picture? Ten direct, distinct, and decisive data in favour of the Isleworth version, and some recent Italian expert opinions on it. London, J.M. Ouseley & Son Ltd.
なる1923、1924年付けのアイルワース版に関するレポートのようなものもある。恐らくこれが、学界で通説となっている論文なのではなかろうか?
【5/5追記】 改めてこの論文の題名をちゃんと読んでみると、これはアイルワース版を有利としているので、元東北大教授の言う「学界の通説」とは違うもののようでした。「二枚のモナリザ。どちらがジョコンダ(夫人)の絵だったのか?10件の直接的な、明白な、決定的なデータがアイルワース版の有利を示す。かつこれについてのイタリア人の専門家の最近の意見のいくつかがある。」というようなもの。

また、Isleworth は アイルワース版モナリザで知られるという 紹介もある。

日本テレビの番組での紹介に関してはこのblogがテレビ画像をキャプチャーしていて面白い。

「ギャラリー・フェイク」で言及されていたラファエロによるモナリザの模写(円柱が両側にあり、これがラファエロの円柱と称され、アイルワース版には確認できる。)は、このモナリザを特集したページで小さい画像ながら確認できる。ただ、ラファエロの模写とされているものは、ルーヴル版ともアイルワース版とも顔の向きの角度や画面の中での人物像の縮尺(というのだろうか、占める割合)が異なる。腕の組み方も、髪飾りも違う。また眉毛が認められる。

このblogは美術の教師の方のものだが、その螺旋物語シリーズ(75から)はモナリザについて詳細にコメントされていて参考になる。

また、このページのモナリザの考察も面白い。

なお、アイルワースという場所は、画家になる前のイギリス時代の画商見習だったフィンセント・ファン・ゴッホがかつて暮らしていた土地でもある。

英語版wikipediaには Isleworth Mona Lisa という記事があり、画像へのリンクもある。

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コメント

 TB有難うございました。なんだかまだまだ続きそうだったのに、終わってしまったのはさすがにネタ切れだったのでしょうか。単行本はすべてありますので、ここのところ1巻から読み返し始めています。15年も経っていますと、最初の頃の話は完全に忘れ去っている自分が悲しいです・・・今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 会長0804 | 2005年5月15日 (日) 14:18

コメントありがとうございました。私も単行本を全巻揃えていて、治りかけの風邪で伏せっているときなどにまとめ読みをすることがあります。

ショパンの心臓のエピソードは見つかりましたか。ショパンの心臓を手に入れたいということで藤田とコンタクトを取っていたポーランド出身のアメリカの大富豪がおり、その息子がピアノ演奏にかけては天才的で将来を嘱望されていたのですがが、ピアノリサイタル当日に事故に遭い急死、その心臓が臓器提供され移植された女性が突然ピアノの才能を発揮し、ショパンコンクールへ参加し見事なマズルカ(ポロネーズ)を奏でるというような筋書きでした。

投稿: 望 岳人 | 2005年5月17日 (火) 14:51

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