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2005年5月18日 (水)

高裁の判決の影響力

諫早湾干拓事業、工事差し止め取り消し 福岡高裁
http://www.asahi.com/national/update/0516/SEB200505160004.html

つい最近、このような判決が下され、干拓工事が再開されることになった。既に重機の搬入が始まったという。

このような生態系に大きな影響を与える問題について、裁判長、陪席2名?程度の意見「関係は推定されるが、証明が十分ではない」というような非常に主観的な結論によって、今後数十年も継続する自然環境への影響、漁業の衰退を招くことが、世間の常識として妥当なのだろうか? 民主主義で運営されているこの国では、行政は、民意の多数を代表して行なわれているという擬制により実行されている。

しかし、あくまでも擬制であり、それが妥当という保証はない。人の数だけ正義はあるとは言え、このような重要な判断を少数の裁判官の意見(その形成が仮に非常に誠実に行なわれたものだとしても)に任せてよいものだろうか?非常に皮肉な言い方ではあるが、長沼ナイキ訴訟のようにこれは裁判に馴染まない高度に政治的な問題だとして、判決を避けるのがベターな対応ではなかったのではないだろうか?諫早湾沿岸地区で住民投票を行なうべき問題ではないか?

最近、「公共事業に影響を与えた司法判断としては、首都圏中央連絡自動車道の用地収用に執行停止を命じた03年10月の東京地裁決定や、小田急線の高架化工事の事業認可を取り消した01年10月の同地裁判決があるが、ともに東京高裁で覆された。」(上記 ashi.comの記事から部分引用)とあるように、 地裁レベルで、三権分立によるチェックアンドバランスの現れとして行政への制限をもたらす判決が出ているが、高裁ではそれが覆されるケースが多いようだ。

釈然としない。

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