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2005年6月 1日 (水)

解毒 毒消し detoxification

代替治療として、最近「解毒」療法という文字を見る機会が増えている。体内に蓄積した有害金属をキレート(カニのはさみという意味)機能のある薬剤により、体外に排出することにより、体調の改善、原因不明の障害の治療を行なおうとするものだ。抗酸化もいわゆる毒物としての酸化物質の除去で解毒の一種で、美容面ではアンチエイジング(老化防止)などもその毒消し療法が用いられることが多いようだ。日経ヘルスなどの健康雑誌で取り上げられることが多くなった。

有害金属としては、日本では熊本県の水俣地方を中心に発生した公害被害の水俣病を引き起こした有機水銀が有名だが、現在の解毒療法でも、この水銀や鉛などの重金属がターゲットにされている。

三種混合ワクチン、インフルエンザワクチンなどには微量の水銀が含まれ、その接種を受けると体内に蓄積されるという。最近比較調査が行なわれた結果、ワクチンに含まれる水銀と自閉症の発生率には相関関係は見られなかったというが、米国では訴訟になった。食物連鎖の上位にいる大型回遊魚(マグロ、メカジキなど)や、深海に住むキンメダイなどには水銀が蓄積されやすく、米国では妊婦がツナなどを摂取するのをなるべく減らすように勧告されているという。

また、虫歯治療の充填剤として最近まで「アマルガム」(水銀と他の金属の合金)が用いられてきたが、これが体内に溶け出して取り込まれているという説もある。

地球の生命は、自然由来、人工双方の多くの化学物質に取り囲まれながら生きている。その意味では、完全な解毒というものは不可能のように思う。最近では、あまり環境ホルモンがマスコミをにぎわすことがなくなってはいるが、人為による有害化学物質の影響は、30年ほど前の「複合汚染」での指摘のようにどのように現れるか、予測がついているのだろうか?

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