長野恐竜公園、自然史博物館、茶臼山動物園
子ども達が妻の実家に帰省しているので、この土日に義父母にお盆の挨拶に伺うついでに遊びに出掛けて来た。
妻の実家のある市に住んでいたころは、子ども達も幼く、小学校入学前だったので、そこに行ったのはあまり覚えていないだろうがと、長野市の茶臼山にある恐竜公園に行ってみようかと提案したところ、大変乗り気で、出かけた次第。(子どもも2歳になると結構口が達者になり一人前の受け答えをするようになるのだが、この時期に「お出かけ」して喜ばせても、その喜びの感情は残るのだろうが、具体的な記憶としてはあまり残らないものらしい)
この夏は、新潟から長野北部は昨年ほどではないが天候不順で雨模様の日が多いようだが、この日は午前中は久しぶりの好天で、盆地特有のうだるような暑さだった。
それでも、盆の里帰り中の子ども達を連れた祖父母と子ども達とか、親子連れとか、山の中の園内が寂しくない程度の人出だった。ここ茶臼山は、戦国時代の竜虎、上杉謙信と武田信玄との間に繰り広げられた数度の川中島の戦いの内、頼山陽の「鞭声粛々夜河を渡る」で知られる第4次の戦で、武田信玄が本陣を置いた場所だという。川中島平(善光寺平、正式には長野盆地というらしい)が一望の元に見下ろせる河岸段丘のような小高い丘陵の一角だ。ここに恐竜の実物大の模型が30体ほど設置され、無料で見学でき、一部は遊具として遊べる公園になっている。隣の敷地には、長野市の自然史博物館があり、その上方には、長野市の茶臼山動物園があるので、小学生低学年くらいの子ども達を遊ばせるにはよい所だ。(ただ、道路整備が進まず、篠ノ井という長野市南部の商店街からのアクセス道路が非常に分かりにくい)。
山の下手から急坂を登って行くと、時間を遡行することになる。中生代の白亜紀、ジュラ紀、三畳紀、古生代ペルム紀(二畳紀)の順に、恐竜たちが出迎えてくれる。
トリケラトプス、アンキロサウルス、ティラノサウルス、イグアノドン、プテラノドンなどが山の下方に雄姿を見せ、少し登るとジュラ紀の大型草食恐竜たちが巨大な姿を見せる。ディプロドクスもいる。(なお、もう30年近く前に出来た公園なのでブロントサウルスという懐かしい名前がそのまま残っている。ブロントサウルスで現在の恐竜図鑑を探しても出ていないものが多い。アパトサウルスと呼ばれることが多い。ティラノの姿勢も前かがみではなくゴジラ型の直立姿勢に近いのは時代を感じさせる)。アロサウルスも上方の藪の中から睥睨している。さらに登ると三畳紀となり、ディメトロドンなどがひっそりとたたずんでいる。途中、幼児が喜びそうな日本昔話の広場もあり、かちかち山、鶴の恩返し、おむすびコロリンなどの遊具が楽しい。
自然史博物館は、長野付近で発掘された首長竜、アケボノゾウ、ナウマンゾウなどの化石が展示されているのが、目玉だ。ここは初めての入館だったが、小規模だがそれなりに見ごたえがあった。ビデオコーナーでは今大流行のカブトムシ、クワガタムシの成長の姿を上映しており、子ども達でにぎわっていた。わが家の息子たちも熱心に見ていた。特別展として茶臼山に生息するタヌキの展示をしていたが、タヌキの糞に含まれる木の実をネズミが食べに来るというのが面白かった。
自然史博物館から10分ほど急な坂を登ると、動物園の恐竜口に出る。インドゾウのカップルがダンスをしながら出迎えてくれる。さすがに暑さに強い。タヌキやアライグマ、ハクビシンはぐったりと寝ている。意外だったのがキツネ。夜行性のはずがちょろちょろ動き回っていた。
レッサーパンダの飼育係のおじさんが、レッサーパンダを子ども達にタッチさせ、記念写真が取れる催しを今回もやっていた。ここのレッサーパンダ達は結構元気で活発だ。今年生まれのニホンザルの赤ちゃんは大変小さく、ラブリーだ。チンパンジーは相当体格がいい。檻に閉じ込められていることを嘆いているかのような表情をしていた。オランウータンもつがいで飼われているが、ストレス発散のためか見物客に唾を飛ばすということで、唾危険ゾーンが設定されていた! トラ、ライオン、と見て、アミメキリン、シマウマなどを見るとコースは終わり。次男がベビーカーに乗っていたころは、この傾斜のある動物園を見て回るのは時間がかかり、結構広いと思っていたが、成長した今は、ズーラシアや上野動物園の広さに比べると規模が小さく思えた。
久しぶりに大汗をかいたが、結構楽しかった。
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