Gustav Holstの誕生日
1874年9月21日 ホルスト(Holst.Gustav) 誕生 イギリスの作曲家。
Gustav というファーストネームは、作曲家では Mahlerも同じだが、こちらは独墺風に発音して、グスタフと読むようだが、 英国人 Holstの場合はどうなのだろうと調べてみた。
これによると、Gustav という名前はラテン語のGustavus が元になり、英国では Gustave ガスタヴ Gustavus ガステーヴァス、グスターヴァス が一般的なようだ。それでは我らが Holst はどうなるのだろうか? ガスタヴか?
姓の Holst はどうだろう?
(面白い人名についてのページがヒットした。)英国には多い姓なのだろうか?
ちなみに、印象的な大頭の指揮者 ホルスト・シュタイン のホルストの綴りは、 Horst だそうだ。
閑話休題。平原綾香という歌手が、このガスタヴ・ホルストの組曲「惑星」の第4曲"Jupiter" の中間部の民謡風旋律をそのまま使って「Jupiter」なる曲を大ヒットさせた。(歌唱力的には少々つらいものがあるが)これをきっかけに「惑星」全曲を耳にした人も多いだろう。CDショップでは、「Jupiter」の原曲はこれですというコメントが付いて、カラヤンなどのCDが売られていたのを見かけた。どれくら波及効果があったものだろうか?
最近、ホルストの作曲当時には発見されていなかった第9惑星冥王星(その大きさは月よりも小さい!)をタイトルとした曲が、ホルスト協会の会員により作曲されたとかされなかったとか? ただ、最近「発見」されたという「第10惑星」が、この第9惑星冥王星が太陽系の惑星であるかどうかの定義論争を引き起こし、冥王星の価値は暴落中のようだ!
なお、有名な「木星」は、一般に「快楽をもたらす者 」と訳されている。
原題は the Bringer of Jollity で、 jollity は jolly の名詞形で 「陽気,お祭り気分 《-ties》どんちゃん騒ぎ」(Progressive English-Japanese Dictionary)とのことだという。この曲を聞くたびに、<<官能的な快感>>のイメージが強い「快楽」という言葉は似つかわしくないと思っていたので、今回調べてみて得心が行った次第。なお、西洋占星術のサイトはいくつもあるが、木星は一般的に「幸運」などプラスイメージに結び付けられているという。ここにも説明あり。そのような背景をもとにして単純に「陽気さをもたらすもの」とでも訳す方がよいのではなかろうか?
音盤的にはこの曲はあまり数は聴いていない。LP時代には、サー・ジョージ・ソルティ ( Georg Solti ) とロンドンフィルによる録音が発売された直後に購入。ベストセラーになったもので、横尾忠則による一風変わったジャケットイラストが印象的だった。CD時代になってからは、書籍CDから取り外した形で売られた「バッタモン」系をディスカウントショップで購入した小澤征爾指揮のボストン響によるもの(一応フィリップスの正規盤)で聞いている。深い内容がある曲ではないこともあり、繊細かつ躍動感ある小澤の音楽の本領が十分発揮されているのを気楽に楽しめる録音となっている。
「木星」には抗し難い魅力があり、ついついこの曲だけを聴く機会が多い。ホルストの透明感があり迫力もあるオーケストレーションは巧みだと思う。スターウォーズのジョン・ウィリアムズ氏に比べれば段違いではなかろうか?
P.S. 2006年2月21日 カラヤン/BPOの惑星を購入。250円!小澤盤の丁寧で品のある演奏に比べて、より演奏効果を狙ったあざとさが見え隠れするが意外に粗い。
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