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2006年3月 5日 (日)

エトヴィン・フィッシャーのシューベルト即興曲集

fischer_schubert◎シューベルト
即興曲集 作品90(D.899)
即興曲集 作品142(D.935)
ピアノ: エトヴィン・フィッシャー Edwin Fischer 1938年録音 
History Box シューベルティアーデ より

エトヴィン・フィッシャーといえば、スイス生まれながら独墺音楽の権威として主に今世紀前半に活躍したピアニストで、2006年の現在ではあまり録音が聴かれることもなく、ブレンデルやバレンボイムの師として彼らのプロフィールに登場することの方が多いかも知れない。私も、このシューベルティアーデで聞くまでは、おそらくFM放送で懐かしの巨匠などというタイトルで聴いたことがある程度で、まともに聴いたことがなかった。

先日は、現代のピアニスト ツィメルマンの録音で、この二つの曲集を聴いてみたが、今日は、フィッシャーの1938年という大昔の録音のディジタル・リマスター盤を聴いた。もちろんモノーラルではあるが、音質は少し篭もり気味ではあるが、高域の伸びもあり、またSPの針音もまったく消えていて大変聴きやすいものだった。

演奏では、作品142の方が感心した。特に、三曲目の「ロザムンデ」のバリエーションの多彩さと、四曲目の溌剌としたリズムを楽しめた。前のめりのテンポではないのだが、演奏に勢いがある。ブレンデルやツィメルマンにはシューベルトの音楽と少々距離を置いているのではないかと思われる節があるが、フィッシャーはその距離を感じさせず、ムジチーレンしている感覚を感じる。シューベルトの深遠さの再発見が20世紀後半の演奏史の上では重要なのだと思うが、musizieren音楽する感覚を少々失っているのかも知れないと思わせる録音だった。

p.s. 2007/09/12 バレンボイムのヨーロッパでのピアノの師匠はフィッシャーだと思っていたのだが、どうやら違うらしい。誰か有名なピアニストだったと思うのだが。

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