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2006年4月 6日 (木)

ストラヴィンスキー 詩篇交響曲、交響曲ハ長調 ネーメ・ヤルヴィ スイス・ロマンド管弦楽団

4/6/1971 ストラヴィンスキー(Stravinsky.Igor Feodorov)が心臓麻痺のためニューヨークの自宅で没88歳(誕生:1882/06/17)「ペトルーシュカ」「春の祭典」などを作曲した近代作曲家

Stravinsky_jarvi

◎ストラヴィンスキー
1.詩篇交響曲 Symphony of Psalms(1930)
  Exaudi orationem meam, Domine 主よ、我が祈りを聞かせたまえ
  Expectans expectavi Dominuim 私は主を忍耐して待ちうけた
  Alleluja, laudate Dominum ハレルヤ、主を褒め称えん
    1993年6月17-19日録音
  ロマンド室内コーラス、ローザンヌ・プロ・アルテ・コーラス、ル・ブラッスス・コーラス協会

2.ピアノと管楽器のための協奏曲(1950)
ボリス・ベルマン(P)
    1993年6月29日録音

3.交響曲ハ長調(1940)
    1993年6月21-24日録音

ネーメ・ヤルヴィ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団

息子パーヴォ・ヤルヴィは昨年来日、NHK交響楽団の定期演奏会に登場して、先日のN響アワーのリスナー投票で年間コンサートの上位に入ったが、このCDは、父ネーメ・ヤルヴィが珍しくスイス・ロマンドを指揮したストラヴィンスキーの新古典主義時代(1920-1950)もの。

スイス・ロマンドは、エルネスト・アンセルメが長年常任指揮者をつとめ、フランス音楽や当時の現代音楽であるストラヴィンスキーなどを得意のレパートリーとしていた。パンフレットに掲載のヤルヴィ自筆のメッセージによれば、このオール・ストラヴィンスキープログラムを手兵のイエテボリ交響楽団ではなく、スイス・ロマンドで録音したのはストラヴィンスキー、アンセルメへのオマージュ、そして1993年のスイス・ロマンドの75周年のためだったという。

ペルゴレージの模倣的なバレエ「プルチネラ」、オペラ・ブッファ「マヴラ」、オペラ・オラトリオ「エディプス王」、バレエ「ミューズを率いるアポロン」、メロドラマ「ペルセフォネ」、「カルタ遊び」「ダンバートン・オークス協奏曲」(変ホ長調)、「エボニー協奏曲」、バレエ「オルフェウス」、「ミサ曲」、オペラ「道楽もののなりゆき」、それにこのCDに収められた曲など新古典主義時代のストラヴィンスキーは、あまり聴いたことはないものの、題名はよく目にするものが多い。ロシア時代のバレエ三部作ほど人気がないが、このCDで聴ける三曲など、練達のオーケストレーションもあり、結構面白く聞ける。

このような新古典主義の時代を経過して、亡くなる直前まで、シェーンベルクの音列技法とセリー音楽に傾倒し、創作活動をしたというのだから、驚かされる。

現代芸術の世界では、画家ピカソの長寿と多様に変遷した様式と、ちょうどパラレル位置にある音楽界の巨人的な存在だったのであろう。20世紀という時代が初めて生み出し得た空間的、(遡及的)時間的な拡大を象徴するかのようだ。

晩年のストラヴィンスキーは、米国で自作自演の録音全集をCBSに残しており、今でもCDで聴くことができる。残念ながら自作自演必ずしも名演ならずの典型のようだが、それでも作曲者がどのようなイメージを持っていたかは音として確認できる。

P.S. 今回のCDを含んだネーメ・ヤルヴィ/SROによるストラヴィンスキーの選集がCHANDOSから発売されており、現在も入手可能。

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