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2006年4月28日 (金)

リパッティで聴く シューマンのピアノ協奏曲

Lipatti_scumann_mozart



◎シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 <1948年4月9日、10日録音>
フィルハーモニア管弦楽団

 モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467<1950年8月23日 ライヴ録音>
ルツェルン祝祭管弦楽団

ディヌ・リパッティ(ピアノ)、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

先日、ルドルフ・ゼルキンによる骨太な録音を聴いたばかりだが、名盤の誉れの高いこのCDが聴きたくなり取り出して聴いてみた。

1948年というとんどもなく古い録音ではあるが、ピアノの音は実に鮮明に収録されている。リパッティのピアノがどんなピアノだったのかはこの録音からはっきり把握できるのだからこれはこれでありがたい。ゼルキンの演奏によるシューマンも決して悪くはなかったが、このリパッティの演奏は、鮮やかなタッチながら決して機械的になることなく、心の襞まで表現しつくす力を持った音楽になっている。ゼルキンが論文だとすれば、リパッティは散文詩だろうか。メカニック的にも間然とすることがなく安心して聞き入れるし、またつむぎだされる音楽がデリケートではあるが決して柔弱ではなく、一本芯が通っている風情だ。全体としては、カラヤンの若々しい野心的な指揮とあいまって、さっそうとしたシューマンになっている。聴いていて、ああ、いい音楽を聴いていると思うのは、これだけ古い録音なのに不思議だ。心を震わせるのは、音質よりも音楽だと得心した次第。

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