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2006年5月21日 (日)

「新世紀 エヴァンゲリオン」 を Yahoo動画で見た

1990年代後半に制作・放映されたが、表層的なうわさではジュヴナイル小説的であり、生命科学、精神科学、哲学、神学、その他先端科学、政治学などの薀蓄がいっぱい詰め込まれ,また「萌え」的な意味でのオタク文化の象徴のようでこれまでずっと敬遠していたアニメーションだったが、発表されてから10周年ということで、Yahoo動画で特集になっており、無料公開の総集編的な「映画」を見たのが運のつき、とうとう有料のアニメーションを見るにいたった。監督は庵野秀明という、私と同世代のアニメーターだ。

全26話と、最終第25、26話のalternative として作られた映画版を見たのだが、これはなかなかのものだった。

いわゆるロボット・軍隊アニメ、近未来的なArmageddon的SF、予言(預言)とその実現、青少年の学園生活、親と子の愛着と相克、極限状況の選択、さまざまなメタファー換喩法(子宮、羊水、へその緒など)のちりばめられた設定、いわゆる美少女による萌え的な設定、成人的な恋愛シーン、破壊と再生、謎解きと、これだけの雑多な内容のアニメーションをこれだけの短期間で毎週放映したということは、ものすごいことだと思う。連載小説的なエネルギーの集中。少々本筋から離れるが、連続ドラマもそうだが、アニメーションやドラマのプロジェクトチームというのはすごいものだと思う。

なお、宗教的な絡みでは、現在ちまたでは、「ダ・ヴィンチ・コード」という「キリスト教」外典ものが小説、映画とも流行っているようだが、このエヴァンゲリオンも、「死海文書」に記されているとされる預言をベースにしている。先日、イスカリオテのユダの裏切りを正当化する福音書の類が発見されたことがニュースにもなったが、このような非キリスト教圏(表層的には西洋文明圏)の日本でも、これらの話題が、テレビ、アニメーションなど庶民文化の中にまで降りてきているということは、なかなか興味深い。

なお、音楽の使い方としては、バッハ「主よ人の望みの喜びよ」(ケンプ編のピアノ独奏曲だろうか?)、ベートーヴェンの第九フィナーレなども使われていて面白い。(あるサイトでは、「歓喜の歌」の第一節の詩句「歓喜の柔らかき羽交のもと、人々なべて同胞となる」というのに基づいてこの 「2001年宇宙の旅」的な不可思議なalternative ending が設定されているのではないかと書かれており、なるほどと思った。)

なお、素材の枯渇に悩むハリウッド(日本発のホラーのリメイクの制作が続いている)だが、このアニメーションの実写版を企画しているのだという。

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