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2006年5月31日 (水)

ミヨー、バルトーク、ストラヴィンスキー、ハチャトゥリアンのCl,Vn&Pトリオ アンサンブル・インカント

Milhaud_bartok_stravinsky_khachaturian_c
ミヨー         組曲(1936)
バルトーク      「コントラスツ」(1938)
ストラヴィンスキー 「兵士の物語」組曲(1919)
ハチャトゥリアン  トリオ(三重奏曲)(1932)
Ensemble Incanto Neftel(Vn), Manno(Cl) Klahn(P)

今日は、ヨーゼフ・ハイドンが197年前に亡くなった日。1809年、すでにモーツァルトの死から18年後、ハイドンは世を去ったわけだ。ベートーヴェンは、モーツァルトの死後、ヴィーンに行き、ハイドンに師事したのだし、ハイドンのロンドンセットなどの交響曲、オラトリオ「四季」「天地創造」は、モーツァルトの死後作曲されたもの。生まれが早いからモーツァルトの後期交響曲の方がハイドンのそれら傑作よりも後の作品のように思い勝ちだが、作曲年代から言ったら相当違いがある。

ところで、今晩はハイドンの曲ではなく、たまたま入手できた面白い曲集を聞いている。ブラームスのクラリネット三重奏曲は クラリネット、チェロ、ピアノの三重奏だが、このCDに収められたのは、チェロではなくヴァイオリンが入ったもの。

ミヨーの音楽を音盤で聴くのは初めてかも知れない(聴くともなしに聴いたFM放送は別にしてという意味だが、「世界の創造」あたりは多分聞いたことがあるとは思う)。こんなに平易な音楽を書いた人だとは思わなかった。

バルトークの「コントラスツ」を聞きたくてこのCDを買ったようなもの。シゲティとあのベニー・グッドマンのために作曲した、いかにもバルトークらしい激しくエネルギッシュな曲。第3楽章の冒頭はしばらく前の日曜日夜のNHK芸術劇場のオープニング音楽になっていたと思う。中間部のモチーフは、バルトークの他の曲で聴いたことのあるような気がする。

ストラヴィンスキーの「兵士の物語」は、原曲からの編曲だろうか?ライナーノートではその辺があいまいだった。コクトーの語り入りのマルケヴィッチ盤を先日入手して聞いたばかりだが、その中から5曲を抜粋したもののようだ。コクトーの激しい語りが入らないこちらの方が音楽を楽しめる。

ハチャトゥリアンの曲は、四曲の中で唯一伝統的なイタリア語による発想記号が使われている。アルメニア出身だけあって、カフカス地方の民謡を素材に用いているようだ。大変親しみやすい平易な音楽だ。(このようなトルコ的、ペルシャ的、とでもいうような音楽を聴くとついて「エキゾチシズム」という言葉が条件反射的に出てくるというのは、美学的に欧化してしまっているということなのだろうか?)

クラリネット、ヴァイオリン、ピアノの組み合わせは、音響的にも非常に面白い。20世紀の作曲家たちがこの編成でこのような曲を書いたのもうなずける。

初めて聴いたが、このアンサンブル・インカントというアンサンブルは、1988年ハノーバーのメシアン・フェスティバルで結成された団体だという。ヴァイオリンのネフテルはアメリカ生まれの女性でエリーザベトやチャイコフスキーコンクールの入賞者。クラリネットのマンノはドイツ生まれの男性で、ケルンやミュンヘンのオーケストラに所属、ケルンの音楽院の教授。ピアノのクラーンは、ドイツ生まれの女性。ハンゼンに師事とのこと。すごく上手いアンサンブルだと思う。

補記: メシアン・フェスティバルで結成とのことで、メシアンの「世の終わりのための四重奏」を録音している。これには、チェロが加わっている。というより、もともとアンサンブル・タッシのようにこの曲を演奏するために臨時で集まったメンバーにより結成されたのかも知れない。

なお、incanto とは イタリア語で、英語では spell となり、それを再度日本語にすると、呪文、魔法、魅惑のような意味があるようだ。魅惑のアンサンブル、魔法のアンサンブル、呪縛するアンサンブル?

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