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2006年6月28日 (水)

ゲルバーのベートーヴェン 「悲愴」「月光」「熱情」 EMI盤

Beethoven_sonata_81423_gelberベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
        第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」
        第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
         ブルーノ=レオナルド・ゲルバー <録音 1970年代>

「月光」ソナタの第2楽章が聴きたくなり、久しぶりにいわゆるベートーヴェンの「三大ピアノソナタ」を取り出して聴き比べをしたのだが、ゲルバーの古い方の録音(EMI盤)を聴き始めたら最後まで止まらなくなってしまった。この著名な三曲とも音といい技術といい、まったく間然とするところのない演奏だと感じる。

今回改めて比べたのは、ホロヴィッツ、R=ゼルキン、グールド、グルダ、アシュケナージと言った面々の録音。以前「熱情」の終楽章を聞き比べしたときにも同じ感想だったのだが、この中で一番好みに合うのが今回もゲルバーの録音だった。次点がグルダだった。(どこが好みに合ったのか細かく書ければいいのだが、筆力の不足が嘆かわしい。シュナーベル、ナット、ケンプは未聴。バックハウスはLPなので今回は聴けず。また、ゲルバーの新しい方のCDも未聴。)

HMVのサイトでゲルバー GELBER で検索しても、比較的最近のDENON録音盤が数点ヒットするのと、かつてのEMIへの録音が数点、ゲルバーを楽壇の寵児としたブラームスの協奏曲やベートーヴェンの協奏曲、ソナタなどが数点あるだけで、寂しいかぎりだ。ソナタでは、現在DENON盤の途中で保留状態になっているらしいソナタ全集では比較的最近の演奏を聴くことができるようだが、今回取り上げたEMI盤は、上記の協奏曲とのカップリングで一部は聴くことができるようだが、ソナタ集としては廃盤のようだ。

かつてゲルバーのドイツデビュー時には、ピアノの大家、批評家、聴衆こぞって未来の巨匠の誕生を祝っていたというのに、時折来日もしているようだが、ゲルバーは、すでに忘れられつつある演奏家なのだろうか?

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ディスク音楽04 独奏」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。今日も非常に暑いです。
この3曲、望 岳人さんと逆で、ケンプで聞いてきました。ギレリスもありますが、殆ど聴かず。
シュナーベルは全集をCDで買ったのですが、
「月光」は未聴かな。一寸記憶が曖昧(苦笑)。
ケンプもシュナーベルも技巧では問題ありのようですが、特有の香りみたいなのが好きです。特にシュナーベルの甘さ! 

拙ブログ「内緒の手紙」に2件もTBくださり有難うございました。私も昔、シンフォニエッタのファンファーレを何度か聞いて、「変わった曲だなー」の印象で、貴殿のようには好きにはなれなかったのです。未だその後遺症が抜けていない。
バルトークはマゼール盤だけ持っていて、第1楽章だけをよく聴いていました。
概してバルトークも駄目なんです。
こう書くと、随分好みが偏っていることに自分ながら気付きます。^_^;

投稿: | 2006年6月29日 (木) 14:19

丘さん、コメントをありがとうございます。このところ関東は梅雨明けのような暑さ続きです。

ケンプ、シュナーベル。ギレリスも未だ聴いたことがありません。アラウ、ブレンデル、コワセビッチ・・・ 興味は尽きません。

今晩は「内緒の手紙」を聞いています。語法がまさにヤナーチェクですね。独特の言葉遣いのようなものが、バルトーク同様あるようで、それに親しむことでなんとなく面白くなってきました。

投稿: 望 岳人 | 2006年6月29日 (木) 22:15

ブルーノレオナルド・ゲルバーの大柄な演奏は大家と言われながら録音が限られているのは事実です。限られたレパートリーの問題もあるかもしれませんね。N饗とのツアーや96年のオーストリアツアーが触れられています。一度どこかでニアミスしたのを覚えていますが、日本で一度生で聞いた限りです。

確かベートーヴェンでも後期のものはあまり弾いていないような気がするのですが。

投稿: pfaelzerwein | 2006年6月30日 (金) 20:05

pfaelzerweinさん コメントありがとうございます。

HMVの検索結果は下記の通りです。
http://www.hmv.co.jp/search/index.asp?genre=700&keyword=GELBER
DENON録音では第27,28,32番あたりは録音しているようですが、これも全集としては頓挫してしまったのではないかと危惧しています。評価も割れているようですね。私の取り上げた録音は、「皇帝」とのカップリングで、「悲愴」「月光」は聞けるようですが、「熱情」は廃盤でしょうか?まとまって再発などされたら是非聴いてみたいと思っています。

投稿: 望 岳人 | 2006年7月 2日 (日) 14:45

5月29日、東京オペラシティコンサートホールでのゲルバーのリサイタルヘ行ってきました。来日40周年記念ということで、ベートーヴェンの「悲愴」、「月光」、「ヴァルトシュタイン」、「熱情」でした。円熟した味わいに満ちたもので、うならされてしまいました。
9月のペーター・レーゼル、12月のゲルハルト・オピッツのベートーヴェンツィクルスが楽しみになってきました。ドイツを代表するピアニストになった存在となった2人のベートーヴェンは話題になりそうです。

投稿: 畑山千恵子 | 2008年7月22日 (火) 20:30

畑山千恵子さん、コメントありがとうございます。

ゲルバーの今回の来日公演は、N響アワーでも取り上げられていて、協奏曲を楽しむことができました。太り気味でしたが、以前のような病的なむくみの感じが減り、少し体調がよくなったように見受けられ安心しました。充実したリサイタルだったようで、ゲルバーの演奏を身近で聴いてみたかったです。

また、レーゼル、オピッツの来日の御紹介、ありがとうございます。レーゼルは、近年廉価盤ボックスの発売もあり話題になりましたし、オピッツは以前NHKの『ベートーヴェンを弾く』の講師としても親しみがありますので、本当に機会さえ合えば生演奏を聴いてみたいものだと思っております。

投稿: 望 岳人 | 2008年7月22日 (火) 23:23

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