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2006年7月20日 (木)

ディズニーリゾート訪問記2 ディズニーランド、イクスピアリ

7月16日(日) 天気 曇り。ディズニーシーの翌日は、2DAYパスポートという入園券で入場予約済みのディズニーランドへ。

睡眠不足だったが、それなりに前日の疲れも取れ8時頃シャトルバスでホテルを出発した。バスの座席にも座れて幸先よし。曇り空で昨日ほど暑くはなさそうだ。バスはディズニーシーで3分の1ほどの乗客を降ろし、8時半ごろディズニーランドの5番バス停に到着。8時開園のはずだが、すでに大勢の来客者が詰め掛けていた(後で調べると開門の何時間も前から並んでいる来園者もいるのだそうだ!)。

すぐに入場。入園してすぐキツネのロビン・フッドの着ぐるみに出会い独占記念撮影。

妻が「バズライトイヤー」のアトラクションのファストパスを取りたいというのに付き合って、わき目も振らずに向かうとすでに長蛇の列。その間の時間繋ぎのため内容は分からないがとりあえず子どもたちと隣にある「ミクロアドヴェンチャー」というアトラクションに並んでみた。途中で「バズ」の昼過ぎのファストパスを獲得した妻も列に合流。

「ミクロアドヴェンチャー」は3Dメガネ装着のコメディー風SF映画なのだが、その出来栄えは恐ろしくリアルで、立体映像が刺激的なため悲鳴を上げて泣いている幼児もいたほど。蛇が苦手な人はショックが強すぎるかも知れない。

次は、前回5年前に来演したときに乗ったことのあるロケットの回りをブンブン飛び回る乗り物アトラクション。こちらはファストパスの設定はなく、妻がやはり並んでいるからというので、その間、前回幼児だった子どもたちが結構気に入った「トゥーンタウン」に子どもたちと行ってみる。曇り空ながらさすがに暑い。連休の中間日ということもあり、人手も昨日のディズニーシーに比べて非常に多いようだ。子どもが遊んでいる間、日陰で汗をぬぐう大人の姿が多いこと。

40分ほどして「ロケットのアトラクション」に乗車。「宇宙船」は二人乗りで次男と一緒に乗り操縦桿を任せたのだが怖かったようで最上部までは上昇しなかった。

ファストパスは一回予約を入れると次回の予約を申し込めるまでに約1時間ほど制限がかかるシステムのようで、今度も是非妻が乗りたいと行っていた「プーさんのハニーハント」のファストパスの順番待ちの間に、子どもたちをつれて蒸気船「マークトゥエイン号」に乗船。前回来たときに「ウェスタンリバー鉄道」で周回したトム・ソーヤー・アイランドの周囲を船で巡るもの。船内の案内放送によると「マーク・トゥエイン」(Mark Twain)とは水深2尋 約3.6メートル)という河川航行の水先案内人の掛け声なのだという。このエリアはその作家マーク・トゥエイン(本名Samuel Langhorne Clemens)の「トム・ソーヤー」「ハックルベリー・フィン」の世界を模したもの。ミシシッピ川などのアメリカ南部の河川を外輪(後輪だったが)船で15分ほどかけて巡る。ネイティヴ・アメリカン(インディアン)のキャンプや、合衆国の連隊(レジメント)基地、トムソーヤーの小屋などが離れ小島に点在している。

下船すると妻が待っており、昼食をとる場所を探す。昨日の食事は少々変わったものだったのに加えて大量の水分の取りすぎで私が下痢気味になったこともあり、今回は胃腸が驚かないようなそれなりの内容の食事が取れる食堂を探したところ、アメリカの南部の邸宅風のレストランを見つけ、食事を取る。結構お高い。概算的にはファミレスの倍くらいする。園内では持ち込んだ食事はできないシステムなので、どうしても食堂、売店頼みになるが、どこも混んでおり、そして高価だ。その上、基本的には(片付けは別だが)セルフサービス方式。

食事後は、ランドマークであるシンデレラ城に向かい、そこを抜けて、子どもが入りたがった「ホーンティドマンション」のファストパスを妻が取っている間少し待機してから再合流して、トムソーヤーの船着場から筏でトムソーヤー島に渡り、島の中を探検。先ほどマークトゥエイン号から眺めた基地やインディアンキャンプなどを巡り、子どもたちはしばらく島の中のフィールドアスレチックで遊び、トムソーヤーのツリーハウスなどを巡って、また筏で戻り、「バズライトイヤ」ーのアトラクションに向かう。

「バズのアトラクション」は、「トイ・ストーリー」というディズニー系のピクサーのCGアニメーションに登場する脇役の宇宙飛行士が主人公となったシューティングゲームで、コースをひとめぐりする間に何ポイント上げられるかを競うもの。結果は妻がダントツで、男三人はレベル2だった。なお、このアトラクションの後には、ちょうどミュージアムショップのようにアトラクションで登場したキャラクターたちのお土産ショップが待ち構えており、ここで「リトル・グリーンメン」なるサブキャラクター的な宇宙人の人形を購入。次第に逞しい商魂に乗せられてしまっている。

次には「スターツアーズ」という映画「スターウォーズ」系のアトラクションで宇宙旅行をするもの。プロムナードでは、C3POやR2D2などのロボットが待ち構えているのだが、ちょうどパレード中ということもありこのアトラクションはあまり列ができておらず、すぐに乗車できた。妻は以前に一度乗ったことがありそのときの衝撃を急に思い出したということで乗車前にリタイアして外で待機。立体映像ではないのだが遠近法を駆使した大画面映像(宇宙船の前面のウィンドウにあたる)と乗り物の動きが完全にリンクしており、どういう仕掛けなのか物凄い前進時のG(加速度)が加わったり、上昇・下降感覚が実際に感じられるので、落下や衝突寸前の急旋回、狭い空間のすり抜けなどでは大変なスリルを味わった。しかし後で聞いてみると子どもたちは平気の平左だったそうで、驚いた。大人と子どもでは恐怖のツボが違うようだ。

その間パレード(我が家はみなあまりパレードには関心がない)が行われていて、そのパレード後の大混雑の中をシンデレラ城に向かい、今度は先ほど取得したファストパスで、ホーンティド・マンションに入り、トロッコに乗って不気味な洋館内の次々に現れる趣向を凝らしたさまざまな仕掛けを楽しんだ。次男は結構怖かったらしいが、長男は面白かったのでもう一度入りたがっていた。スップラッター風のドギツイ演出はなかったこともあるし、西洋風の幽霊はあまり恐怖のツボをくすぐらないようだ。

カキ氷を食べながら一休みをして、前回訪れたときに楽しめた「ジャングルクルーズ」と「ウェスタンリバー鉄道」に向かった。(これで相当園内を動き回ったことになる)。ただ、行ってみると残念ながらウェスタンリバー鉄道は調整中で運行していなかった。(後で確かめると、設備のメンテナンスのために、相当の期間アトラクションが運行休止になることは普通のようだ。)この途中、ウェスタンスタイルのミッキーマウスや「トイ・ストーリー」のカウボーイウッディーに遭遇、運良く記念撮影ができた。

「ジャングルクルーズ」は前回も乗船したのだが、まったく同じ演出、船長の台詞ながら趣向が凝らされていて楽しめた。陸上探検隊がサイに追われているシーンの木の天辺に白人の「旦那」が登りその下でサイに襲われそうになっているアフリカ現地人ポーター・ガイドの姿、首狩族の滑稽な姿は、ディズニー的な人種観をはしなくも示しているようだった。また、ゴリラの群れが探検隊のキャンプを襲っているシーンも動物の生態的にはひどい通俗的な誤解を撒き散らすものではなかろうか?

P7160071


再びショップで買い物をしてから(アフリカの楽器 カリンバの本物も陳列されていた)、「カリブの海賊」の荒んで陰惨なシーンをボートの上から眺めた(あの映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の人気の影響で、このアトラクションも人気再燃のようだった)。七つの海を荒らしまわったアングロ・サクソンの暴力的で破廉恥な光景だが、もし日本人が作るとすれば「倭寇」だろうか?

海賊関係ショップには大砲や短銃、海賊旗などが売られており興味深く見物した後、午前中に予約してようやく取れた18:40から入場可能の「プーさんのハニーハント」に向かうと、ファストパス以外のスタンバイという通常の行列は相当長く続いていた。(ただ、これまでの経験上所要時間の表示は相当割り増ししており、50分待ちが実際には30分だったりしていたので、スタンバイでも辛抱すれば結構見られる)。

「プーさんのハニーハント」は、ディズニーアニメ映画の「蜂蜜泥棒」を主題にしたアトラクションのようで、結構よくできていた(家族の反応はいまいちで妻は期待はずれと言っていたが)。なお、プロムナードには、A.A.ミルンの息子クリストファー=ロビン・ミルンの部屋がアニメ風に再現されていたりしてゆっくり見たかった。(別記事で書いたが、例の著作権紛争は、ミルンの子孫とディズニー側の敗訴に終わったのだが、今後ディズニーでの「プー」はどうなるのだろうか?)

続いて、その近くにある「アリスのハートのクイーンのレストラン」(前回来場したときにはここで昼食を食べた)でやはりファミレスの倍はする値段の食事をして(その間にエレクトリカルパレードは終わったらしい)、「コーヒーカップ」(アリスのマッドティーパーティー)でめまいを楽しみ、「スモールワールド」(単純だが結構見ごたえがある演出だった。ただ国の特定ができないものが多かった)の船に乗り(この間に花火は終わったようだ)、いくつか乗りたいアトラクション(ピーターパンアドヴェンチャーなど)もあったが、8時を過ぎていたので、そろそろホテルに帰ることにした。

帰路シンデレラ城の夜景で撮影したり、巨大なアーケード式の商店街で妻が買い物をするのを待ち、その間ディズニーギャラリーの展示物(アニメーションの中の犬と猫)を見たり、夜景撮影をしたりして、ホテル行きのバス乗り場5番に行くとすでにホテル客が相当並んでいた。子どもたちは何とか座れたが妻と私は立ってホテルまでバスで帰った。(なお、夜景の撮影は、SLOWフラッシュモードを使えば、人物とその背景のネオンや電飾などがうまく写る。ブレには注意)

この日も朝からの歩き続き、立ち続け、蒸し暑さで疲れたが、ホテルの部屋に慣れたこともあり(冷房の調整や寝る位置の調整、窓を少し開けて空気の入れ替えをした)ので、全員熟睡ができた。

翌日の「海の日」は、チェックアウトの10時までゆっくり過ごし、ディズニーランドまでシャトルバス利用で移動し(遠路はるばる来た人たちも多かったようで大きい荷物やお土産を抱えた人が多かった)、宿泊用荷物や土産物をコインロッカーに預けてイクスピアリへ。妻がウィンドウショッピングの間、イクスピアリ探検やリゾートラインのモノレール乗車を楽しみ、舞浜地ビール工房Roti's House付属のレストランで(旅行会社の割引券が使えたので、地ビールハーヴェストムーンが四杯も無料だった!相当な賞も受賞しているという旨い地ビールだった)食事をして早めに舞浜駅を後にした。

帰宅してから感想を述べ合ったが、子どもたちは断然ディズニーランドの方が楽しめたという。逆に私はキャラクターが前面に出ないで様々な趣向が凝らされたディズニーシーの方が比較的楽しめた。妻も同じ意見だったが、最終日にイクスピアリでウィンドウショッピングできたのも結構ポイントが高かったという。当初の目論見とは異なり、子どもたちには約束以上のおもちゃ類を買い与えてしまったのには大反省である。

以下は拗ね者的な観点からの感想を少々。

これはどこかで耳にしたことがあったのだが、ディズニーランドでは夕暮れになるといわゆる「ドブ」臭い異臭がそこはかとなくあたりに漂っていた。これにはせっかくの別世界ムードが損なわれる。市街地でも夜更けになると下水の臭いが漂うことがあるので、おそらく外気の温度と下水の温度差などが関係する現象なのだろうと思う。(近隣のマンションの掲示板に臭いについてのコメントが多かった

ただ、その別世界ムードの演出のためだろうが、園内では昆虫やその他の小動物の姿をほとんど見かけなかった。いわゆる蝶やトンボのような好感度の高い虫も、夏の夜の風物詩である光に群がる蛾や嫌われ者の蚊もいない。日中は蝿もいない。またカルガモの類はときおり見かけたが、スズメを見た記憶はないし、カラスや海辺では上空を旋回するトビの姿もなかった。さらに池や水路には金魚や鯉、蛙、アメンボなどの姿もない。シンデレラ城の周囲の池の蓮の花と葉もよく見るとイミテーションだった。いわゆる害虫類や害鳥類の侵入をどのような手段でコントロールしているのか知らないが、よくよく考えると恐ろしいほどの「清潔」な人工空間である。(蝿などの発生をふせぐためもあるだろうが、園内の食べこぼしのゴミの清掃やゴミ箱のゴミ袋の入れ替えを相当頻繁に実施していたのが目についた。)

なお、蚊については同じようなことを感じた人もいるようだ。蚊がいない? また、害虫駆除についてはこのディズニーについて詳しいBLOGにも関連記事があったがこれはジョークだろうか。


さて、この東京ディズニーリゾートは、世界的にはディズニーランド3番目のディズニー遊園地なのだそうだが、当時ディズニー本社の経営が思わしくなかったため、日本資本のオリエンタル・ランドがフランチャイズ方式で経営することになったとのこと。ディズニー本社はその後立ち直ったので、いまや全世界ディズニー施設(アメリカ2箇所、日本、パリ、香港)で儲け頭の東京ディズニーリゾートが直営でないことを悔やんでいるという。そして現在でも東京ディズニーリゾートの施設は拡張を続け、現在3つ目の直営ホテルが建設中で、何番目かのオフィシャルホテルもほぼ完成されていた。オリエンタルランドの本社社屋はディズニーランドとディズニーシーの間にあるのがシャトルバスから見えた。

オリエンタルランドは現在東証一部上場企業で、そのサービスの質の高さを売り物にしている(アルバイト従業員のリピート率も高いという)のだが、今回訪れてみるとさすがにディズニーランドの方は開業20年を過ぎ、施設もところどころ老朽化し始めている(特にトイレなど)し、従業員の士気も多少落ちているようで、レストランのウェイターやショップの店員が来客の見えるところで雑談しているような場面もみかけた。もちろん、炎天下で働いている園内巡回の従業員に写真撮影などを頼むと気軽に応じてくれるのは、よくトレーニングされているとは思う。

現在、株式市場の全体的な低落傾向も影響して、この会社の株価も最近年初来安値をつけているようだ。またホームページを見ると入場者数も頭打ちになってきており、2003年をピークに2004年、2005年と減少しているという。それでもものすごい入場者ではある。それを補うためか、この9月から入場料も値上げされるらしい。今後の日本の少子化による人口減を見込んで入場者数が増えなくても収益確保できる体質になることが必要なのではあるまいかと、ひとごとながら気になった。サービスの質を落とさずにいかに収益を上げるかが課題だろう。

なお、前から聞いていたが、アジア諸国からの来客者が結構めだった。統計では海外からの入場者は3%程度らしいが、韓国、中国本土、台湾などからの来訪者が多いように感じられた。その割には場内の案内はハングルや漢字はほとんど見かけることがなく、映画アトラクションの字幕に繁体字の漢字が用いられたり、中国語、英語の同時通訳ヘッドフォンのサービスがあるのが目立つ程度で、少々片手落ちではないかと感じることもあった。 英語のアナウンスはときどき聞こえた。

また、前記の入場者統計で目をひくのは、男女比率で75%が女性だという。感覚的には多いのは家族連れだったが、その中でも少女が多く少年は少ないように見えた。また、女性だけのグループは多くみかけたが、男性だけは少なかった。地域別では関東圏からの入場者が他を圧して70%近くで、関東隣接の中部甲信越を含めると約80%にもなり、意外にも来場者構成からは地方的なテーマランドだということもでできるようだ。

なお、今回浦安市という地方自治体に滞在したので、少し興味をもった。今回、宿泊したホテルは、幕張寄りの広大な埋立地が整然と碁盤の目状に整備された区画にあった。埋立地だけあり真平らで道路は非常に広い。東京湾の一番奥まった地にある浦安近辺は、エッセイストの椎名誠の故郷が幕張だったこともあり、彼の自伝的短編小説(「土星を見る人」に収録)を読むと、少年の頃は遠浅の干潟が広がっている土地だったという。また、さらに有名な山本周五郎の「青べか物語」は漁村だったころの浦安を舞台にしたもの。そこからの変貌はまさに別世界の出来事のようだ。


参考図書:「ディズニーランドという聖地」(岩波新書) 書評より「ディズニーランドがいかに隅々まで統制・計画された空間なのか。ディズニーランドへの訪問方法、入場、アトラクションへのアプローチと分析が進むにつれ、薄ら寒いほどの管理体制と計算が明らかになり、アメリカンドリームの恐ろしさが見えてくる。」
なるほど!

「東京ディズニーランド 暗黒の奇跡」紹介より「開園から22年を迎えた東京ディズニーリゾート。子供や若者たちが楽しげに行き交う「夢の国」は、浦安の海を埋め立てたものだった。そして、怪物たちが利権争いに暗闘した場所でもあった。著者の丹念な取材によって、語られることのなかった「秘話」の数々が、いま、明かされる。」利権、恐るべし。ディズニー社が熱心なCopyrightという権利も創作者個人の手を離れた利権のひとつではあるように思う。

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