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2006年7月30日 (日)

ジュリーニ指揮ロス・フィルの「悲愴」

Giulini_pathetiqueチャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 作品74 『悲愴』 18:41/8:08/ 9:25/10:12
カルロ=マリア・ジュリーニ指揮 ロサンゼルスフィルハーモニー管弦楽団 〔1980年11月〕

昨年6月14日のジュリーニの逝去から一年以上経った。

この『悲愴』は、ロス・フィル時代のジュリーニの録音。

ロス時代の録音の中では、ブラームスの第2番をLPで聴き、ベートーヴェンの第5番はエア・チェックしたテープ録音でよく聴いたものだった。毎日の生活が大学での講義と乱読と乱聴(という言葉があるのか)だった学生時代は、ちょうどジュリーニがメータの去った後のロス・フィルの音楽監督と意外にも引き受け、DGから次々に録音をリリースしていた時期だった。前記の2枚は結構印象深く、特に後者はジュリーニとしても意外にも求心的に引き締まったものだったという印象が強いのだが、この『悲愴』の録音は聴いた覚えがないものだった。たまたまセット物の分売で出ていたので、聴いてみた。

ジュリーニの持つカンタービレとチャイコフスキーの美しく深沈たるメロディーが相乗効果を示して、大変メロディアスで美しい『悲愴』交響曲になっていると感じた。第1楽章第2主題の美しさ、第2楽章の優雅さ、第4楽章の情緒纏綿たる弦の歌は特に素晴らしい。第3楽章のAllegro molto vivaceのマーチは、少々テンポが遅いのだが、細部までくっきりと演奏させながら、決然とした壮大な音楽になっている。

全体的には細部までよく磨き抜かれた音色で、ロスフィルも好演していると思う。

1960年代録音のカラヤン/BPOの『悲愴』がいわゆる刷り込みなので、どうしてもそれとの比較になってしまうのだが、あのベルリン・フィルの豪華で分厚い響きと比べると少々響きが薄手というのは否めないところが残念だ。

なお HMVのサイトで、ジュリーニについてのよくまとまった記事があった。

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コメント

ジュリーニの「悲愴」はスッキリ爽やかな響きがとても面白く聴けました。メータの後を受けて、ロスPOで活躍していた頃の録音ですね。在任期間は短かったんですが、良い録音が沢山ありました。懐かしく思い出されます。

投稿: mozart1889 | 2006年7月31日 (月) 00:24

mozart1889さん、いつもコメント、トラックバックありがとうございます。トラックバックの記事も拝見しました。

このCDは正規盤ではなく、安く手に入ったもので、あまり期待せずに聞いたのですが、私の好みの演奏で得をしました(^^♪

投稿: 望 岳人 | 2006年7月31日 (月) 17:40

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12月。師走であります。慌ただしくなります。 だいぶ冷え込んできました。銀杏も真っ黄色に。 日の落ちるのも早くなって・・・・。 寒くなってくると聴きたくなる曲がありますな。 今日はチャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調「悲愴」。 カルロ・マリア・ジュリーニの指揮、ロサンゼルス・フィルの演奏。1980年11月、ロスのシュライン・オーディトリアムでの録音。国内発売は1981年12月のDG盤。最近、ユニヴァーサルの巨匠シリーズで再発売された。 これは、懐かしい演奏。ジュリーニらしく歌... [続きを読む]

受信: 2006年7月31日 (月) 00:22

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