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2006年7月22日 (土)

ブラームス 交響曲第1番 セル/クリーヴランド管弦楽団

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ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 作品68 (13:05 = 提示部繰り返しなし、9:22, 4:41, 16:20)  
ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団
 併録 大学祝典序曲 作品80 (10:56)

先日相互リンクをいただいたいるBlogoutさんによる上記録音の記事を拝見しコメントさせてもらったのをきっかけに久しぶりに聴きたくなり、CDを取り出した。これはいわゆるセット物でもう6,7年前ブックオフで購入したもの。セルの正規盤はメガストアでもあまり在庫していないことが多く目に留まるとこのようなセット物もつい買ってしまう。

さて、今晩は、この五月連休に実家から持ってきたポケットスコアを見ながら聴いてみたところ、先日のコメントで触れた「冒頭の速さから続くすわりの悪さ」もそれほど気にならず(ブラームスのスコアは、結構追いにくく、そちらに神経が集中されていたこともあるのだが)、逆に実に精緻にスコアを音化しているものだと感心しながら最後まで聴き通してしまった。

スコアを参照しながらのリスニングはこのところずっと遠ざかっていた。というのも、木を見て森を見ず的な聴き方になりがちなのと、スコアからの音符の情報の補足により細かい部分が実際に聞いているよりも聞けているような気になりがちなので、全体の流れやmassとしての響き、音楽像がつかめなくなることがあるためだった。

このセルのブラームスの第1番は、名演とされる第3番、意外にも寛いだ雰囲気で気に入っている第2番そして私にとって非常に大切な第4番に比べて、同曲異演盤の比較対照も多いこともあり、どちらかと言うと個人的には影が薄いものだった。しかし、今晩はスコア効果もあり、非常に楽しめたし、改めてクリーヴランド管弦楽団の弦楽器群の優秀さを思い知った。

どうも安定感がないというのも、この演奏・録音が、楽譜のダイナミック指示、テンポ、アーティキュレーション、フレージングを精緻に行いすぎてかえってぎこちない流れやバランスのあまりよくない響きをもたらしていたという風にも捉えられるのかも知れない。ただ、冒頭のティンパニのテンポが微妙に揺れるのだけはまったく惜しいと思う。

なお、前に記事にしたショルティ/シカゴ響の同曲も、傾向としてはセル盤と同じくザッハリッヒな演奏なのだが、全体の響きやフォルムはセル盤よりもかっちりしているように思う。むしろセル盤はこの曲に内包されているラプソディックな要素を強調しているし、ショルティ盤よりも音色やリズムが柔軟だ。

cf)同曲の記事
ザンデルリング/SKD
ショルティ/CSO

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