「のだめカンタービレ」テレビドラマ第1回を見た
フジテレビ系で制作されているという噂を聞いていたが、今日夜9時が第1回目の放映だった。
のだめ役は、上野樹里。2003年度下期のNHK朝ドラ『てるてる家族』の三女秋子を演じ、最近では映画『スウィングガールズ』の主役を務めた若手俳優(女優)だという。てるてる家族では、確か秀才のしっかり者だったか。一緒に観ていた妻は、のだめ役としては少し美人過ぎると言っていたが、不思議な音大生のだめの雰囲気をよく演じていたと思う。千秋は、若手の美男俳優(玉木宏という俳優)が演じていたが、マンガの雰囲気そのままだった。なかなかのキャスティングだ。
冒頭のシーンはヴィーンではなくプラハで、ドヴォルザークホール?でオーケストラが演奏していた。エンドクレジットでチェコの指揮者ズデニェック・マーツァルの名前が出たようだが、千秋真一の子ども時代のヴィエラ先生は彼が演じたのだろうか?「モーツァルトは、スカトロが好きだった・・・」という台詞を言わされていたが、プラハっ子にとっては常識の範疇か?
竹中直人のミルヒーは個人的には少々無理があった(フォン・シュトレーゼマンはやはりドイツでしょう。エリーゼは登場するのか?)が、谷岡先生を演じた西村雅彦はいい味を出していた。学長の秋吉久美子にはびっくり。裏軒のオヤジが伊武雅刀なのも面白い。峰や真澄ちゃん、三木清良、佐久桜、マキちゃん、冴子、指揮科の「ハム(ソーセージ)」などの脇役もきちんとイメージ通りというところか。ハリセンの俳優(「電車男」でエルメスの幼馴染を演じていた)が少々若すぎたか?学生の父親くらいの年代のはずだ。真一の子ども時代を演じた子役、なかなか流暢に英語をしゃべっていた。帰国子女だろうか。
モーツァルトの「二台のピアノのためのソナタ」は、危なっかしげなデュオの様子を上手く弾けていてなかなかよかった。ただ、そうなると「ほら、とんだ」「ほら、はねた」という原作で千秋がのだめとのデュオの本番で心の中で言う感想を音楽で表現するのは難しかったようだ。「とんだ」「はねた」は、リズム的な特徴だろうか?
ピアノ演奏の演技はなかなか上手かった。山口百恵の「赤い」シリーズではないが、実際にピアノ演奏をしなければ音と演技が合わないのだが、相当演技指導があったのではなかろうか?俳優が演じるオケのシーンも結構しっかりした監修が付いている様子だ。
BGMも、原作とは関係ないが、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」のワルツなどさすがに音楽ドラマだけあり多彩な音楽が使われていた。。「ラプソディー・イン・ブルー」は原作でも重要な曲だが効果的に使われていてエンディングテーマにもなっていた。ちなみにオープニングはベートーヴェンの第7番。冒頭のチェコフィル?のシーンはドボルザークのスラヴ舞曲の何番かだろうか?(後で調べたら、「チェコ組曲」という珍しい曲とのこと。)
原作ファンとしても十分に楽しめる出来だった。
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