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2007年6月 7日 (木)

池波正太郎『剣客商売』シリーズを読了

『鬼平犯科帳』シリーズを読了した後に、池波正太郎『剣客商売』シリーズ を読み始めたが、本編16巻、番外編2巻を今晩読了した。最後に読んだのは、番外編の長編『黒白』。

こちらは、新潮文庫のシリーズだが、解説は、翻訳家の常盤新平が毎巻、おなじような賛辞を連ねているのが、少々マンネリだったが、この解説者は、半端な愛読者ではないようで、それこそ上記2シリーズのほかに『梅安』シリーズ何度も読み返しているのだという。そして何度も元気付けられたと書いている。

確かに、ストーリーを追うだけの最近の作家の小説に比べて、作者の持つ人間観察の奥深さや「人生哲学」が何度も読み返しても飽きさせない要因になっているように思われた。それが、味であり、深みというものなのだろう。

全部読み終えて(番外編の番外編『包丁ごよみ』は購入したが、眺めるだけでまだじっくり読んではいない)、また第1巻から読み始めてみているが、特に『黒白』で若き日の小兵衛を知った後では、一層その描写が興味深いものになってくるようだ。

上質なエンターテインメントとしても勿論楽しめるものだが、楽しみだけにとどまらないところが特にこの『剣客商売』の素晴らしさだと思う。未だ『梅安』は未読なのだが、三大シリーズといわれるうち敢て言えば、明るさをもったこの『剣客商売』が今の私には最も合っているように思われる。

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