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2007年8月30日 (木)

季刊誌『考える人』続・クラシック音楽と本さえあれば

先のETV特集「吉田秀和」でのインタビューの全文が載っているということで話題になった雑誌『考える人』だが、最寄の書店で見かけたので手にとって見たら、アンナー・ビルスマが表紙になっており、インタビュー以外の内容も興味深かったので購入した。

まだパラパラとめくったり、ビルスマの旧盤の方の独奏チェロ組曲を聴いてみたりしているところ(solo を「無伴奏」と訳すのが日本の音楽用語では通例だが、伴奏があることが当たり前という意識が先にあるこの言葉は、歴史的でいかにもクラシック的なのだが普通に「独奏」とした方がいいのではなかろうか?)だが、少し気になった点があった。

特集 その3 音楽を読む愉しみ で、中野雄氏が【自伝・評伝の名作は?】という項を担当しているのだが、疑問符が浮かんだのが、フィクションであることが現在広く認められている『アンナ・マグダレーナ・バッハ著「バッハの思い出」』をアンナ・マグダレーナによる真作のように紹介していた部分だ。紹介されている講談社学術文庫自体を持っているが、その本の訳者の方自身が、これがフィクションであったことを知らずに訳出したらしいので、そのような誤解が生じることも仕方がないのだが、この特集「続・クラシック音楽と本さえあれば」全体としてはまあまあなので、ちょっと残念な瑕瑾だった。(中野氏の場合、あるいは確信犯なのかも知れないが、新潮社の編集者とは議論にならなかったのだろうか!?)

参考:bcc144 あんな本はいらない ---ペツォルト:2つのメヌエット

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