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2007年12月 4日 (火)

デュメイ&ピリスのフランク、ドビュッシー ヴァイオリンソナタ

Dumayfranckdebussyravel

オーギュスタン・デュメイとマリオ・ジョアオ・ピリス(ピレシュ)夫妻は、1990年代にこのフランスのヴァイオリンソナタ集のほかにブラームスのソナタ全集(3曲で1枚)を録音している。

フランクとドビュッシーのソナタは、比較的古くから愛聴していたヴァイオリン・ソナタ作品で、CDではフランクはカントロフとルヴィエ、ティボーとコルトーそれにミドリとマクドナルド。ドビュッシーは、シルールニクとユボー、そして同じくティボーとコルトーのものを聴いてきた。

フランクでは、このデュメイとピリスのものは、カントロフやミドリの端正な演奏よりももっと表情が濃いように感じる。以前放送(FM、AM)で聴いたときに結構しっくり来る演奏だと思ったが、いざCDでじっくり聴いてみたところ、非常にいい。デュメイについては、フランス系の中堅ヴァイオリニストであることしか知らなかったが、ピリスとのコンビで化けたのだろうか?ピリスは、ピアニストとしては1970年代からデンオン録音のモーツァルトのピアノソナタで知られていたが、この時期相当メジャーな存在になったような記憶がある。

フランクのソナタは、以前IMSLPで楽譜を見たところ意外にも読みやすい譜面の様子で驚いたが、出てくる音楽は譜面の様子よりもずっと濃厚であり、ピアノもそれほど難しくなさそうだが、鳴ってくる音は非常に多彩な音楽になっているのが不思議だ。ベートーヴェンまではモダンピアノとヴァイオリンのバランスはあまりよくないが、フランク、ブラームスあたりになると書法上の工夫のためか音楽として2つの楽器がバランスよく書かれているように感じる。

ここでは、デュメイとピリスはまったく技術的、音程的に不安なく多彩で表情豊かな音楽を聴かせてくれる。

フランクに比べるとドビュッシーの方はそれほど熱心に聴く曲ではないが、現代のフランス風というのはこのようなものを言うのだろうと感じさせる趣味のよい演奏だと思う。

余白のラヴェルのツィガーヌなども迫力があり楽しい。

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