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2008年1月23日 (水)

グリュミオーの『スペイン交響曲』、サン・サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番

Grumiaux_lalo_sainsaens ラロ(1823-1892) スペイン交響曲 ニ短調 作品21
  7:25/4:12/6:16/8:11  (間奏曲省略版) 

サン・サーンス(1835-1921)
 ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 作品61
 8:36/8:15/10:50  〔1954年6月21-23日、パリ、モノーラル〕

 序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28 8:44

  ハバネラ 作品83 9:34  〔1956年11月26-29日、パリ、モノーラル〕

アルテュール・グリュミオー(Vn)
ジャン・フルネ指揮 コンセール・ラムルー管弦楽団 

ラロの『スペイン交響曲』とサン・サーンスの3番のヴァイオリン協奏曲は、以前からよくカップリングされており、この古い録音の名演奏盤の入手前には、このブログの記録では2003年にチョン・キョンファの同じ曲目のCDを購入して楽しんだことがある。また、LP時代には、パールマンの演奏による『スペイン交響曲』とラヴェルの『ツィガーヌ』のカップリングを父親が買ってきて、このスペイン情緒のたっぷりした(自分にとってはポピュラー音楽に近い感覚の)親しみやすい音楽を楽しんだものだった。

ラロのこの曲は、オリジナルは五楽章制だが、古い時代には(フランチェスカッティ盤もそうだったと思うが)第3楽章のイテンテルメッツォを省略する形で演奏されることが多かったようで、このグリュミオー旧盤でも同じく省略されており、少々もったいない。

さて、この録音は、モノーラル末期でまだステレオに移行する前のもので、当時父が購読していた『藝術新潮』の当時のバックナンバーが実家に保管してあり、高校時代にそれを棚の奥から引っ張り出して、アポロンのトスカニーニ、ディオニュソスのフルトヴェングラーというような音楽評論を読んだのを思い出すが、モノーラルからステレオへの移行期にも、SPからLP, LPからCDへの移行期と同じような音質議論があったのが分かる。初期のステレオは、両側の立体感を強調するために、中抜け的なバランスがあり、それならば良質のモノの方がよいというような主張が幅を利かせていた時代もあったらしい。

閑話休題。グリュミオーは好きなヴィオリニストで、このブログでもこれまでにヘンデルとバッハや小品集を取り上げたことがあるが、これほど古い録音は初めてかも知れない。1921年生まれの彼がまだ30代半ばの新進気鋭の頃の録音ということになる。オーケストラは1913年生まれのフランス指揮界の名匠だったジャン・フルネの指揮によるコンセール・ラムルー管弦楽団。現在では日本の佐渡裕(ゆたか)が指揮者を務めていることでも知られ、ハスキルとマルケヴィッチのモーツァルトのピアノ協奏曲21、24番の名録音でも自分にとっては親しい。(「のだめ」関連では、千秋真一とジャンのオケのどちらかがこのラムルーをモデルにしており、もう一方はコロンヌなのだと思う。)

モノラール論議ではないが、聴き始めは多少違和感があるが、艶やかなグリュミオーの美音をたっぷり楽しめるもので、メインの2曲のほかに、サン・サーンスの佳曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」「ハバネラ」をオケ伴で聞けるのもお得な感じだ。

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