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2008年2月15日 (金)

ショーソン『コンセール』 アモワイヤル、ロジェ、他

Chausson_franck_amoyal エルネスト・ショーソン(1855-1899)
  コンセール(ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための)ニ長調 作品21 〔4楽章形式〕

 併録 フランク ヴァイオリン・ソナタ〔1994年2月録音〕

  ピエール・アモワイヤル(vn), パスカル・ロジェ(p), イザイ弦楽四重奏団〔1994年5月録音〕

ショーソンといえば、ヴァイオリンとオーケストラのための『詩曲』(Poèm)作品25で知られる作曲家だが、不思議な縁でこの人の「交響曲 変ロ長調 作品20」を先日江藤俊哉氏関係で書いた東北大学の交響楽団をチェコの名指揮者ズデニェック・コシュラー氏が指揮したコンサートでナマで聴いたことがある。予習をするにも身近に音源も楽譜もなかったので、まったくの初演を聴くようなぶっつけ本番の体験だったため、曖昧模糊とした記憶しか残っていないのだが。

傑作『詩曲』は、ヴァイオリンのアンソロジーCDにいくつか収録されているかと思って探したら、ウチにはハイフェッツの1952年録音のものしかないようだ。

ショーソンは、サン=サーンスのフランス国民音楽協会に参加し、主に器楽曲を作曲したらしい。このコンセールという曲は、そのまま綴ると Concert であり、コンサート、コンチェルトとなるが、大変珍しい編成で、ピアノ五重奏曲+独奏ヴァイオリンというのか、ヴァイオリンとピアノ独奏のソロと弦楽四重奏のリピエーノでの合奏協奏曲的なもののようにも思えるが、他にこのような珍しい編成の曲はあまりないように思う。ショーソンの曲の中では比較的有名なものらしい。

ヴァイオリン2本とヴィオラ、チェロの弦楽四重奏に同じヴァイオリンが加わるので、ヴァイオリンは合計3本にもなるが、伴奏的な弦楽四重奏は背景を務め、ソロと弦楽合奏との間には協奏曲的な掛け合いはそれほど用いられれないようで、独奏ヴァイオリンと独奏ピアノのデュオがほとんど前面に出ている。その意味で楽器編成としては特殊だが、それほど効果的ではないように(まだ数回聴いただけだが)感じる。

第1楽章 Décidé - Calme - Animé 

第2楽章 Sicilienne

第3楽章 Grave

第4楽章 Trés animé

どの楽章も「どことなくフランス近代音楽だ」という雰囲気を漂わす物憂げで流線型で明快でない楽想に溢れている。その点、フランクにも相通じるところがあるが、フランクの場合には、平明な長調で朗々と歌う部分でカタルシスが得られるのだが、ショーソンの場合は、ニ長調が主調のはずだが、交響曲の印象と同様、どうも曖昧模糊、行きつ戻りつが多いようだ。

その意味では、フォーレの少々晦渋なピアノ五重奏曲などに通じる部分があるようにも思える。

併録のフランクのヴァイオリン・ソナタは、この前のデュメイとピリスに次いで購入したもので別の機会に感想を書いてみたいが、結構楽しめた。

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