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2008年4月28日 (月)

小澤/SKO ブラームス 交響曲第4番(1989年)

Brahms_14_ozawa

ブラームス 

 交響曲第4番 ホ短調 作品98

  小澤征爾指揮 
    斎藤記念オーケストラ

12:03/11:05/6:18/9:45

〔1989年9月15-16日、ベルリン イエス・キリスト教会〕


参考:
ベーム/VPO〔1975〕13:18/12:06/6:42/10:23
カラヤン/BPO 〔1977〕12:48/11:05/6:04/9:57

C.クライバー/VPO〔1980〕12:45/11:49/6:04/9:12
ヴァント/NDR〔1985〕11:51/10:46/6:24/9:28

先日、この曲の聴き比べをしたが、少し食傷気味になったので、間を空けた。

今度は、独墺系の大指揮者、名門オーケストラによるブラームスの第4の中では、異彩を放つ小澤征爾指揮斎藤記念オーケストラの演奏。

この「七夕」オーケストラの意味や演奏の特徴については、同じブラームス交響曲全集の第1番の記事で書いたが、記憶力が悪いので繰り返しになったり矛盾するようなことも出てくるような危惧がある。

参考: 2006年8月30日 (水) ブラームス 交響曲第1番 小澤/サイトウ・キネン・オーケストラ

斎藤記念オーケストラの欧州楽旅の最初の頃の現地収録で、録音場所は、旧西ベルリン地区のイエス・キリスト教会。1950年代から1960年代のBPO(最近「放送倫理・番組向上機構」Broadcasting Ethics & Program Improvement Organizationの略称としても使われるようになったが)の録音が多く録音された教会で、カラヤンのLPの多くはここで録られた。先日のベームのフィガロもここで録音されている。小澤征爾もBPOとの録音(チャイコフスキーの交響曲第4番のCDを持っているがここでの録音だ)で、カラヤン・サーカス(フィルハーモニーホール)ではなく、この録音会場を使っているので、勝手知ったるお気に入りの場所としてここを選んだのだろうか?

木管や打楽器には小澤征爾の個人的な知己であるライスターや工藤重典、宮本文昭などが名を連ね、桐朋学園メソドの履修者では必ずしもないが、弦楽器はそのほとんどが桐朋学園出身のソリスト級の名手達だ。メンバー表を見るだけで、戦後の日本の弦楽器演奏での躍進が見えるようだ。そして、小澤征爾は斎藤秀雄の指揮メソドの一番弟子。

小澤はフランスのブザンソンでの優勝もあり、またミュンシュに私淑し、ストラヴィンスキーにも誉められ、メシアンの信頼を得たりしたこともあり、近現代ものが得意ということになっておりまた実際そうなのだが、斎藤秀雄からはもっぱらドイツ音楽を叩き込まれたのだという。そこで、斎藤記念オケの欧州楽旅では、ブラームスを集中的に取り上げたのだと、かつてテレビのインタビューで語っていたのを記憶している。

ブラームスの1番の時には、結構違和感を感じたのだが、この4番は結構抵抗なく聴くことができて意外だった。どこが、どうということが肝心なのだが、素直に感心したというわけではないため、感動をそのまま文字にすればいいというわけではないのがつらいところだ。

この演奏も、第1ヴァイオリンが音量的にも音色的にも表情的にもがんばり過ぎ、他の弦のパートが立体的に聴こえないのがやはり気になりはしたが、それでもその不満があまり違和感につながらなかったのは音楽の性格だろうか。

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