ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第4番 ルビオ・クァルテット
ショスタコーヴィチ
弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 作品83(1943年)
ルビオ・クァルテット
〔2002年4-9月、ベルギー、Mullemの教会での録音〕
1.Overture (moderato con moto) 8:03
2.Recitative & Romance (adagio) 10:53
3.Waltz (allegro) 5:59
4.Theme & variations (adagio) 10:47
まだ、ホームページを更新していた2003年に購入したもの。それ以来積んどく状態が続き、まだ全曲を聴いていない。バルシャイの交響曲全集も寝入りばなの睡眠導入でようやく全曲聴いたのだが、全部が全部きちんと音楽に向き合って聴いていない。ショスタコーヴィチの生誕100周年の2006年にも聴こうと思いつつ結局聴かず仕舞いだった。
今回4月の4番という自己流の企画で、これまで未聴だったり、まともに記事を書いていない音盤を聴きなおしており、先日カラヤンのブラームス交響曲第4番から三回連続で結構重い内容の音楽を聴いてきたので、この辺で少し気分転換をしようと思い、いくつか棚から取り出して来たうち、これを聴いてみようと思った次第。
ただ、聴くと言っても、まったく耳なじみのない曲ではあるし、楽曲解説もこのCDに付いている英文のものしかないので、把握という点ではひどく心もとない。バルトークの場合は、結構聴いて理解したいという動機付けがなぜかあったのだが、ショスタコーヴィチにはあまりそのようなものがない。ただ、交響曲が、公衆に向けての作曲家のメッセージであるとしたら、弦楽四重奏曲は、個人的な心情の吐露であるとも言われるが、ショスタコーヴィチのような立場の作曲家の場合、それが許されたのだろうか?シンフォニーとクァルテットをちょうど同じ数、15曲残したこの作曲家の場合、ソ連の歴史と絡めて時系列的に追って行く聴き方で、何かを聴けるかも知れないとは思うし、看過できない存在ではある。
というふうに書いてきたが、いつの間にか5月に入ってしまった。ハイティンク指揮の交響曲第5番、第9番をゲットして聴いたところ、なるほど指揮者、オーケストラによって同じ曲でも聴きやすさが違うなと思い、またショスタコーヴィチへの興味が湧いてきた。まったくこの曲については触れていないが、この辺でアップしよう。
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