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2008年7月 8日 (火)

プレヴィン/LSOのヴォーン・ウィリアムス『南極交響曲』

Previnrvwilliamsnr8antartica

R.ヴォーン=ウィリアムズ (1872-1953)
 南極交響曲(交響曲第7番)

 交響曲第8番ニ短調

 アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団
  ヘザー・ハーパー(S) 、アンブロージアン・シンガーズ、サー・ラルフ・リチャードソン(ナレーター) : 南極交響曲

  〔1968年9月14、15日:南極交響曲、1968年3月20日:第8番〕 RCA R25C-1047 (6781-2-RG)

2006年に、上野の東京国立科学博物館の南極展を家族で見学に行ったときに、改めて日本の白瀬隊など南極探検関連について、WIKIPEDIAなどで調べたり、WIKIPEDIAを編集などした。『南極のスコット』に関連した自分の記事 にもあるが、レイフ・ヴォーン=ウィリアムズが映画音楽として作曲したものを新たに交響曲としてまとめたものだという。奇しくも7月の7番の一つになっている。

RVW といえば、『グリーン・スリーヴズ幻想曲』のみで親しかったが、ようやく『タリスの主題による変奏曲』や交響曲第5番などを聴くようになった。

西日本は、梅雨明けが進んでいるようだが、東北日本と西日本に挟まれた中部、関東あたりでは、冷気と暖気の衝突で、上昇気流が出来てしまい、各地で豪雨になったりしている。水の循環が盛んに行われているわけで、これが夏の特徴でもあるが、ちょうど南極は真冬に突入しており、先日子ども達とWiiの世界天気予報で南極点の気象を見てみたところ、最高気温、最低気温ともマイナス40℃前後だった。地球温暖化の進行は、以前は少なからず懐疑的だったが、今では疑いようのない変動のように思い始めている。昨今の化石燃料特に原油価格の高騰は、純粋に経済現象なのだろうが、ガイアという生命体のある意思が働いているとも言えるかも知れないなどと思ったりもする。ただ、縄文時代の海進にも見られるように、地質年代的にも短期間で、寒暖の波があるので、ガイアにとっては、このくらいの上昇は経験済であり、それをガイアの意思だと見る考え方はあまりにも人類中心に過ぎるかも知れない。

リチャードソンの渋い声の語りに続き、音楽が奏でられる。五楽章になっており、第1楽章は、Prelude Andante maestoso。 第2楽章は、Scherzo : Moderato ; Poco animato。

さて、現在南極交響曲は、第3楽章(Landscape : Lentoと名付けられた部分)にかかっている。初めて聴くので、あまり細かいところまでは分からず、単純な好みから言っても、そう面白そうな音楽ではないが、南極の氷原や、巨大な氷山の風景を脳裏に浮かべながらこの音楽を聴けば、確かに脳内南極映画が見られるような音楽ではある。楽章の終りの方では、パイプオルガンの荘厳な和声が鳴り響き、そこに不思議な金管のような音がかぶさるが、大層不思議な音楽だ。

第4楽章 Intermezzo (間奏曲)という題名で、Andante sostenuto という発想記号。第5楽章は、最終章で Epilogue : Alla marcia moderat (ma non troppo) 。悲劇に終わったスコット隊の最後を描いているのだろうか。最後にはソプラノとコーラスとウィンドマシーンにより、嘆きの歌がヴォカリーズで歌われる。

1911年12月14日ノルウェーのアムンセンに先を越されて、1912年1月には南極点に到達をしたものの、その帰路とうとう全隊員が凍死したのだった。

第8交響曲は、80歳代のRVWによる作品で、四楽章制をとっているが、変奏曲形式のFantasia, 行進曲風のスケルツォ、カヴァティーナ(アリア、叙情的な短い器楽曲)、そして最後にトッカータで締めくくられるというユニークな構成になっている。(グリーン・スリーヴズ幻想曲を除き)これまで聴いてきたRVW作品の中では一番分かりやすいというかとっつきやすいもののように聴こえる。

プレヴィンは、イギリス生活が長かったわけだが、このロンドン響との全集は、彼がロンドン響首席指揮者時代に行われたものだという。ベルリン生まれのユダヤ人で、アメリカ育ち、最初はジャズのピアニスト、作曲家、編曲家として活躍を初め、クラシック畑で大成した音楽家だが、よほどRVWの音楽とは相性があったのだろうか。

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