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2008年9月24日 (水)

ビゼー 交響曲 ハ長調

Seiji_ozawa_emi_7cds_2 ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)
 交響曲 ハ長調
  Ⅰ Allegro - Allegro vivo    10:20
     ⅡAndante - Adagio         10:09
     ⅢScherzo (Allegro vivace) 5:54
   ⅣFinale (Allegro vivace)    8:55

   (1855作曲/1933発見/1935初演)

小澤征爾指揮 
 フランス国立管弦楽団 ( Orchestre National de France)

佳人とか佳句、佳品というような言葉はあるが、佳曲という言葉はあまり一般的ではないようだが、このビゼーの若書きの交響曲を評する言葉として、佳曲という言葉が用いられたのを読んだ記憶がある。

名曲、傑作というほど優れた作品ではないが、捨てがたい魅力がある曲というような評価からそのような言い方をしたものだろうか。

ビゼーがわずか17歳の時1855年に作曲したものの、そのまま埋もれてしまい、主要作曲家の作品表 ビゼーの欄によると、1933年に発見され、1935年に初演(フェリックス・ヴァインガルトナーの指揮)されたもの。

フランス系の交響曲作家としては、ベルリオーズが別格的な存在で、既に1830年に『幻想交響曲』を完成、初演しているが、その他現在でも一般的に聞かれるフランクのニ短調は1889年、サン=サーンスの3番は1886年、デュカのハ長調が1896年、ダンディの「フランスの山人」が1886年というように19世紀末に固まっており、早熟の天才ビゼーの開花がいかに早かったのかを知らしめる作品だ。

17歳の習作ではあり、形式や調性的には一時代前のシューベルトの若い頃の作品に通じるような作品だが、その初々しい魅力と、達者で透明な天才的なオーケストレーションが聞かれる曲で、栴檀は双葉より芳しの典型例だ。

小澤征爾の指揮によるフランス国立管弦楽団のこの演奏は、比較的シンプルなこの曲の透明感を損なうことなく、丁寧に再現している。

第一楽章のワクワクと沸き立つような楽想の連続、第二楽章の物悲しく美しいオーボエのソロ、第三楽章のスケルツォの荒々しくない活発さ、そしてフィナーレの無窮動的な楽想。そこここに、後年、アルルの女やカルメンで聞かれるモチーフやフレーズが見え隠れするようで、気楽な気分で聴いていながらダルにならずに楽しめる交響曲というのもそうはないように思う。

ただ、フランスのオーケストラは、ヤノフスキのフランス放送フィルハーモニー管弦楽団で、フォーレの『ペレアスとメリザンド』の冒頭を聴いてそのフワっとした響きに心底驚かされたが、なかなか音盤ではそのような音色は、録音、再生機器の双方の限界もあるのか味わうことができないのが残念だ。

参考:1820年代から1840年代の著名作曲家の生年をビゼーを中心に逆順に並べてみると下のようになる。

                                                           
Rimsky-Korsakov1844
Sarasate1844
Grieg1843
Dvorak1841
Chabrier1841
Tchaikovsky1840
Musorgsky1839
Bizet1838
Bruch1838
Saint-Saens1835
Wieniawski1835
Brahms1833
Borodin1833
J.Strauss Ⅱ1825
Bruckner1824

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