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2008年9月21日 (日)

クリュイタンス パリ・コンセルヴァトワール管の『アルルの女』と『カルメン』組曲

Cluytens_bizet

ジョルジュ・ビゼー  
『アルルの女』第1組曲   1. 前奏曲 7:10  2.メヌエット 2:50  3. アダージェット 3:12  4. カリヨン(鐘) 4:33

『アルルの女』第2組曲  1. パストラール 6:00  2. 間奏曲 4:51  3. メヌエット 4:20  4. ファランドール 3:28

『カルメン』組曲  1. 第1幕への前奏曲 2:18  2. 第2幕への間奏曲 1:45  3.第3幕への間奏曲 2:20  4.第4幕への間奏曲 2:13 

 アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団
  〔1964年録音〕 CTA CLASSICS SELECTION 27

いわゆる決定的な名盤と呼ばれるものが、クラシック音楽の音盤の中にはいくつかあるが、このCD(原盤は、EMIのもの)などはさしずめその中の一枚だろう。

ベートーヴェンやヴァーグナーもよくしたフランコ・ベルギー派の指揮の巨匠クリュイタンスが、関係の深かったパリのコンセルヴァトワールのオーケストラ(パリ管の前身)を振って録音したもの。

そのような天下の名盤だが、いつもの天邪鬼が嵩じて、EMIの正規盤ではなく、このようないわゆる著作権切れの廉価名盤集が中古店でさらに廉価で売られているのを求めてきて聴いている。(それで、音色の印象などは正規盤と多少違うという危惧はある。)

これまで、ビゼーのこれらの曲集は、やはり中古店で求めたカラヤン/BPOによる1980年代のディジタル録音のものを聴いてきた。この演奏はこのコンビ一流の磨きぬかれた優れた演奏には違いないが、ビゼーが作曲した南フランスの新鮮な空気を味わうというより、豪華だが重苦しい中欧の雰囲気を味わうような演奏で、それでも結構楽しめるものだった。

また最近入手した小澤征爾指揮のフランス国立管弦楽団の1980年代の録音は、フランス的な感性を持つ日本人指揮者が、敬愛を受けているフランスの楽団を指揮したもの(小澤征爾氏は、つい先ごろフランスの芸術アカデミーの正会員に選出されることが決定した!*)も繊細な手触りでありながら軽やかさを失わない丁寧な音楽になっていて結構好ましいものだった。

それらに比べてこのクリュイタンス盤は、より精彩のある音楽であり、またこの「アルルの女」「カルメン」という著名な作品が、人気のある傑作オーケストラ曲であることを示すばかりではなく、その音楽の実質、つまり内在する悲劇性を解釈と独特の響きが示唆しているかのようで、一種の凄艶な美しさを持っている。

楽器も(「のだめ」でその存在を知ったのだが)恐らくフランス風の楽器を用いているのだろう、第1組曲の第1曲の対旋律などは、いわゆるファゴットではなく、バソンだと思われる少しおどけたような印象的な音色を聞くことができる。さらに、その中間部などは、サクソフォーンの音色がなんとも悩ましく美しい。まるで、この戯曲にまったく登場しないヒロインの「アルルの女」を彷彿とさせるような音楽になっている。こうして聴いていると、音楽がこのように演奏されたがっているとでもいうような風に聞こえてくるから不思議だ。

決定的な名盤ではあるが、最初にこのように音楽的に強いアピール力を持つ稀有な演奏を聴いてしまうと、他の演奏が凡庸に聞こえてしまいがちになるのが、逆説的だが珠に瑕かも知れない。まずこのような有名な作品を聴く場合には、より一般的な普通の演奏から入る方がいいかもしれないなどとも思ってしまう。私の場合、カラヤン盤を結構長く聴いてからこの演奏を聴くようになったが、本当に新鮮な感激を味わえている。

現在、手持ちでは、小澤征爾盤、バーンスタイン/NYP盤(珍しいカルメン組曲第1、第2が収録)もあるので、その内聴き比べの記事をものしてみたい。

(*)小沢征爾さん、仏芸術アカデミー本会員に…日本人で初

 フランス芸術アカデミーは15日、指揮者の小沢征爾さんを24日に本会員として迎えると発表した。

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 仏芸術の発展に特別な貢献のあった人だけに与えられる仏芸術界最高峰の地位で、日本人が本会員に迎えられるのは初めて。小沢さんは2001年にアカデミーの外国人準会員に選ばれた。

 日本人では、これまでに小林与三次(故人)・元読売新聞社名誉会長、氏家斉一郎・日本テレビ放送網代表取締役、建築家の丹下健三氏(故人)が外国人準会員に選ばれている。(パリ 林路郎)

(2008年9月16日10時05分  読売新聞)

より詳しいブログ記事はこちら

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