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2008年10月10日 (金)

カラヤン/BPOの新ヴィーン楽派 オーケストラ曲集よりヴェーベルン作品集

Karajanneuewienerorchesterwerke

アントン・ヴェーベルン(1883-1945)
1.オーケストラのためのパッサカリア 作品1 12:08 〔1974〕
2.弦楽合奏のための5つの楽章 作品5 〔1973〕 
    2:41/2:05/0:43/1:27/3:20
3.6つの管弦楽曲 作品6 〔1973〕
  1:10/1:32/1:02/4:21/2:51/2:03
4.交響曲 作品21 6:44/3:28 〔1974〕

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 

昨年の7月に購入したものだが、シェーンベルクの『浄夜』を流し聞きで聴いたのみで、まだ全曲をしっかり聴いていなかったもの。オリジナル・ジャケットの幾何学模様でないのが残念だが、録音は1970年代のものにしてはすこぶる鮮明だ。

カラヤンが、なぜか自費を投じてまで録音をしたとされるこの新ヴィーン楽派の三人の作曲家のオーケストラ曲集だが、絶頂期のカラヤンとベルリン・フィルの演奏により、とっつきにくそうなヴェーベルンのオーケストラ曲も、音響の多彩さを味わいながら、結構楽しめて聴けた。

2曲目か3曲目は、小澤征爾とボストン響の来日(1980年?)の時に、東京文化会館で、シューベルトの『未完成』とバルトークの『オケコン』ととも聴いたものだ。どちらだったろうか?点描風の音楽が印象に残っているので3曲めの『6つの管弦楽曲』の方だろう。

これまで、シェーンベルク、ベルクはディスクで聴く機会があったが、ヴェーベルンはポリーニによる「ピアノのための変奏曲作品27」以外は恐らく初めてだと思う。

ただ、相当以前NHKFM放送の「現代の音楽?(20世紀の音楽?)」のテーマ音楽が、ヴェーベルン編曲によるJ.S.バッハの「6声のリチェルカーレ」(音楽の捧げ物より)だったこともあり、この一曲が非常に親しいものだった。多分、原曲の『音楽の捧げ物』を聴く前に、親しんでいたものと記憶する。今から思えば、非常に静謐ながら音色が多彩な編曲であり、夜中に一人でFM放送を聴いていると「王の主題」が静かに流れ始め、どことなく不気味なこの世ならぬ雰囲気になったのを思い出す。

ヴェーベルンの音色の多彩さは、このカラヤン盤でもよく表現されており、少ない音ながらよく言われるように「官能的」な音楽が聞こえるのは不思議だ。

新ヴィーン学派の音楽がこれほど面白く聴けるのは、(いろいろと悪口を言う人もいるけれど)一般的な音楽ファンにとっては福音だ。同時代の音楽に対して比較的冷淡だったというカラヤンだが、この録音を行ったことで、指揮者カラヤンの音楽家としての評価も少なからず変わったように聞いていたが、確かにそのような力をもった録音だと感じた。

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コメント

はじめまして。以前より時折読ませていただいているのですが(一番初めはたぶん以前セルのEMIザ・グレートで真っ当な状態の録音が無いか探していた頃だったかと思います)、今日はまた懐かしい話題だったもので、初投稿させていただきます。
オザワ=BSOの来日公演の折のFMナマ中継でのウェーベルン、、
恥ずかしながら、僕はウェーベルン体験はこのときのみ、、という人間なのですが、このときは、「5つの小品」でしたので「2」だったと思います。
その日の1曲目で演奏されたのですが、1回終わってから、オザワ氏が「あんまり、短いんで、もう一回演奏します。」と言って、ちょっと会場から笑い声が起こって、都合2回、演奏した、、、というのだけ記憶に残ってます。
その頃の僕は、「響き」を楽しむ、、、ということもなく(まあFMでしたし)、ただ「ようわからん短い曲」という印象のみでした。
このところ、カラヤン再発見づいていて(当時のBPOの巧さ(特に弦。まあ管もですが)には言葉もありません)、さぞや美しい響きの饗宴(ある意味「響きだけ」の音楽、、ともいえるので)だろうな、と想像致します。
しかし、「商業主義」とか「低俗」から「きれいなだけ」とか「巧すぎる」という批判(?)もされまくったカラヤンですが、そして「大レーベル」ですが、こうした録音にしろ、また「名曲集」にせよ、意欲的な企画録音が当時は多かったのですね。

おっしゃるとおり、20世紀の音楽、、テーマ音楽が、ウェーベルン編の「音楽の捧げ物」でしたね。本当に懐かしいです。
どうも、お邪魔いたしました。

投稿: クラシカ | 2008年11月 5日 (水) 03:15

クラシカさん、コメントありがとうございます。

確かにヴェーベルンを繰り返しました。改めて調べてみると1981年11月の、ボストン交響楽団創立100周年の世界ツアーの一環だったようです。メインのオケコンは、ボストン交響楽団の指揮者だったクーセヴィツキーの依頼によるもので、このツアーのプログラムに入っていたものでした。その後のフィリップスでの小澤/BSOの録音は、フィナーレの終結部が第1稿によるものと聞きましたが、実演でのフィナーレがどうだったかは残念ながらまったく覚えていません。

カラヤンの聞き直しというか、多くが文字情報だけで知っていたものを初めて耳にするものが多いのですが、楽しめるものが多いですね。特にDGへの録音は、ステレオ初期の古いものでもクリアな録音が多いようで、感心しています。

投稿: 望 岳人 | 2008年11月10日 (月) 12:32

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