スピードスケート 長野高専3年 山中大地選手
先日の岐阜の恵那で開かれた高校総体(インターハイ)で、1000m, 1500mの2冠に輝き、1/31の国民体育大会(国体)でも少年男子1500mを制して2連覇を飾った長野県の山中大地選手。
昨日の朝日新聞の夕刊のスポーツ欄に、囲み記事で結構大きく取り上げられていた。長野県川上村出身で、川上中学校時代には、全国中学校大会で4位に入賞した実績があるが、スケートの盛んな地元の佐久長聖高校や、野沢北、野沢南、小海、臼田などには進学せずに、「先生の奨めで何となく、長野市の国立長野工業高等専門学校(いわゆる長野高専)に進学」して、たった一人のスケート部員として大会に出場し、見事3年生の今年は、全日本ジュニアでの総合優勝、インターハイ1000m と 1500mの2冠を成し遂げたことが、署名記事で載っていて驚いた。
早速、昨夕実家に電話をしたら、父が電話口に出て、「今年は負け知らずで頑張っているんだ。普段は、長野市の長野オリンピックの舞台となったMウェーブなどで、信州大学に結構強い学生たちがいるんで一緒に練習をしているそうだが、親元を離れて一人暮らしなんだからな」と、驚き喜んでいた。
部員が一人?しかいない高専のスケート部ということで、身近にどのような指導者がいるものかは聞いていないが、普通監督やコーチなどがトレーニングメニューやメンタル面でのサポートをする年代だと思うが、父の話ではどうやらいわゆる強豪校の監督やコーチのような存在はいないようで、ほとんど自力でここまでの成績を上げているらしく、もしそれが本当ならこのことが非常に驚きだと思う。(もし素晴らしい指導者が身近におられるならば、これを読まれて気を悪くされてはいけないので、断定は避けたいが。)
新聞は、情報工学を専攻している高専生としてのユニークさを取り上げ、「計算力」の勝利のようなことを書いていた。それも否定はできないだろうが、それよりも部員がわずか(一人?)な環境でのトレーニングこそ、驚異だと感じる。
この選手は、実は、私の母方の親戚にあたる。一昨年あたりに、中学の時には活躍したのだが、スケート部のない高専に進学したというような話を聞き、その後どうしたかと気にかかっていた(昨年の国体での優勝は聞いたような気もするのだが)ところ、昨日の新聞記事を読んで、思わず実家に確認の電話をして、選手の祖父母の家へお祝いを伝えてくれるように頼んだところだった。
すると、今日の午前中には、実家の母から電話があり、今度は国体1500mでも優勝したとの連絡が、選手の父から選手の祖父母の家に入ったというではないか!国体は、明日の2/1までリレーなどの競技があるようで、滞在や移動も大変だと思うが、頑張って欲しい。(5000mは振るわなかったようだが、500m*4の2000mリレーでは北海道、群馬に続く3位に入った。)
2月下旬には、ポーランド ザコパネで開催される世界ジュニア・スピードスケート選手権への出場も決まっている。
20 - 22 Feb, 2009 World Junior Speed Skating Championships Zakopane, Poland
親戚の欲目ではなく、稀に見る大器だと思うが、これからの進路には迷うところだとも思う。ただ、米国の名スケーターのエリック・ハイデンなど、医学の勉強を続けながらオリンピックやW杯で活躍した選手もいるので、頑張って文武両道を達成してもらいたいというのが勝手な願いだ。本人にとっても、両親や家族にとっても大変なことではあるが、陰ながら応援したい。
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