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2009年6月 9日 (火)

地球温暖化人為説への懐疑論は低調となっているようだ

太陽活動の停滞とその影響によるミニ氷河期の訪れの可能性について、世間の関心が高まっているのは、私のような素人のブログ記事へのアクセス数が増加していることにも現われているようだ。

素人ながら、現代が地質年代の上では第四間氷期にあり、いつ氷河期に入るかわかっていないこと、いまから約6000年前に「縄文海進」という自然現象がおそらく自然の地球温暖化の結果として起こっていたということから、現代の気温の急上昇が必ずしも人為的なCO2を初めとする温室効果ガスの影響だけではないかもしれないという懐疑を持っている。「縄文海進」の原因はなんだったのかは寡聞にして知らないが、現代のような人為的な温室効果ガスの排出があったはずはないので、現在将来の資源として有望視されている海底のメタンハイドレードの大量崩壊とか、太陽活動の活発化とか、ミランコビッチサイクルとか、おそらく何らかの要因が予測されるのだろうと思う。

また、そんなわけで、現代の地球温暖化が必ずしも人為によるだけの現象ではなく、もっと大きな気候変動サイクルの中の一こまなのかも知れないということも考えられるのではないか、という懐疑が生じてくる。そこで、私は素人ながら「人為的な原因説」には懐疑的な懐疑論者になるのだろう。

太陽活動は、あまりにも巨大な自然現象であり、その前では人間の歴史など取るに足らず、ましてや生命の歴史でさえ、瞬間の輝きでしかない。カンブリア爆発と呼ばれるような生命の突発的な大発生と、その後の「大量絶滅」が何度も繰り返されている。恐竜の大量絶滅も、白亜紀末の大量絶滅であり、その後、哺乳類の時代である新生代に入り、今にいたっている。その「生命の爆発」と「大量絶滅」に太陽活動が関与していないということは否定しがたい。

それでも現在、最新のデータの積み重ねと合理的な推論の積み重ねによる学説として有力なのは、やはり人為的な原因による地球温暖化だという。そのあたりは、その主唱者である科学者の一般向けのコラムに詳しい。

温暖化科学の虚実 研究の現場から「斬る」!(江守正多) 人為起源CO2温暖化説は「正しい」か?(09/02/09)

ここでは、地球物理の権威 赤祖父俊一氏やブルームテクトニクスの丸山茂徳氏、海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター草野 完也氏、横浜国立大学環境情報研究院 自然環境と情報部門 教授 伊藤公紀氏などの懐疑論者が論破されていることになっている。

WIKIPEDIA には、地球温暖化に対する懐疑論という項目もあり、江守氏や気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)の論に立った整理がなされている。

江守氏のコラムでは、最近の太陽活動の不活発に関する 太陽活動が弱くなっている?――温暖化への影響は(09/05/27) というものも早速書かれている。

また、地球環境研究センターのQ&Aでは、「寒冷期と温暖期は定期的に繰り返しており、最近の温暖化傾向も自然のサイクルと見る方が科学的ではないのですか。また、もうすぐ次の寒冷期が来るのではありませんか。」に対して、阿部フェローが綿密に否定論を展開している

「太陽活動の変動の詳しいメカニズムはまだ明らかになっていないため、今後数十年から100年の間の太陽活動の変化による気候変動予測は困難です。しかし、 太陽活動の変化が過去2000年間に起こった程度の強弱で繰り返されると仮定するなら、その影響による気温変動幅は小さいことから、今後100年で予測さ れる人為的な温暖化を打ち消して寒冷化することは考えられません。」

マウンダー氷期のようなミニ氷河期の心配はないということらしい。

地球温暖化防止が、人為的なものだとして、現在のようなエコロジー運動によってそれが食い止められるかどうかということについても懐疑的ではあるが、それでも職場ではエコ委員をやっていたり、率先してクールビズに着替えたりしているのだから我ながら首尾一貫していないこと甚だしい。

懐疑論の親玉だったブッシュ政権とその取り巻きの経済界が政権交代で表舞台から去ったことも、世界的な懐疑論の退潮には大きく影響していることだろうと思われる。

それでも、自分は同様なシミュレーションを用いた天気予報の精度が相変わらず低いことをもってしても「人類の知見は幼い」という暴論とも言うべき持論をもっており、現在の温暖化シミュレーションにしても、何らかの重要なファクターが漏れているかも知れないという可能性はあるのではないかと、懐疑的な見方を続けていくことだろうと思う。

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