鳩山民主党政権がスタート
昨日、麻生太郎内閣が総辞職し、鳩山由紀夫氏が内閣総理大臣に指名されて、民主党政権がスタートした。
20世紀の終わりごろ、細川、羽田、村山と、非自民の首相が短命内閣を組閣したことがあったが、基盤が脆弱だったため、事実上の自由民主党による政権はほとんど揺るがなかったが、一時的な小泉純一郎人気によりかかったブームの後の、安倍、福田、麻生というサラブレッド的政治家による無責任な放り出しと有権者不在の安易な政権継承への不満から、自民党にレッドカードが突きつけられたのが、今回の衆院選の民主党の圧勝という結果を招いたので、多くの投票行動が必ずしも民主党のマニフェストに期待しての投票ではなかったことは、衆院でも参院でも多数党となった民主党は肝に銘ずるべきだと思う。
当面、大きな失政でもない限り、または、内部分裂でもない限りは、安定多数による政治運営が行われるのだろうが、おごりの兆候が見えるとなると、有権者の目は厳しく変貌する。
今回の組閣を見ても、国民新党の亀井氏と、社民党の福島氏を閣僚とした連立内閣を組閣したわけだが、要は右も左もごちゃ混ぜな感は否めない。これは、自民党でも派閥バランス内閣が長く続いたこともあり、同様の右も比較的左もというごちゃまぜとは似て非なるものがあるように思う。自公連立と似たような印象で、同床異夢的な印象を持ってしまう。
経済、外交、環境と難問が山積している中での門出であるが、後世、2009年8月政変とでも呼ばれることになるのか、それとも小手先の変化で終わるのか、生活者としてはそのような大所高所からの評論家的な見方よりも、世の中に蔓延している不公正感の払拭がどのような政治的な手法によって達成されるのかに注目したいところだ。鳩山首相などは、小泉、安倍、福田、麻生各氏などをはるかに凌ぐ政治的なサラブレッドなわけで、同様な「無責任さ」「信念の薄さ」「放り出し」を感じさせるところが不安といえば不安だ。
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