鯖の水煮の缶詰め
日本テレビ(読売テレビ)系で「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW」 毎週木曜21:00 - 21:54 は、家族でよく見ることの多いテレビ番組だが、2009年12月に放送された ヒミツのごちそう のコーナーで、山形県の内陸地方で冬によく食べられるという「ひっぱり」という名前の料理が紹介された。
料理としては、乾麺をつかった釜揚げうどんの一種で、そのつけ汁に使う具材がとてもユニークなので、出演者のほとんどが大変驚いていたが、実際に試食してみると、その美味しさにまた驚いたという様子だった。
そのつけ汁の作り方はいたって簡単で、納豆、鯖の水煮の缶詰(サバ缶、さば缶)、長ネギの小口切りを器で混ぜるだけ。乾麺のうどんに塩気があるため、つけ汁はこのままでもよく、また適当に醤油などで味付けをしてもいい。鯖缶をツナ缶に変えてもいいし、味付けにバターやチーズを入れるという家庭もあった。山形県の内陸地方の人々は、冬にはよく食べるということだった。
簡単で美味しそうなので、我が家でも早速作ってみたところ、結構好評だった。
私が以前から鯖の水煮缶が好物であり、また家内も同じく好き(信州北部では、根曲がりだけ=チシマザサの竹の子を山で収穫して、その場で鯖の水煮缶をだし汁として鍋に投入し、竹の子を煮て、最後に味噌で味付けて食するという竹の子収穫と野外食を兼ねた行事が5月頃に行われる)なので、子ども達も好きになったということもある。
この「ひっぱりうどん」は、元々は冬場の非常食を組み合わせて食べたもののようで、手軽で暖まり、栄養も取れるというのはなかなかの優れものなので、忙しいときなどには重宝しそうだ。
なお、子どもが同級生に尋ねてみると、鯖缶自体を知らない子どもが結構いたという。ツナ缶を知らない子はほとんどいないようなので、意外と言えば意外だ。スーパーマーケットでも特売コーナーによく積み重ねられているのに。鯖缶というと味噌煮缶の方がよりポピュラーのようだが、料理の素材としては水煮缶の方が優れているようだ。
ネットで調べてみたところ、この鯖の水煮缶の購入量は、「ひっぱりうどん」と「 竹の子汁」の食べ方が深く関っているようで、山形県と長野県が全国のトップを争っているらしい。
なお、wikipediaには、「チシマザサ」 の項に「竹の子の味噌汁」、「ひっぱりうどん」が項目として掲載されていた。
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コメント
ひっぱりうどんは、寒い季節の単身赴任料理にもぴったりです(^o^)/
納豆の嫌いな人なら、目を三角にすること疑いなしですが、試されたとおり、これが案外おいしいんですよね〜。あったまります。ただし、食後の歯みがき必須です(^o^)/
こういうローカルネタが、テレビで全国放送されることに驚いてしまいます。
投稿: narkejp | 2010年1月13日 (水) 21:06
narkejpさん、本場の方にコメントいただき光栄です。
どの食材も馴染みのものですが、納豆と鯖缶のコラボというのは思いつきませんでした。いやー、美味しいですね
ただ、鯖の水煮缶は時間が経つと生臭さが強くなりますし、納豆は当然臭いが強く、葱も臭いの強いものですから、確かに歯磨きは必要ですね。
最近のテレビでは、ご当地もの流行りのようで、似たような番組が目白押しです。今の世相とどんな関係があるのでしょうか。故郷志向というわけでもないように思うのですが。
投稿: 望 岳人 | 2010年1月13日 (水) 21:51