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2010年2月28日 (日)

日本女子スケート チーム・パシュート(pursuit)種目で銀メダル

ヴァンクーヴァーオリンピックもとうとう期日が残り少なくなり、閉幕間近となった。

日本時間の今朝決勝が行われた「追い抜き」種目で、女子チームが銀メダルを獲得した。

スピードスケート種目としては、日本女子史上初の銀メダルであり、これまでの最高位となった。快挙であり、健闘した選手達にはおめでとうと言いたい。穂積 雅子、小平 奈緒、田畑 真紀の三選手が、予選(対韓国)準決勝(対ポーランド)決勝(対ドイツ)に出場したのだった。(準決勝以降ハイライト gorin.jpは音量設定が最初Maxになっているので注意)。ドイツとアメリカの準決勝は劇的だった。これで勝ったドイツが日本を破ったのだから分からない。パシュートがこれほど面白いとは思わなかった。

ただ、この銀メダルは非常に惜しいもので、たった0.02秒という僅差で金メダルを取り逃したものだというところが惜しまれた。ドイツ 3:02.82、日本 3:02.84。肉眼ではまったく同着に見えたが、写真判定では、日本のラスト選手の方が、ドイツのラストの選手よりも僅か100分の2秒遅かったのだ。

今朝、寝坊してテレビをつけたらちょうどこのパシュートが行われており、最後の1周まで日本が1秒ほどリードしており、長距離銀メダリストを擁するドイツが最後の最後で追い抜いたという結果だった。本当に僅差の勝負だった。

ところで、このオリンピックに対して、石原慎太郎東京都知事の発言を取り上げた朝日新聞の記事がブログなどで結構取り上げられている。

http://www.asahi.com/national/update/0226/TKY201002250536.html?ref=any

石原都知事「銅メダルで狂喜する、こんな馬鹿な国ない」

2010年2月26日7時30分
 「銅(メダル)を取って狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ」。東京都の石原慎太郎知事は25日、バンクーバー五輪の日本選手の活躍に対する国内の反応について、報道陣にこう述べた。
 同日あった東京マラソン(28日開催)の関連式典のあいさつでも同五輪に触れ、「国家という重いものを背負わない人間が速く走れるわけがない、高く跳べるわけない。いい成績を出せるわけがない」と話した。

というものだ。これだけ読むと心無い、非論理的な発言だと思う。国家を背負う心構えがあれば金メダルが取れるのか?すべての金メダリストは国家を背負う心構えがあったのか?というような論理的な疑問が普通に浮かぶ。

実際にどういう機会で言ったものか、いくつかニュースソースをたどってみると、都庁のホームページに下記のようなものがあり、2月19日に

http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2010/100219.htm

石原知事定例記者会見録

平成22(2010)年2月19日(金)
15時00分~15時24分

【記者】今、カナダのほうでは、若者たちも、あるいは高齢者も含めて、バンクーバーオリンピックというものが熱気を帯びて、日本人も大活躍を一応していると…。

【知事】してる?してないんじゃないの。

【記者】してます。一応、頑張ってると思います、真剣に。

【知事】あっ、そう。

【記者】はい。本番に向けて、今までやり遂げてきたことを披露しようというような形で、力を出し切れない人もいるかもしれませんけども…。

【知事】なぜ出し切れないのかね。

【記者】本番にちょっと弱かったりなんかすることもあるでしょうけど、精神的なものもあるかもしれませんし。もしかすると、それは日本国内の教育の問題で、せーのでスタートして、手をつないで、ゴールインしようとか、そういうような、いろんなことが加味されてくるんではないかと。そうしたことを考えてみますと、日本国内の教育の中で、ゆとり教育っていうんでしょうか、学校の週五日制とかそういったものが、十数年にわたって、今行われてきて、そろそろ見直すことも考えられるんではないかと。知事もきっと、そういったことをお考えになっておられるんではないかと思うんですが、まず、冒頭、お尋ねしたいと思いまして、質問させていただきました。

【知事】日本勢が不振であることは、誰が見ても確かだと思います。アスリートの世界、競技の世界というのは、横並びっていうのは絶対あり得ないんです。0.01秒の差でも、1位、2位が決まるわけです。それで、おっしゃったみたいに、横並びというものを是とするみたいな風潮というのは論外だと思うけど。選手たちが思ったより高く跳べない、思ったほど速く走れないのは、重いもの背負ってないからなんだよ。国家というものを背負ってないから、結局、高く跳べない、速く走れないと私は思います。(中略)

【記者】先ほど、知事が、日本勢が不振とおっしゃっていたバンクーバーオリンピックなんですが、注目を集めていた男子のフィギュアで、つい先ほど、高橋大輔選手が、男子フィギュア史上、日本で初めてとなるメダルを取得されたんですが…。

【知事】いいじゃないか。そりゃあ一歩一歩。金メダルじゃないんだろ。

【記者】銅メダルでした。

【知事】銅から始めよだな、まさに。別にそれは、私、否定もしませんよ。しかし、快挙かね、それがそれほど。

【記者】初めてのメダルということで。

【知事】結構でしょう。慶賀にたえないとまで言えないけど。どうぞ。

と発言していた。朝日新聞によれば25日に報道陣に同じことを繰り返したようだし、また、「こんな馬鹿な国はないよ」という刺激的な言い回しも25日に行ったもののようだが、残念ながらこれについては、朝日新聞のこの記事でしか確認できなかった。

知事発言がすべてネットにテキスト化されているわけではないので、朝日の記事の日付が間違っているのかどうかは確認できない。もし間違っていないとすれば、オリンピック招致に膨大な税金を費やして敗退した責任者の石原氏は、このような精神論的なスポーツ勝敗論の持論をいろいろな機会に吐露しているもののようだ。それこそ、「都政というものを背負っていないから、オリンピック招致に負けた」のであろう。

なお、26日の定例記者会見(まだ都庁ページではテキスト化されていない)では、

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/362556/

【石原知事会見詳報】

 東京都の石原慎太郎知事は26日の定例会見で、苦戦が続く日本選手の戦いぶりついて、「かわいそうで見てられない」などと感想を述べた。会見詳報は以下の通り。

 --バンクーバー五輪での日本選手の戦いぶりについて

「もうかわいそうで見てられないよ。あれが日本の実力なんだよ」

 --女子フィギュアで注目の浅田真央選手が銀メダルをとりましたが、コメントがあれば

 「ない。残念だから」

と発言している。レームダックの都知事の発言を今更云々しても仕方がないが、心無い発言にスポーツ選手たちは心を痛めないか心配だ。

今回のチーム・パシュートの結果は、気まぐれ天気のようなもの。実力はほぼ一線。たった百分の2秒差で破れたとはいえ、過去最高の銀メダルを獲得した選手たちを誰が責められようか!

2010/03/02追記:

この発言と大同小異のブログ記事を発信した衆院議員ブログに膨大なコメント、トラックバックが付き騒動になっているようだ。その議員はそれに対して屋上屋を架すようなこれまた無残な記事を後追いで付けている。書かれていることがトンチンカンであり、さらにはコメンターに対する政治屋的恫喝のようなものも見られる(これまで自分が反対してきたらしい人権保護法案というものをこの「罵詈雑言」を受けた機会に再考して法的規制をしたい云々)など、収束を図るつもりもないようで、先行きが注目される。(選挙運動で某女性タレントの画像を本人に無断で使用し、その問題でそのタレントが所属事務所を訴えるような騒動の火種になった衆院議員らしい。そのときもブログ大騒動にもなっていたようだ。それを鑑みると、今回の対応も到底まじめなものではなく、場当たり的な「コメント下さい的」な話題づくり愉快犯ではないかとも思えてくる。仮にそうだとすると、政治家と資質に当然のように疑問符が付く。)

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