太陽が冬眠する?
3月19日付けの朝日新聞朝刊の科学面に 『太陽、まもなく「冬眠」』 という地球温暖化、寒冷化に関して注目すべき記事が掲載されていた。
当然、asahi.comでも読めるものと思い、検索してみたが出てこない。
そこで、Google で検索してみたところ、朝日新聞の無料会員サービスページ asparaでこの記事が掲載されていた。(その記事)。(2012/4/20現在はこちらの一覧にはなく、そこからのリンクなしだが当該記事は読めるようになっている。)
印刷、販売している新聞の記事のほとんどをネットでのその新聞社のサイトがカバーしているような先入観があったが、このような例もあるようなので注意が必要だろう。
さて、ヨハン・ゼバスティアン・バッハや徳川吉宗が生まれた頃、17世紀から18世紀初め(1645-1710)は「マウンダー極小期」と呼ばれる太陽活動の非常に不活発(静穏)な時期で、ロンドンのテムズ川が凍結するような寒い時代だったことで知られている時期だが、今回の記事によると日本の国立天文台は、太陽がまもなく「冬眠」期に入るという複数の兆候を観測したということらしい。このブログでも太陽黒点が昨年夏に消えたという報道について取り上げたが、それに引き続き、さらに太陽が不活発になるということらしい。およそ100年のサイクルがあるという。
しかし、地球の気候変動については、太陽活動が主要因かどうかも未だわかっていない(!)ため、このことが地球寒冷化に結びつくかは断言できないらしい。
地球温暖化への懸念が叫ばれて久しいのだが、寒冷化の方が食料生産には打撃が大きいという。現在の中緯度に位置する穀倉地帯が低温に襲われれば、世界の食料事情は大きく悪化してしまうことが懸念される。
このブログでも、温暖化についての懐疑論への興味関心を語ってきたが、温暖化に警鐘を鳴らす科学者たちも、先入観(信仰)に捉われずに、常に正しい懐疑を保持して、是非この太陽活動の地球気象への影響をもっと研究して欲しいものだ。それによって、寒冷化対策も可能となるように思う。備えあれば憂いなしだ。
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