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2011年2月 9日 (水)

NHK『クローズアップ現代』(国谷裕子キャスター)がコミック『One Piece』を取り上げたが

今晩の19:30からのNHKの番組。

ワンピースにハマった家族や、メッセージを受け止めてどん底から復活したという男性のエピソードは悪くはなかったが、仲間やネットワーク論?の女性教授や最後にキャスターと対談したメディア論?の男性教授は、無理やり失われた10年以降の日本の世相とこのコミックのヒットを重ねようとしてトンチンカンなことを語っていただけで、その部分は非常にお寒い内容だった。

キャスターの国谷氏自身、今回番組で取り上げるにあたって全61巻を?読み通してみたというが、その感想として「単純なストーリーながら・・・」と口火を切っていたように、大ベストセラー・ロングセラーの秘密を解き明かそうとはしているのだろうという意図はあるのだろうが、キャスター氏自身に熱意が感じられず、通り一遍の番組作りで、全然解き明かせていなかったのは、やはり「皆さんのNHK」的な見当はずれだと感じた。

作者の尾田栄二氏のスタジオと、斜め後ろからの映像、プロデデューサーの鈴木敏夫氏とのラジオ対談の再現(黒澤の「七人の侍」がルフィーの麦わら海賊団のモデル)などは、さすがに天下のNHKならではの強引な番組作りだったが、仏作って魂入れずで、かえすがえすも最後に登場した大学教授氏は、まともにこの作品を読んではいないだろう、もしくは古めかしい固定観念で、マンガを一段低いものとしてみているようで、聞き苦しいものだった。無理やり世相と大ヒットを結びつけるという番組作りを一体誰が指揮したものか?皆さんから金を集めながら皆さんのことなど分かっていないNHKの象徴のような番組だった。とはいえ、NHKBSでは、マンガ夜話のようなマニアックな番組もあり、一筋縄ではいかないが、多くの視聴者が見るゴールデンタイムの番組の内容としてはお粗末だった。

まずは、これだけ大ヒットしている要因には、自分としては、メッセージ性よりも、奔放なイマジネーションと直線的ながら架空の地球を舞台にした壮大なストーリーの面白さ、爽快さがまずは挙げられるべきではないかと思う。2000年ごろに最初に接したときには、独特の絵柄に少々抵抗があったけれど、今ではまったく気にならない。18歳以上の大人が読者の70%以上を占めるというのは、世相や社会云々よりも、作品そのものの「面白さ」を魅力に感じている人々が多いということではなかろうか?

相撲の八百長問題を長年隠していながら、今になって客観報道的に冷たく報道している姿勢もなんだかなと思うのだが、もうちょっとしっかりしてくれNHKという感じである。

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