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2011年4月16日 (土)

地震予知の信頼度は

3月11日の日本の有史以来最大規模の地震と津波から1ヶ月以上経過した。その間、数多くの余震と誘発地震と見られるものが発生してきた。

このような巨大地震の予兆を捉えるのが、地震予知学だと思うのだが、なぜその前兆さえも感知できなかったのだろうと、地震発生直後にも大きな疑問が湧いた。

昨日4月14日、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授のロバート・ゲラー Robert Geller 氏が、科学雑誌Natureに「日本の地震学、改革の時」という文章を寄稿して、その翻訳がすぐにネットで読めるようになっていたのをTwitterのTweetで気がつき、読んでみた。この指摘自体、地震予知の信頼度について疑問を抱いてきた者にとっては、取り立てて奇異なものではなかったが、政府から多額の予算を交付されている地震学者たちにとっては煙ったいものではなかろうかと想像した。ただ、いつどこでどの程度の地震が起きるかは分かったものではなく、逆に地震国日本のどこででも突然大地震が起きることを覚悟しておかなければならないという意見は結構きついものだ。

そんな矢先、 読売新聞 に、相当煽り度の高い地震予知の記事「津波伴うM8級、1か月内にも再来…専門家」 が載ったのをやはりフォローしていたTweetで知った。現在の記事には、2011年4月14日19時01分  読売新聞とあるが、Yahooでは、 4月14日(木)3時15分配信 となっている。これは、「複数の研究機関が分析」とあるが、この記事には京都大防災研究所の遠田晋次准教授(地震地質学)の「昭和三陸地震規模の地震が起きると」という仮定交じりのコメントが掲載されているのみで、他にはどのような複数研究機関が予知、予測をしているのか判然としない、いろいろな解釈ができる記事になっている。

ただ、これが、Twitter や mixi などで、センセーショナルに情報拡散しているようで、相当不安が広まっている。

後追い記事が無いかを探したが、見つからず逆にこの記事よりも前に、「余震、M8級にも警戒必要 地下の力のかかり方に変化」 朝日新聞 2011年4月12日5時0分 というものが見つかり、こちらでは複数の研究者のコメントが紹介されている。

京大防災研の学者の件では、遠田晋次さんのたてた、東京大地震の地震予測とは? と、地震予知に力を入れている人らしい。

ただ、今日になっていろいろ当たると、Nature誌の米国学者の記事: 余震はいつ止むのか? :: Special Interview from Scientific American  というような記事や、予想外の場所で発生した巨大地震 :: Nature News  というような記事が見つかり、このような巨大地震の後は、当然のように大きな余震に対する注意が必要だということが改めて確認できただけだった。

まだ、科学としての地震予知学は多くの学者の真剣な努力にもかかわらず、失礼な表現ながらあまりにも未熟なもののようだ。

そんなところに、素人の地震予知が少し注目を集める余地があるのだろう。素人の地震「予知」が話題。それに対する冷静な意見 「2009年の夏から毎月のように、数十日後・数十時間後に大地震が来るといい続けています。そして今回それがようやく当たっただけです。」

要するに、福島第一原発と想定されるM8級の余震は目先に見えるリスクだが、時間軸を長くとれば、M7級がいつ起こるかも知れない日本列島各地の原発、バイオテクノロジー施設、ナノテクノロジー施設、ケミカル施設なども、リスク管理されなければならないということになるし、平凡な結論ながら「地震、雷、火事、おやじ」のことわざ通り、庶民は常にその心構えをしておかねばならないということになるだろう。ただ、その緊張感が緩むときは必ずくるし、またそれへの備えも必要ということになる。

世界の地震 (USGS)

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