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2011年10月の17件の記事

2011年10月31日 (月)

書店店頭ワゴン売り315円のロイヤルフィルシリーズ

1. ホルスト 「惑星」「セント・ポールの組曲」 (ヴァーノン・ハンドリー指揮)1993年録音

2. ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界から」、「謝肉祭」序曲、スケルツォ・カプリチオーソ (パーヴォ・ヤルヴィ指揮) 1994年録音

3. チャイコフスキー 「ロメオとジュリエット」序曲、「イタリア奇想曲」、「エフゲニー・オネーギン」からワルツとポロネーズ、 「1812年」序曲 (ユーリ・シモノフ指揮) 1994年録音

4. R.シュトラウス 「ツァラトストラはこう語った」、「ドン・ファン」、「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」 (チャールズ・マッケラス指揮) 1995年録音

オーケストラは、いずれも ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

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1 評判を目にして、最寄りの書店のワゴン売りの棚を探したら売っていたので、購入してみた。相当以前から目にしていたシリーズだが、あまりに廉価なのと、当初はなぜ指揮者名がクレジットされていないのだろうと思って胡散臭く感じていたので、安かろう悪かろうだろうと購入をためらっていたものだったが、実際に聴いてみると、上質な演奏と録音で、驚かされた。また、指揮者演奏家も分かりにくいが印刷されていたのが分かった。

結構華やかな音がするという評判で、それは確かだったが、ドンシャリ、中抜けというわけではない。質感のあるしっかりした音で、むしろ鮮明で透明感があり、ダイナミックな録音だ。演奏は悪くないどころか、スタンダードと言ってもよいほど、堂に入ったものだ。

2 現在、名門パリ管の音楽監督で、ブレーメン・ドイツ・カンマーフィルやシンシナチ交響楽団を率いての来日で、すっかり実力者として評価されるようになったパーヴォ・ヤルヴィ(ネーメ・ヤルヴィの息子)の「新世界から」は、とても気に入った。これまで耳にしなかった細部の副次的なモチーフが聞こえたりする譜読みの工夫やティンパニ、金管の強調も面白いが、全体として気品のある交響曲になっている。フィルアップの謝肉祭もスケルツォも手を抜かずに快調な演奏ぶりだ。

3 ユーリ・シモノフは、ちょうど10/26再放送された名曲探偵アマデウス「くるみ割り人形」で、20年ほど前のN響を指揮した指揮者だった。譜面を捲り間違えたりして、結構オッチョコチョイな面もあるのかも知れないが、ワルツの指揮ぶりなどは優雅で少々キザな動きをしており、ロシアの指揮者の面白いところだろう。このCDは、以前から1812年の大砲、銃、花火などの効果音が激しいことで有名だったもののようだが、他の曲も迫力ある演奏で、ロメ・ジュリは、カラヤン/VPOよりもしっくりくる演奏だった。

4 ヤナーチェクのオペラのスペシャリストで、近年はUKでも活躍していたマッケラスのR.シュトラウス作品集は、この中では大人しい演奏、録音だったが、これも悪くはない。

ロイヤルフィルの録音は、プレヴィンが常任を務めていた時代のテラーク録音や、デュトアのデッカへの協奏曲録音の録音が数枚ある程度で、地味なオケだと思っていたが、このシリーズは全体的に透明感のある録音で、強奏も迫力はあるのだが、うるさくなく、ダイナミックな腕達者なオケだという印象になった。

これで315円は廉すぎる。げんにHMVなどでは、別レーベルからの発売の輸入品は1,000円ほどの値段が付けられている。

シモノフの「春の祭典」などの注目盤が見当たらないのは、現在の発売会社が販売権を引き継げなかったのだろうか?

今の世の中、値段の付け方がもうめちゃくちゃになっているが、これもその表れのひとつだろうと思うと、少し暗澹とした気分にもなるが、面白いと言えば面白い。

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2011年10月26日 (水)

どくとるマンボウ 北 杜夫 逝去

どくとるマンボウで知られる北杜夫(斎藤宗吉氏)が逝去された。享年84歳だったという。

中学生の時に、確か教科書に「どくとるマンボウ昆虫記」の一節が載っていた記憶がある。そこからこの作家、自伝的エッセイストの作品との付き合いが始まった。当時、私の周囲では、どくとるマンボウシリーズは、静かな人気を博していて、級友や従兄弟姉妹などと面白さを語り合ったものだった。躁鬱病を知ったのもこの作家のエッセイからだった。また、北が影響を受け、そのペンネームの元になったトーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」や「ヴェニスに死す」を読んだのも、エッセイに影響されてだし、北の松本高校の同窓生で親友だった辻邦生を読んだのも、エッセイのおかげだった。

何の偶然か、先日子どもが、「どくとるマンボウ航海記が面白いと言っていたけれど、こっちにおいてあるの」と尋ねてきたので、古い文庫本は全部、祖父母の家の本棚においてあるため、新しいのを買ってやったところだった。

処女小説「幽霊」と時期が重なる「昆虫記」、続く旧制松本高校と東北大学医学部を舞台にした「青春記」、船医時代の「航海記」など面白くて、何度も読みふけったものだった。時代は隔たっているが、弊衣破帽のバンカラ学生の精神に憧れ、自分の進学先を決めるのにも多少の影響はあった作品群だった。その他「南太平洋ひるね旅」「白きたおやかな峰」など。

意欲作「夜と霧の隅で」は、フランクルの「夜と霧」やフロムの「自由からの逃走」と並んで専攻した西洋政治学史の勉強の副読本的な位置を占め、「楡家の人々」を読んで、茂吉の「万葉秀歌」も手に取った。

この10年ほどで新しく読んだのは「医局記」だけだったが、いろいろな意味で、楽しませてもらい、影響を受けた作家だった。

初期の作品集だったか、「青春記」にだったか、SP盤でバンカラ学生が聴く場面が当時読んだとき、意外でありかつとてもしゃれていたと感じた「牧神の午後への前奏曲」を聴いて、冥福を祈らせてもらおうと思う。



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2011年10月21日 (金)

村山斉『宇宙は何でできているのか』(幻冬舎新書)

3日前に本屋店頭で見かけて購入。

2日前に、BSテレビの放送大学を付けたら、ちょうどこの本の内容と同じような講義が行われていて驚いた。名古屋大学の教授だったと思う。

宇宙誕生137億年。できたときは、10次元だったが、6次元は宇宙ができてすぐに丸まってしまった。強い力、重力、電磁気力、弱い力は、宇宙が開始した直後(ビッグバン直後)は統一されていたが、宇宙が現在のようになるにつれて、分化していったものと考えられる。宇宙の始まりは無だったと考えられるが、それを人間は理解できないのかも知れない。ダークマターとダークエネルギーが全宇宙のエネルギーのほとんどを占めるというのは、新書の解説だったか、この講義の解説だったか?

そのほかに、クォークやひも理論のことも解説されていた。

放送大学は、知識を整理して伝達することが目的のようで、聴講生が考えることを要求していないようであり、その点が刺激的ではなくて、毎日のように放送されているが、これまでまともに見たことが無かったが、今回は、この新書のおかげで少し面白く見ることができた。

新書の方を読み進めているが、正直途中から、仮説的な説の積み重ねになってきて、理解したのかしていないのかも分からなくなっている。本来は厳密な数学で裏付けがなされているのだろうが、そのあたりは高度過ぎて分からないので。

また、最先端の理論の部分では、演繹的な推論とでもいうのだろうか。今ある現象について、このような設定をすれば説明ができるので、その設定がおそらく正しいというような議論の立て方が、素粒子物理学では多いのだろうか。また、既知の中性子に電子をぶつけるというような自己言及的な方法を用いて、物質が何でできているのかを探索する方法に誤りはないのだろうか?

さまざまな疑問は湧くが、物理学、宇宙学の最前線が、尻尾を飲みこんだ蛇のように結びついている姿自体が面白く、刺激的ではある。ミクロとマクロの出会いというやつだ。

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2011年10月17日 (月)

痛風のその後

昨日今日は暑いほどの陽気だった。前の森では、また蝉がひっそりと鳴いているのが聞こえたほど。ここ数年10月中旬まで蝉の鳴き声が聞こえ、夜になると青松虫の甲高い鳴き声が聞こえる。

さて、7月下旬に痛風の発作が起こり、痛みが無くなるまでほぼ2ヶ月を要した。

その間、節制に努めたおかげか、この1カ月は、痛みのぶり返しもなく過ごせている。

注意すべきは、腎臓への影響ということなので、これまで最近の最大値から7kgほど落としてきた体重をもう少し減らして標準体重ほどにもっていき、尿酸値を低く抑えたいと思う。

前にも書いたが、この年になると、やはり動物性たんぱく質の摂取をほとんどしなくても、あまり問題がないように感じる。ほんの50年前までの父祖の栄養摂取状態を考えれば、現代人は栄養を過剰摂取していることは間違いが無い。特に、油脂と動物性たんぱく質は明らかに過剰だろう。そして、強い旨味も。

動物性の旨味そのものが、プリン体、すなわち細胞核に含まれる遺伝子を形成するヌクレオチド類に由来しているようだ。魚介類や肉の旨味がたっぷり入ったラーメンスープにはおそらく大量のプリン体が含まれているものと思われる。

最近、外部から摂取するプリン体の量をそれほど気にすることは無いと言われてきているが、それでも内部生成量が多かったり、排出が順調でない場合には外部から取りすぎないことは重要だろうと思う。

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2011年10月16日 (日)

モーツァルト 没後220年 (ショルティの「魔笛」1991年ザルツブルクを見て)

今日未明(などと書き出すと、ニュースの原稿のようになるが)放送された、NHKBSのプレミアムシアターで、ヴィーン・フィルハーモニカーによる今年のシェーンブルン宮殿での野外コンサート(ゲルギエフ指揮で、リストの前奏曲、ムスルグスキー=ラヴェルの展覧会の絵など)に続いて(このような野外コンサートはいつごろから開催されているのだろうか?)、1991年のザルツブルク音楽祭の公演からゲオルク・ショルティ指揮ヴィーン・フィルハーモニカーによるモーツァルトのジングシュピール「魔笛」が再放送された。

1991年のモーツァルト没後200年の記念年もついこの間のことのように思っていたが、そこからすでに20年も経過してしまっていたというのを改めて実感した。こちらも馬齢を重ねるわけだ。いつの間にやら今年は220年目なのだ。

すでにショルティも鬼籍に入ってしまった。

あの1991年の時のモーツァルトをヴィーンで振れる大物指揮者は、ショルティくらいになっていたのだろう。今思えば、ヴィーンの聖シュテファン大聖堂でのモーツァルト追悼ミサでもショルティが指揮をしたのだった。

ショルティの指揮ぶりは相変わらずのユニークな腕の振りだったが、オーケストラが奏でる音楽は四角四面の堅苦しいものではなく、柔らかなニュアンスが湛えられたいた。ピアノの達者なショルティが、パパゲーノの鈴(グロッケンシュピール)の音楽を、指揮台のそばに置いた鍵盤付きのグロッケンシュピール?で弾くのも、愉快なものだった。

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2011年10月15日 (土)

ドラゴンクエスト 25周年 Wii版

「テレビゲーム」ドラゴンクエストが今年で発売25周年ということだ。先週の「題名のない音楽会」で、作曲家のすぎやまこういち氏が登場して、ドラゴンクエストのテーマ音楽を指揮していたので、子どもたちに尋ねたら、どうやらそういうことを記念した番組だったらしい。

25年前、ドラクエⅡをファミコンで途中までやったことがあるので、それなりに懐かしく、ゲーム機のWiiでプレーできるソフトを購入して、今日子どもたちに披露して、少しクエストしてみた。

一昨年、ドラクエIXというニンテンドーDS向けのソフトを次男がほしがったので、購入したが美麗なデジタルアニメーションに感心するだけだったし、昨年長男に買った「ニノ国」というロールプレイングゲームもジブリがアニメーションに参画しているということで、RPGもここまできたのかという感じだった。

今日、大きくなったLCDテレビの画面に4:3で映し出された懐かしのドラクエⅡは、こんなに粗いドット絵で、サウンドもシンセサイザーは使われているものの電子音で懐かしのテーマが流され、テレビゲームの世界の25年の時の流れの速さを実感した。

ただ、そうは言え、ゲーム自体の基本的な骨組みは、逆のことを言えば、初期の段階からどれだけ進化したのだろうかという疑問もある。

現在、ドラクエXという、WiiをプラットフォームにしたRPGが制作中とのことで、今回の25周年復刻ソフトにも特典映像が付録としてついていた。「ドクタースランプ」「ドラゴンボール」の絵柄をスマートにした鳥山明のキャラクタが動き回るもので、エルフやドワーフなどと協力し合って冒険をするという設定のようだが、これはまるで「ホビットの冒険」「ロード・オブ・ザ・リング」の世界ではないか、という感じだ。

ハイ・ファンタジーが、テレビゲームとしてコモディティ化して、少年層を中心とした男性に広がり、女性もそれに加わる層もいるだろうが、一方では女性層はどちらの方向に進むのだろうか?というようなことも考えてしまった。

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2011年10月14日 (金)

モーツァルト ピアノ協奏曲集 ルドルフ・ゼルキン アバド/LSO 

Piano Concerto No.9 in E flat major, K.271, "Jeunehomme" 1981年
Piano Concerto No.17 in G major, K.453 1981年
Piano Concerto No.20 in D minor, K.466 1981年
Piano Concerto No.21 in C major, K.467 1982年
Piano Concerto No.23 in A major, K.488 1982年
Piano Concerto No.27 in B flat major, K.595 1983年

小澤征爾/ボストン響とのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(合唱幻想曲を含む)と同時進行?で、アバド/ロンドン響と収録したモーツァルトのピアノ協奏曲集。

ポツポツ買ったのだが、3枚あり並べてみるとこんな感じになった。

現在では、ボックスセットで7枚すべてが入手できるようだ。

CD1
・ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246
・ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414
・ピアノ協奏曲第16番 ニ長調 K.451
CD2
・ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノーム』
・ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453

CD3
・ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K.450
・ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482
CD4
・ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456
・ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
CD5
・ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503
・ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
CD6
・ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
・ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595

CD7
・ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
・ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488

録音リストを眺めてみると、No. 8,9,12,15~25&27 が収録されている。(戴冠式は外されたらしい。近年評価がガタ落ちの26番だが、そんなにひどい曲だろうか?)

グルダとアルノンクールの第23番を聴いていて、そのまま次のリストに入り、流れ始めたのが、ゼルキンとアバドの同じ第23番で、やわらかなオーケストラの響きに誰の指揮だろうと思ってみたら、このコンビのものだった。先入観なしで聴いてみると、アバドのモーツァルトも悪くない。

ゼルキンは、とても丁寧にいつくしむように音楽を紡いでいく。テンポは遅いが、70歳代後半の老いは感じられない。聴いていて、無用に心が波立つことがなく、達人の舞いを見るかのような静けさが感じられる。

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2011年10月13日 (木)

ヴァーグナー 『ニーベルングの指環』オーケストラ・ハイライト マゼール/BPO

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ヴァーグナー 

言葉(歌詞/台詞)を伴わない『指環』

ロリン・マゼール指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  1987年録音

先日のTELARC録音のリストには入れなかったが、これは珍しくベルリン・フィルをテラークが録音したもの。

以前、セルとクリーヴランド管によるヴァーグナーの『指環』曲集を取り上げたときに、各曲のブリッジ的なパッセージ云々と書いたが、それは後に誤りに気付いた。

こちらの盤の方にマゼールが作曲した接続部(ブリッジ)が収録され、約1.1時間の長大な連作交響詩のようなオーケストラ曲になっているのだった。

1. Das Rheingold - Thus, We Begin In The Greenish Twilight Of The Rhine 5:24
2. Das Rheingold - Entrance Of The Gods Into Valhalla 2:05
3. Das Rheingold - Fall Amongst Hammering Dwarves Smithying Away 2:23
4. Das Rheingold - Ride Donner's Thunderbolt, Et.  1:40
5. Die Walküre - Act 1: In The Sound Code, We See His Loving Gaze 3:21
6. Die Walküre - Act 1: Their Flight   0:43
7. Die Walküre - Act 2: Wotan's Rage  2:32
8. Die Walküre - Act 3: Ride Of The Valkyries 3:10
9. Die Walküre - Act 3: Wotan's Farewell & Magic Fire Music  5:32
10.Siegfried - Act 1: Mime's Fright  1:22 
11.Siegfried - Act 1: Siegfried's Forging Of The Magic Sword 0:51
12.Siegfried - Act 1: His Wanderings Through The Forest   2:04 
13.Siegfried - Act 1: Slaying Of The Dragon  1:00
14.Siegfried - Act 1: The Dragon's Lament  0:58
15.Götterdämmerung - Act 3: Siegfried's Death & Funeral Music 7:06
16.Götterdämmerung - Act 1: Day Breaking Around Siegfried's & Brunnhilde's Passion    5:06
17.Götterdämmerung - Act 1: Dawn & Siegfried's Rhine Journey 1:45
18.Götterdämmerung - Act 2: Hagen's Call To His Clan  4:01
19.Götterdämmerung - Act 2: Siegfried & The Rhinemaidens  9:08
20.Götterdämmerung - Act 3: Immolation Scene  9:35

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2011年10月12日 (水)

ブラームス ヴァイオリンソナタ第2番 デュメイ & ピレシュ

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ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品100

オーギュスタン・デュメイ (violin)
マリア・ジョアン・ピレシュ (piano)

併録

Brahms: Violin Sonata #1 In G, Op. 78, "Regenlied"

Brahms: Violin Sonata #3 In D minor, Op. 108

4年も前に買って、1,2回ほど聞いた後、すっかり棚の奥に入っていたCDだが、確かに秋はブラームスだよなと思いながら、DAPに入れて聞いてみた。

第1番の「雨の歌」は、以前から何度も別の演奏で耳にしていたが、第2番、第3番はあまり聞いたことがなかった。

中では、第2番は、秋らしくはないのだが、のびやかな音楽に魅了された。小説でもそうだが、出会いのようなものがあり、何かのタイミングで共鳴することがあるようだ。

晩秋の寂寥感は別の曲に譲るが、第2番は陽だまりのような温かさがある。ブラームスの後期の晦渋さや取り付きにくさは感じられず、とても親しみやすい。

通勤途上、歩きながら聴いたけれど、秋の朝の雰囲気に合っていた。

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2011年10月10日 (月)

iTunesの調子が悪くなったので復旧に苦労した

ちょっと前のことだが、記録のために。

9/28 次男にも日立 デジタルオーディオプレーヤー 4GB ホワイト Hitachi Living Systems i.μ's アイミューズ を購入した。

そこで、早速iTunesから彼の好きな音楽をコピーしてやろうとしたのだが、上手くコピペできない。いじっているうちに、ライブラリに対応する音楽データ(mp3)が無いというような表示がでてきた。

先日、バージョンアップしたためか、とか、ネットにつながない状態で作業したためか、とか、思い悩んだが、最終的に分かったのは、ノートPCということもあり、置き場所の関係で、外付けHDDの接続をいつもと違ってUSBハブからとっていたことが原因のようだということが分かった。

HDDが完全に認識されず、今使っているPCにiTunesをインストールしたときに内蔵HDDになぜか部分的にコピーされたiTunesフォルダを読みにいってしまったらしい。

それが分かるまで、試行錯誤したために、せっかく取り込み順にきれいに並んでいたデータが部分的に更新日が異なるようになったり、重複や読み込み漏れが結構発生してしまったようだ。2009年から相当時間をかけてリッピングしたものなので、今更一からの取り込みはきついので、ある程度復旧してだましだまし使うしかないようだ。

その後、iTunesのファイル管理を調べるためにいろいろいじっているうちに、何度かリストとファイルのリンクが切れたり、リストがダブったりすることがでてきたりした。

音楽ファイル(mp3でもAACでも)と、iTunesのライブラリのミュージック(これがライブラリ管理上のディレクトリーのルートに当たる部分)に表示されたリストとが、このミュージックという場所でリンクされていて、ここでファイルそのものの追加や削除ができるようになっている。

リンクが切れたリストをここをクリックして表示して、リストの削除を行った上で(ファイルそのものは残すようにする)、改めてCDから取り込みすることなく、残されたファイルをフォルダごとドラッグアンドドロップしてやれば、アートワークも一緒に復元される。

今回、新PCに移行するに当たってなぜかCドライブ側にコピーされてしまい、不要になっていた音楽ファイルや外付けHDD(iTunes専用)のファイルの重複を削除して、データ量は相当減らすことができた。

ただ、iTunes以外の音楽管理ソフトを使ったことがほとんどないので、比較はできないが、このソフトの利点は、データベース的に演奏家や作曲家などで、スマートプレイリスト機能によって自動的にリストが作れることだ。Windows7にしても相変わらず動作はもっさりとして重いが重宝している。

先日、スティーヴ・ジョブスが亡くなったとき、アップル製品とはこれまで縁が無かったなと思っていたが、無料のiTunesは結構使いこませてもらっていたのだった。

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2011年10月 9日 (日)

ココログデザイン再変更

サイドバーの文字が読みにくいので、以前のものに手を加えたカスタムデザインに変更。

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以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(3) 管弦楽, 協奏曲(TELARC)編

mp3 192kbps でリッピングした音源を、廉価DAPとイアフォンで聴きなおしている。

録音がいいという評判ながら、以前使っていたオーディオセットでも、ポータブルCDでも、PCからのiTunes経由のリスニングでも、ピントが甘くて好みではないと思っていたレーベルがTELARCだった。好みではないと言いながらこのテラーク・レーベル創立25周年のリストなど何枚かは入手して手元にある。

こちらは、前2回の EMIレーベル録音の強奏部の音割れというような目立った瑕釁(瑕瑾)があるわけではないが、これまで聴いてきた印象では、細部の解像度が甘くて、音像に実在感がなく音楽に迫真性が感じられないところがあった。いわゆる隔靴掻痒の録音の印象が強かった。

そこで、今回管弦楽曲、協奏曲をDAPに入れて聴きなおしてみた。

  1. ベートーヴェン 交響曲第5番 小澤征爾/ボストン響
  2. ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 R.ゼルキン, 小澤征爾/ボストン響
  3. ベートーヴェン 交響曲第5番、第7番 ドホナーニ/クリーヴランド管
  4. ムソルグスキー 展覧会の絵、はげ山の一夜 マゼール/クリーヴランド管
  5. R.シュトラウス 交響詩「ツァラトストラはこう語った」 プレヴィン/ヴィーン・フィル
  6. プロコフィエフ 「ピーターと狼」、ブリテン「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」、ブリテン「グロリアーナ~洗練された舞曲」 プレヴィン/ロイヤル・フィル
  7. ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲第5番、タリスの主題による幻想曲   プレヴィン/ロイヤル・フィル
  8. The Stokowski Sound, Transcriptions for Orchestra by Leopold Stokowski カンゼル/シンシナチ・ポップス・オーケストラ

今回聴きなおして印象ががらっと変わったのが、1,2,3,4,5の録音だった。

1は、PCで聴きなおしても印象が変わらないので、これはDAPの影響が大なのだろう。ホームページ時代から聴いていて、不満を書いていた1,2だが、DAPでは、1はスマートさは変わらないが、オーケストラをよく鳴るホールで遠くから聴いている印象だったのが、楽器に実在感が加わり、より迫真性、切実性を感じられるように変わった。ボストン響のホルンの音色と巧みさには参った。第1楽章の第2主題を導くホルンなど、素晴らしい。

2は、オーケストラが遠慮がちな印象は変わらないが、細部までよく聞き取れるようになったので、指揮者とオケの音楽を感じることができるようになった。ルドルフ・ゼルキンのピアノの音色も美しく、第2楽章は静かな祈りの音楽だった。

3は、このブログでも相当否定的な印象を書いてしまった。こちらも全体のなめらかでスムーズな印象は変わらないが、細部が聞き取れることで、コンピューターミュージックのような印象は相当減り、指揮者とオーケストラが懸命にその音楽を奏でていることが感じられるような気がした。

4は、なんと展覧会の絵全曲がワントラックに収められるということで、通り一遍で聴いてしまうような録音だと思っていたが、結構細部まで聴けることで、マゼールらしい面白いバランスなどを実感できた。

5は茫漠としたなめらかな演奏だという印象は覆され、ヴィーンフィルが細部まで実に丁寧に演奏して音楽を作り出しているのが感じられた。

6が最初に入手したTELARC盤で輸入盤の日本語解説付きだった。なめらかな品のいい音はするのだが、ダイナミックレンジが広すぎて、ピアニシモとフォルテシモの差が大き過ぎ、またプレヴィンのナレーションの音量が小さくてそれに合わせると、フォルテシモが大きくなりすぎるというアンバランスなものだった。ただホルンによる狼の主題など迫力満点だった。今回聴きなおしてみると、ナレーションの小ささは特に気にならず、各楽器の音も美しい。

7は、以前初めて聴く曲ということでこのブログの記事にしたことがあったが、今回聴く交響曲第5番は、オーケストラの響きが美しく、陶然とするほどだった。どうやらテラーク録音はこのリスニング環境に合っているようだ。元々精緻に録音されていたものが、紆余曲折を経てようやく、手元に届いた感じだ。

8は、浅田真央選手がオリンピックでフリーの演技に使ったラフマニノフの前奏曲「鐘」のオーケストラ編曲(そのものの音源ではないが、おそらくこのストコフスキー編曲だろう)が収録されているものであり、ディズニーのファンタジアで使われた編曲(バッハのトッカータとフーガ、ムソルグスキー はげ山の一夜、そして公開はされなかった ドビュッシーの月の光)などが収録されている。ディズニー映画ほどの迫力は無く、オーケストラの演奏や音そのものに少し粗があるのが分かるけれど、それなりの音質で聴けるので楽しめる。

TELARC録音は、確かにすぐれた録音が多いようだ。ただ、ワンポイントマイクでホールトーンを上手くとらえたと称されるように、マルチマイクのように各楽器の実在感が聴けないことにもつながり、これまでの印象はピンボケ感が強かったが、今回聴きなおして、マルチにも負けない迫力を聴けたのは収穫だった。

これらは、実にオーディオがその録音の印象を大きく左右する例でもあり、いまさら言うのもおかしいが、自戒したいものだと思った。

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2011年10月 5日 (水)

以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(2) 管弦楽, 協奏曲(EMI セル)編 続き

(承前)

3.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 (「皇帝」) 独奏:ギレリス (EMI USA盤)

冒頭部などのフォルティシモで微妙な音割れ(ビリつき)は感じられるが、鑑賞に差し支えるほどではなかった。以前の印象よりも、ギレリスのピアノの音の伸びがよく聞こえるようになったので、インティメイトな感じの「皇帝」のイメージよりも、明朗快活な印象が強く感じられた。

4.ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 独奏:D.オイストラフ、ロストロポーヴィチ (EMI UK盤)

こちらは、冒頭のオーケストラのトゥッティの音割れがはっきりと聞き取れるので、つらい。それに対してフォルティシモでない部分やオイストラフとロストロポーヴィチの演奏が実にきれいに捉えられているので、余計強奏部分の録音(再生)の音割れ(ビリつき)が惜しまれる。リッピングのレートなどを変えて、リトライしてみたい。

5.ドヴォルザーク 交響曲第8番 (EMI)

フォルティシモで微妙に歪み感が感じられるが、弦楽器の透明な広がりや木管の透明感など、すばらしい音楽が繰り広げられる。このような精緻な演奏は、音質にビクビクせずに万全な録音(再生)ができれば更にすばらしいだろうと思う。

番外(リファレンスとして) ドヴォルザーク チェロ協奏曲 セル/ベルリンフィル、独奏:フルニエ (DG)

この録音は、演奏、録音とも実にすばらしい。指揮・独奏・オケの三位一体的、いや録音も含めて四天王的な録音だと思う。

かつて「無人島の一枚」という企画があり、名歌手のエリーザベト・シュヴァルツコップフは意外にもライナーとシカゴ響のウィンナワルツを選んだことが有名になった(現代では、充電用の太陽電池とiPodなどのDAPがあれば相当の音楽を持ち運べるのだろうが)が、私にとってはそのような候補の一枚。あのカール・ライスターが最も気に入った録音と語っているものだそうだが、曲の開始を告げるクラリネットや、クラリネットと独奏チェロとの絡みなど、クラリネットの素晴らしさにも改めて気づかされる。

セルのEMI録音は、音圧が高くない部分では自分にとってはどちらかと言えば聴きやすい音質なので、音圧が高い部分での音割れ(ビリつき)がかえすがえすも残念でならない。

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2011年10月 4日 (火)

PCオーディオ、ネットワークオーディオに注目が集まっているらしい

ここ数年、特にネット販売では、大手レコード会社(大手音源会社とでも言うべきか?)のCDのボックスセットが投売り的な値段で販売され、地滑り的な様相を呈しているが、その背景に何か大きな動きや地殻変動があるのだろうとはなんとなく感じてはいたが、具体的には掴めないでいた。

最近オーディオ愛好者の間では、PCオーディオ、ネットワークオーディオが流行し始めていることが分かり、どうやらそのこととつながりがありそうだと思いついた。

以前の記事では、2005年2月24日 (木) 「バルトークとiPodとSACD」で、CDや圧縮音源に対して否定的なことを書いたことがあった。

一方で、2005年10月 4日 (火)「iPodを高級オーディオにつなげる企画記事」で、DAPの音質について関心を持ち始め、

2007年7月19日 (木) 「音楽データ ダウンロードサイト」で、オンキョーの高品質音源のダウンロードサイトを見つけたことを書いたり、

2009年1月11日 (日) 「iTunesでの音盤管理を始めてみる」 を書いたり、

2009年1月12日 (月) 「パソコンでのリッピングの音質の変化、のようなもの」で、

今回特に面白かったのは、『皇帝』を数種類聞き比べたときに、第2楽章から第3楽章への移行部で、ホルンがロングトーンを吹奏している箇所がありますが、これがどの録音でもよく聴きとれたことでした。初め気が付いたのは、どの録音のものだったか(アシュケナージとメータ?)、イアフォンの外部から聞こえてくるようにそのパートがくっきり聞こえたのには驚きました。これが再生品質が向上したゆえの解像度のアップとは言えないとは思うのですが、なかなか面白いものでした。

と書いたり、

2009年5月 6日 (水) 「長い黄金週間が終わる」 で、 「Yung君」さんの「CDからデジタルデータをリッピングすることのメリット 2009年5月3日」 に感心したりした(今全体を読ませてもらえれば、必要不可欠な情報がめじろ押しだ)が、その後PCでのCDリッピングを本格化させていって、実家の分は別にして、現在保有しているコレクションは90%程度取り込んだ。ただ、これはコレクションの整理という意味合いが強く、PCを通じて聴ける音は貧弱で(DACも使っていないので)、鑑賞用としては不満が多かった。

ようやく昨年、2010年7月17日 (土) 「デジタルオーディオプレーヤーHMP-X904 (日立リビングサプライ)」 で、mp3と廉価なDAPでも意外に音楽を楽しめることが分かり、最近入手した自分用のDAPで、mp3でも実用的だと実感した。実際、経年劣化した20年以上前の古いアンプやスピーカーよりも、現在のDAPを通じての方が記憶にあるLP的な音楽を楽しめるような気がする。バックグラウンドが静かで、ある程度高域が伸び、分解能がとれ、定位が何とか分かるという程度で、イコライジングパターンが少ないため、トレブルとバスを両立できるような調整ができないという不満は残るのだが。

そんな矢先、先日書店の最新刊のアスキー新書で、麻倉怜士という評論家の「高音質保証!麻倉式PCオーディオ」という入門書を見つけて読んでみたところ、PCとネットワークを使ったハイスペックの音源なるものの可能性の高さに驚かされたが、興味を持ったのは、もっと初歩的なところで、リアルタイム処理を要求される(CD)プレーヤーというものの構造的な欠点への指摘だった。

新書のさわり的な部分は、このURLでも読めるのだが、そこで語られている

「PCオーディオの良いところは、手持ちのCDをリッピングしても並のCDプレーヤーより良い状態で聴くことができる点です。考えてみれば、CDプレーヤーは、RF信号からデジタル信号を抽出し、さらにアナログに直すといった手順で同時に再生しなければならないたいへんさがあり、どうしても不完全なところが残ってしまいます。しかしリッピングではエラーが起きても読み直しが可能ですから、同じCDでもリッピングしたほうが良い音が楽しめる可能性も高いのです。」

というところが肝になるのではなかろうか。

以前自分がリッピングに関して、初歩レベルで考えたことに一致するように思えた。LP時代でも、LPに刻まれている音をできるだけ取り出すということがオーディオの楽しみの一つだったのだが、PCオーディオも一面ではそのような楽しみにつながるものかも知れない。

また、すでにオンキョーからは配信されていたようだが、ネットワークオーディオでのハイレゾ音源というものもすごいようだ。この点では、日本のオーディオメーカーは後追いで、イギリスのリンなど欧米メーカーが先進的であるのには驚かされた。そこにアップルのiPod, iPad, iTunes, Airplayなどが絡むらしい。

日本の大手では、先のオンキョーHDDプレーヤーなどで以前から取り組んでいるが、デノンやパイオニアも参入してきたようだ。

すっかり低調になったと思われていたオーディオの世界だが、結構面白いことになっているようだ。

追記:

ただ、よくよく考えてみれば、すでに高速通信回線を通じての高画質のビデオ・オン・デマンドが普及しているので、音楽鑑賞についても、PCマニア、ピュアオーディオマニアではない一般の音楽愛好家でも容易に操作、鑑賞ができるような装置、環境(クラウドコンピューティングの普及)が次第に形作られていくのではないかと想像する。ミュージック・オン・デマンドとでも言うのだろうか?

居間やオーディオルームでは、ディジタルテレビの画面、またはiPad、ノートPCなどの画面で音楽リストを検索、表示し、ストリーミング操作によって、「ハイレゾ」ディジタル音楽データを取得して、テレビ付属の5.1chオーディオセットを通じて聞く。音楽データを購入する場合には、自宅のストレージにダウンロードで保存しておく。携帯プレーヤー向けにはクラウドからストリーミング再生も可能となり、ダウンロード購入してデータ保存も可能となる。

現在のPCオーディオやネットワークオーディオはそのような段階に向けての過渡期なのではないだろうか?

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2011年10月 3日 (月)

以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(1)管弦楽, 協奏曲(EMI セル)編

現在のリスニング環境。とても廉価なものだが、コストパフォーマンスはとてもいいと自画自賛。

リッピング用PC  hp NX6210 WindowsXP(ほとんどのデータをリッピング)

            EPSON NY3000 Windows7(現在使用中)

リッピングソフト   iTunes

リッピング設定    mp3  192kbps

mp3ファイル格納 外付けHDD

DAP  日立 HMP-V204 (4GB)

イアフォン Sony ステレオイヤーレシーバー MDR-E10LP (価格コム情報

なお、ヘッドフォン audio-technica ATH-A500 (価格コム情報)は、非力なDAPには適さないようで、E10LPで聴ける繊細な音を聴く事ができなかった。

まず、ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団 EMIへの録音は、演奏内容は大変すばらしいのに、自分の環境で聴ける音に不満があった。特に強奏部分で、ビリつきに悩まされたものが多い。

1.シューベルト 交響曲第9(8)番 ハ長調 
   一番悩んだのがこのCD。以前セルの愛好者の方と情報交換をしたが、その方の音源にはひずみは無いということだった。今回新しいDAPでどうなるか関心があった。
 結論的には、耳に感じるビリつきは、気にならない程度だった。

むしろ強奏部分のエネルギー、音圧がすごいということで、全体的に録音の音圧レベルが高めに取られているためなのか、クリーヴランド管のトゥッティの凝集された音のエネルギーがすごいというのか、冒頭のホルンは弱々しいのだが、楽章が進むにつれて高揚していく様が感じられた。満足した。このくらいの音質で聴くことができれば不満はない。

2.ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 独奏:D. オイストラフ
  EMIオリジナルのものではなく、通販用にコンピレーションしたもので、もともとの質もよくないのだろうが、これまでの環境で一番ビリツキがひどかったもの。オーケストラの強奏部分ではビリつきが残ったが、これまでそれが気になって集中できなかったオイストラフのソロの素晴らしさを味わうことができたのは、収穫だった。音は豊かで気品があり、風格がある実に立派な演奏だと思う。全体的にこちらも音圧エネルギーが凄い。ここまで素晴らしいソロと充実したオーケストラを万全な音で聴けたらどれほど素晴らしいことか!

そのほか、以下の音源もこれから聴きなおしてみたいもの。特に3、4は上記と同じビリつき、音割れに悩まされている。

3.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.  独奏:ギレリス
4.ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 独奏:D.オイストラフ、ロストロポーヴィチ
5.ドヴォルザーク 交響曲第8番 

(続く)

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2011年10月 2日 (日)

ブログデザインを3年振りに変更

PCのディスプレイがワイドスクリーン化してきて、これまでの大きいフォントと横幅可変型のレイアウトでは見づらくなってきたので、ココログのデザインを適用して、ブログデザインを変更した。

既存デザインだと、少しフォントが小さめで、あまり読みやすくはないようなので、少し改良できたらと思っているが、既存テンプレートの変更はできないようなので、自分なりのデザインが必要になるかも知れない。まあ、当面このデザインで続けてみるつもり。

追記:ココログサポートに テンプレート使用時の文字の大きさ変更方法が出ていたので、少し本文文字を大きくしてみた。

Q&A 本文の改行幅を広げたい、本文の文字を大きくしたい

http://cocolog.kaiketsu.nifty.com/questions/75108/thread

参考:スタイルシートについて

http://www.css-designsample.com/beginner/structure/4.html

画像をマウスポイントで拡大する (HTMLとCSS)

http://cocolog.kaiketsu.nifty.com/tips/72917/thread

http://daishi100.cocolog-nifty.com/blog/test_CSS01.html

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2011年10月 1日 (土)

自分用の携帯Digital Audio Player (DAP)を購入

昨年、長男がもらった日立リビングシステムズの携帯DAP HMP-X904のことを記事にしたことがあった。自分の今のオーディオ環境からして、その音は結構気に入った。

比較的録音の新しいアシュケナージの「四季」に収録の「瞑想」Op.72-5のフォルテでも音割れはなく微妙な残響やペダルでのピアノの響きも聞き取れる。結構相性がいいかも知れない。

その後、家電量販店の店頭展示の iPod や Walkman を触ったりしながら、買えない値段ではないが、1万円以上出すのはちょっと高いなと思いつつ過ごしてきた。

コンテンツ商品であるCDや書籍はほしければすぐ買うのに、耐久消費財でもある家電となると、同じ機能でも値幅が広すぎるため、購買意欲がそがれるところがある。高品質品はほしいが、上を見ればきりがないし、一点豪華主義もいやだし、そうかといって安かろう悪かろうにひっかかるのも癪に障るしというふうに、値段と品質の妥協点を見つけるのに時間がかかるし、踏ん切りには現在使っている機器の故障などのきっかけが必要なようだと、自己分析。

さて、最近、家電量販店内を回っていたら、上記X904の後継機種の日立グループの デジタルオーディオプレーヤー HMP-V204 (4GB) が、最近まで5,000円弱の値段が高いと思っていたものが、なんと3割以上の値引きの3,500円弱になっていたのを見かけ、えいやとばかり購入に踏み切った。今回の踏ん切りは、この値引きがきっかけだった。

操作性については後で書きたいが、まずは音質。

早速、192kbpsのレートのmp3 (リッピングソフトとしえはあまり評判がよくない iTunes でリッピングしたもの) をこのプレーヤーに入れて聞いてみた。DPMで購入したままあまり聴かないできた、ギレリスのベートーヴェンの28、29番ソナタ、ケンプの8、14、15、24番ソナタ、R.ゼルキンの30、31、31番ソナタで聴いてみたところ、普段聴いている携帯CDプレーヤーに比べて、透明感と空気感が感じられ、ピアノの立ち上がりの音やピアノの音が減衰していく様が、CDプレーヤー経由よりも聴き取れる感じで、このDAPもなかなかいいかも知れないと思った。ただ、音が磨かれて聞こえるようだ。

また、これまでその独特に聞こえた音色に対して違和感があって、このブログでも文句を言ってきたアシュケナージのDecca録音のショパンのエチュードを入れて聞いてみたところこれまで滲んだように聞こえたピアノの高音がやけに綺麗に聞こえる。アシュケナージの多彩な音も聞き分けられるような気がする。プレリュードでは、ペダルを踏んだピアノの弦が共鳴して鳴っている様も聴きとれるほどで驚いた。音の多彩さ、渋い音や甘い音も聞こえる。また、指捌きのぎごちなさも減ったように聞こえた。

そうかといえば、これまで(特にLPではすばらしい音がしたが、1990年代購入の日本盤CDでは不満があったということは棚上げして)好みの音だと思っていたポリーニのピアノ(同じくショパンのエチュード)が、少々やせて刺激的に聞こえ、透明感のある高音ではなく、少々冴えない音で聞こえるような例もあった。

そうならばと、以前から冴えない録音だと感じて不満のあった、アバド/LSOのモーツァルトの交響曲40、41番を聴いてみたところ、第1ヴァイオリンがあまり冴えないのは以前の印象通りだが、内声部での楽器の動きや楽器間の受け渡しの様子がしっかり聴きとれたし、小澤/BSOのフォーレの管弦楽曲集も、弦楽器のざらつきの不満が以前ほど感じられず、結構いい感じだった。

mp3で、廉価なDAPとステレオイアフォンではあるが、リスニング環境が変わると以前から親しんできた他の録音も聴きなおしてみたくなる。今更ながら、オーディオは、録音の印象の部分で相当影響がある。

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