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2011年10月 4日 (火)

PCオーディオ、ネットワークオーディオに注目が集まっているらしい

ここ数年、特にネット販売では、大手レコード会社(大手音源会社とでも言うべきか?)のCDのボックスセットが投売り的な値段で販売され、地滑り的な様相を呈しているが、その背景に何か大きな動きや地殻変動があるのだろうとはなんとなく感じてはいたが、具体的には掴めないでいた。

最近オーディオ愛好者の間では、PCオーディオ、ネットワークオーディオが流行し始めていることが分かり、どうやらそのこととつながりがありそうだと思いついた。

以前の記事では、2005年2月24日 (木) 「バルトークとiPodとSACD」で、CDや圧縮音源に対して否定的なことを書いたことがあった。

一方で、2005年10月 4日 (火)「iPodを高級オーディオにつなげる企画記事」で、DAPの音質について関心を持ち始め、

2007年7月19日 (木) 「音楽データ ダウンロードサイト」で、オンキョーの高品質音源のダウンロードサイトを見つけたことを書いたり、

2009年1月11日 (日) 「iTunesでの音盤管理を始めてみる」 を書いたり、

2009年1月12日 (月) 「パソコンでのリッピングの音質の変化、のようなもの」で、

今回特に面白かったのは、『皇帝』を数種類聞き比べたときに、第2楽章から第3楽章への移行部で、ホルンがロングトーンを吹奏している箇所がありますが、これがどの録音でもよく聴きとれたことでした。初め気が付いたのは、どの録音のものだったか(アシュケナージとメータ?)、イアフォンの外部から聞こえてくるようにそのパートがくっきり聞こえたのには驚きました。これが再生品質が向上したゆえの解像度のアップとは言えないとは思うのですが、なかなか面白いものでした。

と書いたり、

2009年5月 6日 (水) 「長い黄金週間が終わる」 で、 「Yung君」さんの「CDからデジタルデータをリッピングすることのメリット 2009年5月3日」 に感心したりした(今全体を読ませてもらえれば、必要不可欠な情報がめじろ押しだ)が、その後PCでのCDリッピングを本格化させていって、実家の分は別にして、現在保有しているコレクションは90%程度取り込んだ。ただ、これはコレクションの整理という意味合いが強く、PCを通じて聴ける音は貧弱で(DACも使っていないので)、鑑賞用としては不満が多かった。

ようやく昨年、2010年7月17日 (土) 「デジタルオーディオプレーヤーHMP-X904 (日立リビングサプライ)」 で、mp3と廉価なDAPでも意外に音楽を楽しめることが分かり、最近入手した自分用のDAPで、mp3でも実用的だと実感した。実際、経年劣化した20年以上前の古いアンプやスピーカーよりも、現在のDAPを通じての方が記憶にあるLP的な音楽を楽しめるような気がする。バックグラウンドが静かで、ある程度高域が伸び、分解能がとれ、定位が何とか分かるという程度で、イコライジングパターンが少ないため、トレブルとバスを両立できるような調整ができないという不満は残るのだが。

そんな矢先、先日書店の最新刊のアスキー新書で、麻倉怜士という評論家の「高音質保証!麻倉式PCオーディオ」という入門書を見つけて読んでみたところ、PCとネットワークを使ったハイスペックの音源なるものの可能性の高さに驚かされたが、興味を持ったのは、もっと初歩的なところで、リアルタイム処理を要求される(CD)プレーヤーというものの構造的な欠点への指摘だった。

新書のさわり的な部分は、このURLでも読めるのだが、そこで語られている

「PCオーディオの良いところは、手持ちのCDをリッピングしても並のCDプレーヤーより良い状態で聴くことができる点です。考えてみれば、CDプレーヤーは、RF信号からデジタル信号を抽出し、さらにアナログに直すといった手順で同時に再生しなければならないたいへんさがあり、どうしても不完全なところが残ってしまいます。しかしリッピングではエラーが起きても読み直しが可能ですから、同じCDでもリッピングしたほうが良い音が楽しめる可能性も高いのです。」

というところが肝になるのではなかろうか。

以前自分がリッピングに関して、初歩レベルで考えたことに一致するように思えた。LP時代でも、LPに刻まれている音をできるだけ取り出すということがオーディオの楽しみの一つだったのだが、PCオーディオも一面ではそのような楽しみにつながるものかも知れない。

また、すでにオンキョーからは配信されていたようだが、ネットワークオーディオでのハイレゾ音源というものもすごいようだ。この点では、日本のオーディオメーカーは後追いで、イギリスのリンなど欧米メーカーが先進的であるのには驚かされた。そこにアップルのiPod, iPad, iTunes, Airplayなどが絡むらしい。

日本の大手では、先のオンキョーHDDプレーヤーなどで以前から取り組んでいるが、デノンやパイオニアも参入してきたようだ。

すっかり低調になったと思われていたオーディオの世界だが、結構面白いことになっているようだ。

追記:

ただ、よくよく考えてみれば、すでに高速通信回線を通じての高画質のビデオ・オン・デマンドが普及しているので、音楽鑑賞についても、PCマニア、ピュアオーディオマニアではない一般の音楽愛好家でも容易に操作、鑑賞ができるような装置、環境(クラウドコンピューティングの普及)が次第に形作られていくのではないかと想像する。ミュージック・オン・デマンドとでも言うのだろうか?

居間やオーディオルームでは、ディジタルテレビの画面、またはiPad、ノートPCなどの画面で音楽リストを検索、表示し、ストリーミング操作によって、「ハイレゾ」ディジタル音楽データを取得して、テレビ付属の5.1chオーディオセットを通じて聞く。音楽データを購入する場合には、自宅のストレージにダウンロードで保存しておく。携帯プレーヤー向けにはクラウドからストリーミング再生も可能となり、ダウンロード購入してデータ保存も可能となる。

現在のPCオーディオやネットワークオーディオはそのような段階に向けての過渡期なのではないだろうか?

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