以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(4) ピアノ編
2011年10月 9日 (日)以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(3) 管弦楽, 協奏曲(TELARC)編 の続き。
mp3 192kbps でリッピングした音源を、廉価DAPとイアフォンで聴きなおしている。
これまでステレオセット、ポータブルCDプレーヤー、リッピングした音源のPCと聴いていて不満を覚える機会が多かったのは、ピアノの録音だった。
実家のピアノはアップライトだが、自分でも素人ピアノを弾くこともあり、ピアノ演奏については自分なりの好みの音色、タッチのようなものが、弦楽器や金管楽器などに比べてはっきりしていることもあるのだろうと思うが、録音されたピアノの音をオーディオを通して聴くとき、どうにも苦手な音というのがある。その典型が、これまでのリスニング環境で聴くアシュケナージのDecca録音の音色だった。これについては、以前くどいほどあれこれ自己確認をしたり、ネットでの評判を調べてみたりしたことを書いたことがあった。
ところが、廉価な品とは言え、自分的にはそれなりに満足できる音がするDAPとイアフォンの組み合わせに巡り合い、それで聴き直してみたところ、好感が持てる方に相当変わったものもあった。これは、前の記事のTELARCレーベルの印象の変化をもたらした解像度のアップに合い通じるところもあるし、更に重要なのは音色が変わったということがあるだろう。
◆アシュケナージ (Decca)
◎ショパン エチュード、プレリュード、アンプロンプチュ、スケルツォ、バラード
音の滲みと表現してきたが、響きの広がりが聞こえるようになったためか、透明感はあまりないものの、豊かな音色として聞こえるように、印象が変化した。オーディオでの印象が最も変化した例かも知れない。その他も聴きなおしてみている。
◎シューマン ソナタ第1番、子どもの情景、森の情景
◎ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集(メータ/VPO)、ピアノソナタ8,14,23番
◎チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番、「四季」
◎ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番、パガニーニ変奏曲
そのほかデッカレーベルのピアノ録音は、DPMに大量に含まれているのを別にすると以下の単発盤をよく聴いてきたが、これらも聴きなおしてみている。
デ=ラローチャ(Decca) シューマン 謝肉祭、ウィーンの謝肉祭
ルプー(Decca) シューベルト、ブラームス、シューマン、グリーグ
グルダ(Decca) ベートーヴェンピアノ協奏曲集
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