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2012年4月21日 (土)

攻略!英語リスニング に挑戦中

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2012年4月16日 (月) NHK 英語講座 ラジオ、テレビの感想 で書いた通り、攻略!英語リスニング (このリンクはストリーミングが聞けるホームページだが、アクセスが集中すると止まってしまうようだ)に挑戦中。

本放送は、土曜日と日曜日の昼の12時40分から12時55分の週2回。再放送が、日曜日の夜10時20分から10時50分(2回分をまとめて)。

この番組の講師柴原智幸氏の指導は、とても分かりやすく、また励まされる。

「知っている単語やフレーズは聞き取れるがそうでなければ聞き取れない」というのは、至極あたりまえそうな指摘だが、実際言われてみてまさにその通りだと思った。母国語でも、日常会話に出てこない専門用語は文脈が理解できていればなんとなく想像がつくが、そうでなくていきなり単語だけで言われてもわからないのと同じで、外国語でも同じく、接触する機会の多い英語でも耳慣れない言葉は当然山ほどある。とはいえ、すべてを知ることは当然できないし、知らない言葉は、前後のコンテクストから意味を予想することが必要になることは言うまでもないのだが。

これまでの2回のレッスンで使われたモノローグは確かに一回聞いただけでは、その速さについていくことはできないレベルだった。テキストを見ずに何度も聞いているうちに大意はつかめるようにはなるのだが、それでも細部にあいまいさが残る。どうせならと、自己流にこの英文を全部 dictating してみることにした。

それこそDAPで繰り返し聞いて、一文再生しては止めて、PCのエディターに入力することで書き取ってみる。また2回目、3回目と聞き、その前にエディターで入力した文をコピーしておいて、リスニングしながら間違いを修正していく。一応ここまでが限界だという書き取り答案を作成し、テキストと答え合わせをしてみる。こんなふうにしてみたら自分の聞き取りの弱点が結構はっきりわかった。

Lesson 1 A place for brunch

  1. barely が very と聞こえた。  BとV, LとR という日本人にとっては区別がつかない発音の違いが重なっている。 you can barely hear  のところ、 you can very hear と書いてしまった。後者が veryがこの位置にくることはあり得ないので、文ならば間違いだとわかるのだが、聞き取りでは間違いだと気が付かなかった。barelyは読めばわかる言葉だが、すぐに思い浮かばなかった。
  2. hike が highと聞こえた。   it's a hike from here を it's high from here. と聞き間違い。これも文意からはおかしいが、他には聞き取れなかった。hike もありふれた言葉だがその文脈としてはすぐには思い浮かばなかった。
  3. may be を maybe と書き取った。書き取った文を読んでみると間違いが分かるのだが、まだ聞き取り段階では難しい。
  4. next to you を next year に。これも文脈的に間違っていることはわかるのだが、こう聞こえてしまった。

  ネイティブの一人語りでは、現在形と過去形が結構恣意的に使われるようだし、またit が主語になったと思えば、同じレストランのことを話すのに they や their が使われたりもする。自分が日本語で日常的に話すときと同じなのかも知れないが、その意味で完全に論理的ではないことも念頭に置く必要があるようだ。

Lesson 2 The Age of Discovery

 結構聞き取り違いが多かった。テキストで予習せずにいきなり聞いていたので、まずこのスキットが語られている状況が把握できていないこともあった。

  1. thought を sought に。 th の発音がそれとして聞こえなかった。
  2. studying が studied に。
  3. We're going to が Going to に
  4. looking at が looking out に
  5. sail around が sail round に
  6. ran into が arrive into に
  7. reach が region に
  8. of the globe が are grow に
  9. broader impact が bloodly impactに (bloodly などという単語は無い)
  10. global scale が globally scale に
  11. colonizing power が carenaizing power に (後者のような語は無く、適当に書き取った)

これが語られているのは、高校か大学の教養課程レベルの学期初めに、教師が生徒に概要をガイダンス的に語りかけているというシチュエーションらしい。このくらいのスピードをさらっと一回目で聞き取ることが必要というわけだろう。ここではフレーズを知っていれば間違わなかったような聞き取りミスが多かった。やはり、LとRの区別が付かない。上記の8や9の間違いは、聞き分けができていれば避けられたものだろう。11は読めば分かる単語だが、聞き取りでは思い浮かばなかった。

自分の弱点で聞き取れなかったあいまいなところをそのままにせずに、聞き取りにくい部分、間違えやすい部分をチェックしてリスニングすることは効果がありそうだ。また、声に出し、シャドウィング (shadowing、基礎英語3の言い方では オーバーラッピング overlapping)で、話し手と同じスピードで話し手と同時にしゃべるというのも効果があるという。こちらは話せることは聞けることだ、ということのようだ。

速い速いと思っていても、英語のスキット部分だけ抜き出して会社の通勤の時間などにイアフォンで10回20回と聴けば、次第にリズムや口調にも慣れ、ちょうどバルトークの音楽を初めて聴いたときに滅茶苦茶な音響だと感じていたものが、次第にフレーズに慣れ親しみ、意味的な塊が把握できるようになると、次第に音楽として聞けるようになってくるという経験と同様に、猛烈に速いと感じた英語も、発音があいまいだったりアクセントが極端に弱い部分は別にして、ある程度余裕をもって聞けるようになってくるようだ。

この年になっても進歩があるというのは、うれしいものだ。

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コメント

ダ・ガマのさわりを聞いてみましたが、早いということでは無くて一本調子のナレーションが気になります。例えば名所旧跡の聴ガイドならあるのかもしれませんが、特殊な感じはしますね。

内容に興味がもてるかどうかでその後内容が耳に入るかどうかが変わるでしょう。それは番組最初の日本語のガイダンスも私には十分に理解できなかったのと同じです。情報がありすぎて全く語りかけになっていません。

どのような母国語の会話でも書き起こすのは特殊な作業で、録音再生を繰り返さないと正確な書き起こしは出来ないものですが、そうした能力をヒアリング能力テストとするのは効率的なのかどうかは分りません。なるほど母国語の場合は、デジタルの補正と同じで補正能力が高いのは構文・文法が身についているからでしょう。

なるほどディクテーションは新聞記者や秘書・学生には重要な能力かもしれませんが私はそもそも字が乱れ早打ちも出来ないので苦手です。もちろん外国語テストにはつき物ですが。上のように細かく分析することでどの音が聞けて間違いやすいかを知るのは効果的ですが、RLの聴き訳が出来ないことを確認より、自分で朗読して発音のチェックをするのも方法かと思います。

投稿: pfaelzerwein | 2012年4月24日 (火) 16:21

ドイツ語で日常生活をおくられているpfaelzerweinさんのコメントは、外国語を身に着けておられる方として参考になりました。

この講師の日本語は、私以外からも非常に明瞭で分かりやすいと言う感想がありますので、意外でした。

どうやらDictationについて否定的なご意見をお持ちなようで、新聞記者、学生などの特殊な作業と言われますが、果たしてそうでしょうか?

学生がふつうの学校授業でノートへ筆記するのは、一字一句というわけではないにしても、Dictation の一種ですし、また記者や秘書ならずとも、ビジネスでの日常業務としての議事録(minutes)の作成もそれの類です。

(昨年の震災と原発事故で日本政府が意図的にか、残さなかったのが議事録です。それとは対照的にアメリカ政府は詳細な議事録を作成し公開しましたね。いまや長時間の高音質録音ができるICレコーダーは記者の必須アイテムですが、そこからの書き起こしこそdictationですね。)

単なる日常生活の会話レベルでは正確な聞き取り、書き取りはもちろん不要だとは思いますが、そうでない分野も沢山あり、対話ならば聞き返せば済むことでも、一方的な情報開示の場合にはそうもいかないこともあります。

英語のlとrの発音は、会話やスピーチでは意識して発音できてはいても、聞く方は難しいようです。同じように、thとs, bとvなども。

この点、特にlとrでは、フランス語やドイツ語の方が違いの方が明瞭だと感じています。

投稿: 望 岳人 | 2012年4月25日 (水) 05:59

語学の件とは違いますが、議事録のプロトコールの本質はディクテーションとは異なるかと思います。基本は誰がどのような過程でなにを発言したかの内容が重要かと思います。それで無ければ可視化で十分で不明・不必要発言の除かれた整理された文書化の必要はありません。もちろんプロトコールには出席者の内容確認が欠かせません。

もしかするとその差異は語学の話題にも通じていて、会話の基本は意思の伝達でディクテーションの一字一句の再現ではないのですが、ヒアリングの練習としての最終手段なのかなと。私が語学学校で専門家に教わったことはヒアリング能力が全てで、その能力如何で決まると。そのヒアリングの練習としてのディクテーション、卵が先か鶏が先かですね。一度同じような教材を読み上げた母国語でやってみると面白いですよ。

一時確か英会話練習でフレーズ何とかというのも流行っていたかと思いますが、恐らくフレーズ毎に音を覚えられるわけで無いのであって、あれは大きな枠での構文で内容を捉えるものではなかったのかと思います。ベルリッツなどはそのメソッドの典型ですが、言語間の差の影響が大きいかと思います。更に飛躍して音楽に移れば、それでは何時までたっても初められないので、斉藤流もしくは桐朋流の音出しも一点一画を揺るがせない練習法として成立したかと思います。

秘書のあれにしても最終的には書き言葉として通るものでなければ意味がないのですが、弁護士などの専門家でも最初から内容のあるしゃべり言葉の完結は難しいので、上の番組でもその通り原稿の丸読みとなっていますね。それゆえに最初の日本語のナレーションを含めて書き言葉を読み上げるので一本調子に聞こえる。もちろん試験などの手段としての練習法としてだけでなく、一つの可能性としてこうした方法があるのは十分に理解します。

投稿: pfaelzerwein | 2012年4月25日 (水) 09:30

長文コメントありがとうございます。

ただ、どうも議論というか、話がかみ合わないようで、その理由を考えたところ、このブログの私の記事の性質が、他者への問いかけや主張のためのブログというよりも、自分のための備忘録であり自己対話的なものなので、自分にとって自明の前提条件を書くことが少なくなりがちであることが思い当ります。

英語での正確で論理的な議論のため、英語を精緻に正確に聞き取るというのが現在の目標ですので、議事録や講義録的なものの必要条件として、リスニング技術向上のために現在のような試みをしております。

私にとっては、このラジオ講座と自分で考えた現在の学習方法は、今のところ適しているようですので、1週間に2回で1例文というスローペースでもあり、なんとか続けていけたらと思っております。

投稿: 望 岳人 | 2012年4月25日 (水) 22:08

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