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2012年5月12日 (土)

電子書籍は記憶に残りにくい? 脳科学から問う 紙の本VS電子書籍 (ダ・ヴィンチ) - Yahoo!ニュース

電子書籍は記憶に残りにくい? 脳科学から問う 紙の本VS電子書籍 (ダ・ヴィンチ) - Yahoo!ニュース

という記事を読んで、なるほどと思った。

R0011723 本格的な電子書籍ではないが、数年前に発売された任天堂DSというゲーム機用のソフトで著作権切れの日本文学が多数収録されたソフトウェアが出て、しばらくそれを楽しんだことはこのブログでも書いたが、


おそらく、ブログの記事にでもしていなければ、忘れてしまっていただろうと思うことが多い。

同じように音楽鑑賞でも、大量の音源が収録できるDAP デジタル・オーディオ・プレーヤーでの鑑賞は、ながら鑑賞になりやすいこと、飽きればすぐに別の音楽を選べること、などが相まって、音楽に集中するレベルが、実演やオーディオセットでのLPでの鑑賞とは比べるべくもないが、ポータブルCDプレーヤーでの鑑賞に比べても、劣るように思う。そのためか、記憶に残ることが少ないように思う。

R0011722 本にしても、読了した本を開架の本棚に背表紙を見えるように並べておくことによって、たえず記憶神経回路が刺激を受け、そのことによって内容や感想の記憶が定着すると言われ、それに比べて、感想文でも残しておけば別だが、図書館から借りて読んだ本は記憶に留まることが少ないと言われ、実体験でもそれを感じる。

また、記憶の鍵やトリガーになる周辺環境的な感覚(イメージ、色、臭い、味、感触など)を伴う記憶が残りやすいとされ、指揮者の故岩城宏之氏のエッセイ『楽譜の風景』に書かれていたように、『春の祭典』のような難曲の暗譜にはページのシミなどのイメージ情報、見開きの「風景」が役立ったとされるが、フォントの大きさや段組みなども自由にレイアウトできる電子書籍では、そのようなキイになる情報は所与のものとしては与えられないことになる。

電子化のメリットは、莫大なものがあることはあるのだろうし、これからの若い世代にとってはそのような情報環境の中で育つことで、また記憶のありようも変わってくる可能性もあるのだとは思うし、情報の複写、配布、検索という点では特に利便性があるのだろうが、一個人としての受容という意味では、問題があるのかも知れない。

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