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2012年7月 6日 (金)

司馬遼太郎『菜の花の沖』

2011年2月に読んだ本。

それまで、
大黒屋幸太夫(光太夫)

江戸後期の漁師。屋号大黒屋。伊勢の人。天明二年アムチトカ島に漂着。ロシアの女帝エカテリーナ二世に謁見。帰国後、幕府にロシアの事情を報告した。記録書に「北槎聞略」「漂民御覧之記」。(一七五一~一八二八)

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

と混同していたのだが、こちらは高田屋嘉兵衛

幕末の海運業者。淡路の人。幕府から蝦夷地御用船の建造と、通商を命ぜられ、富を築く。文化九年、クナシリ沖でロシア船に抑留され、わが国に抑留中のロシアの航海家ゴロブニンと交換、釈放される。のち、両国の融和のためにつくした。(一七六九~一八二七)

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

の事績を少年時代から追った長編小説だった。

先日、ロシアのメドベージェフ首相が国後島を訪問して、強硬な態度で四島返還を否定しながら、同時に外相が交渉の余地を覗かせるという二枚腰(舌)外交でのメッセージを送ってきたのをニュースで見て、この『菜の花の沖』を思い出した。

フィクションも交じっているのだろうが、いわゆる庶民を主人公にした大長編は司馬遼太郎には珍しいように思った。

衛星国だったモンゴルも、ロシアの軛を離れて、自主的に動き出した今、当時の司馬遼太郎の懸念であった「モンゴルがどうにかならないうちは」というのは相当払拭されたはずなので、実効性のある外交交渉を行ってもらいたいものだ。

『ミレニアム』や『マスター・キートン』といったフィクションだけでなく、旧ソ連、東欧諸国の庶民の暮らしはまだ貧しく、旧西側への憧れは強いとも聞く。何か打つ手はあるはずだ。

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