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2012年7月21日 (土)

恩田陸 「夜のピクニック」「ユージニア」「六番目の小夜子」「図書室の海」「ブラザー・サン シスター・ムーン」

これも、2010年7月頃に読み終えて、記事にしようとしたものだが、記事一覧の下の方で眠ってしまっていた。

この作者は、有川浩と同じく、男性作家だと思っていた作家。茨城の出身で、宮城県にもゆかりがあるらしい。

「六番目の小夜子」は、学園ドラマとしてNHKで以前ドラマ化されたのを覚えていたり、「夜のピクニック」が映画化され、ポスターを目にしたことがあったが、小説を読んだのはようやく2010年になってからだった。

全体的に着想は面白いのだが、構成力やさまざまな伏線(話)のまとめ方、読者を納得させる終結に不満を感じることが多かった。

面白かったのは、「ユージニア」。これも先の米澤穂信と同じく金沢を舞台にした小説で、怪奇趣味やホラーめいたミステリーで、随分引き込まれたが、エンディングに難があるように感じた。わざと余韻を残したのかも知れないが、どうも後味がすっきりしなかった。はぐらかされた感じが残る。印象的な余韻ではない。

青春ものの連作らしい「図書室の海」「六番目の小夜子」のスッキリ度も少し不満だった。

「夜のピクニック」はロードムービー的な構成で、一番スッキリと味わえた作品だが、ドラマチックな要素を入れるための登場人物の造形が少し残念な部分があった。

「ブラザー・・・」は、内容が薄く、下書き的な感じだった。

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