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2013年1月12日 (土)

日本航空ボーイング787のボストンでの相次ぐトラブルの不思議

2013年1月になって、アメリカのボストンから不思議な連鎖現象のようなニュースが伝わってきた。ボーイング社の最新鋭機 B787型機が、相次いでトラブルに見舞われているのだ。

一件目は、床下の電池から発火したというもの。これはGSユアサ電池のリチウムイオンバッテリーらしい。

もう一件は、燃料ポンプのバルブの不具合による燃料漏れ。

いずれも日本航空が所有する個別の機体で、ボストン空港で発生したものだったが、乗客・乗員には幸いにも被害が無かった模様。

いずれも飛行中に発生していたら大惨事につながった恐れがある。

最新鋭機に何があったのか? 充電バッテリーは、まだまだ発展途上の技術であり、過熱や発火の恐れがあるのだが、比較的安定していると思われるバルブについては、整備不良などや、ボーイングでの部品受け入れチェックなども含めて広範な原因追究が望まれる。(追記:参考記事1, 参考記事2) 

追記:
この記事をアップした後で、Yahooニュースでこの記事に気が付いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130112-00000014-reut-bus_all

ボーイング787型機、米当局が包括調査へ

ロイター 1月12日(土)4時20分配信

ボーイング787型機、米当局が包括調査へ
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1月11日、米当局は、ボーイングの新鋭旅客機「787」 (ドリームライナー)で技術的なトラブルが相次いでいることに懸念を表明し、包括的な調査に乗り出す方針を明らかにした。写真は同型機。ワシントン州で 2007年7月撮影(2013年 ロイター/Robert Sorbo)

[ワシントン/ニューヨーク 11日 ロイター] 米当局は11日、ボーイング<BA.N>の新鋭旅客機「787」(ドリームライナー)で技術的なトラブルが相次いでいることに懸念を表明し、包括的な調査に乗り出す方針を明らかにした。

同機の飛行は安全だと強調した上で、バッテリー発火など一連のトラブルの根本的原因を特定するため、徹底した調査が必要だとした。


ラフード運輸長官は記者会見で「ボーイング787型機に関する最近の出来事をめぐり懸念の声がある」と述べ、包括調査を行う考えを示した。


米連邦航空局(FAA)は調査について、電気系統に重点を置き、設計や製造・組立工程について調べると説明した。


FAAのウエルタ長官は、787型機に対する一般市民の信頼を守りたいと表明。ラフード運輸長官は、自身が787型機で飛ぶこともためらわない考えを示した。


会見に同席したボーイング民間航空機部門のレイ・コナー最高経営責任者(CEO)は、787型機の信頼性を最大限に高めることにコミットしていると強調し、「787については全幅の信頼を置いており、顧客の信頼も得ている」と述べた。


また、787型機の安全性をめぐる諸問題は生産の外注や急速な生産拡大が原因ではないとの見方を示した。


787型機をめぐっては、米ボストン・ローガン国際空港で7日朝方、駐機していた日本航空<9201.T>の同型機でバッテリー火災が発生し、装置格納部が大きく損傷した問題について、米国家運輸安全委員会(NTSB)が別途調査を行っている。


11日には全日本空輸(ANA)<9202.T>が、羽田空港から松山空港に向かっていた787型機で操縦室の窓ガラスにクモの巣状のひびが入るトラブルがあったほか、宮崎空港に到着した同型機で左エンジン付近からのオイル漏れが確認されたことを明らかにした。


787はボーイングの最新鋭機で、新素材を使った機体軽量化により燃費性能の2割向上が可能だ。現時点で航空各社が787の調達を見直す動きは出ていない が、米当局による包括調査によって設計変更などが必要になれば、同機の開発遅延やコスト拡大に悩まされてきたボーイングにとっては大きな痛手となる。


11日午後の米国株式市場でボーイング株は一時3.2%下落した。

 

 

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コメント

初期トラブルの一種という話もありますが、さてどうでしょうか?なるほど新しいコンセプトで全体が変わると部品にも異なった負荷がかかるようなことを示唆しているのでしょうが、一連の事故はそれとはまた違っているようです。

エアバスが初飛行で多大な犠牲者を出したように、コムピューター制御の新機軸で把握できなかったことがあったのとは異なりますからね。

ボーイングが三菱などに外注する場合には事細かに部品に関しても規定していて、それにしたがって納入業者が部品を製造納入しても、最終的には三菱などの元請が特殊事情を把握していない限り、最終的な品質検査で見落としが出てくるのではないでしょうか?おそらく元請側の管理機構や技術の不備や不足が事故原因と想像します。

一連の事故はどれも墜落事故を起こしていても全くおかしくないもので、ボーイングとエアバスの熾烈な覇権争いに大きな影響を及ぼすに違いないでしょう。

投稿: pfaelzerwein | 2013年1月12日 (土) 17:22

懸念していた飛行中のバッテリーからの発火が全日空で発生してしまい、とうとうアメリカのFederal Aviation Administrationも運行の一時停止命令を出し、日本以外の各国の航空会社も運行停止しましたね。ボーイング社も出荷見合わせとのこと。800機以上バックログがあるそうですからボーイング社としても、また燃費がよく航続距離が長いことから積極的に導入していた日航、全日空としても、経営への影響が大きいようですね。

バッテリー自体は、日本のGSユアサ製とのことですが、周辺の制御モジュールは、フランス製のようです。

どうもこれまで油圧で動かしていた大部分を電動に変えたことで、大容量バッテリーが必要となり、今回のリチウムイオンバッテリーが採用され、それが大きく燃費向上にも資しているようですが、現状では両立できないトレードオフ関係だったようです。

投稿: 望 岳人(Mochi Takehito) | 2013年1月19日 (土) 17:26

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